国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
BSP200GA(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 200)国際文化情報学の展開Advanced Studies of Intercultural Communication
林 志津江Shizue HAYASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C0200 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y702 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 人数制限あり |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course aims at enabling students to acquire a broad range of perspectives about intercultural communication. By the end of this course, students will develop a deeper and critical understanding of intercultural communication through a series of lectures. The theme of this course is for this year 'Interculturality' and its boundaries - Reconsideration the boundaries that divide cultures -.
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than two hours for a class.
Your overall grade in the class will be decided based on the following;
Short reports : 60 %、term-end reports 40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本科目は、1年次の「国際文化情報学入門」に続くものとして開設されたものである(ただし必修ではない)。本学部の4つの科目群「情報文化・表象文化・言語文化・国際社会」の垣根を超えた共通テーマのもとで、ゲスト講師を含む複数教員によるオムニバス授業を行い、学際的かつ分野横断的な知識を身につける。今年度のテーマは「デジタル化する社会・人間とコミュニケーション」。今年度のコーディネーターは国際文化学部教員の林志津江が担当する。
到達目標Goal
1.本学部の四つの柱「情報文化」「表象文化」「言語文化」「国際社会」にまたがった、学際的な視座を得ることができるようになる。
2.SA、SJ、ゼミ活動、卒業論文・卒業制作などで必要となる国際文化情報学のより発展的な知識や考え方を身につける。
3.諸問題により異文化交流が困難な状況であっても、国際文化情報学(intercultural communication)を多角的に捉えることによって、国際文化学部の学びの意義を改めて考え直し説明できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
■オムニバス授業:本科目は、毎回異なる教員(本学部教員とゲスト講師)が、それぞれの専門分野から講義をするオムニバス方式で進める。
■本科目の授業形態は基本的には「対面」であるが、一部リアルタイムオンライン(Zoom)やオンデマンドで実施する。また各回担当者の都合や感染症の流行状況などの理由で、リアルタイムオンライン(Zoom)やオンデマンドによる授業に切りかえることがある。
■フィードバック:質問に対しては、Googleフォームないし学習支援システムの掲示板を通じて可能なかぎり回答する。あわせて、次回授業のなかでもフィードバックを行なう予定。ただし、履修人数が多いことが予想されるため、個別にフィードバックすることはしない。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:4/10 林志津江(国際文化学部教員・本科目コーディネータ)この授業で何を学ぶか
この授業の狙い、進め方、主な内容、課題などについて説明する。
2[対面/face to face]:4/17 伊藤伸(デジタル庁参与・政策シンクタンク「構想日本」総括ディレクター・本学大学院兼任講師):行政のデジタル化の現状と課題~直接コミュニケーションの重要性
日本が「デジタル敗戦国」と言われるほどデジタル化が遅れた要因や、日本のデジタル化の現状と課題を整理したうえで、今後の目指す姿を実現にするにあたって、国と地方、行政と市民など、様々なコミュニケーションがどのような影響を与えていくのかを学ぶ。
3[対面/face to face]:4/24 和泉順子(国際文化学部教員):情報通信技術の社会展開
インターネットやデータサイエンス・機械学習などの情報通信や関連技術は、今や社会インフラとして社会環境に必要不可欠になってきている。しかし、技術的には可能なサービスであっても法整備、運用条件、環境等によっては展開に至らないこともある。エストニアの電子政府や東京工業大学の「未来社会像2020」などから技術の社会展開と考える。
4[対面/face to face]:5/8 重定如彦(国際文化学部教員):AIの歴史と生成AIについて
これまでのAIの歴史を踏まえながら、生成AIなどの簡単な仕組みについて説明し、生成AIとの付き合い方や、今後のAIについて議論する。
5[対面/face to face]:5/15 大嶋良明(国際文化学部教員):計算機による自然言語処理
今日、広く利用が進む生成AI、音声認識、自動翻訳などについてコンピュータによる言語処理を実現する基盤技術とその背景にある機械学習の技術を概観する。特にソーシャルメディアなど大量のオンライン言語データからどのようにして文脈や話題性に関する知識が抽出されるのかを中心に解説する。
6[対面/face to face]:5/22 副島健作(国際文化学部教員):デジタル化した社会における日本語の多様性: 話しことばと書きことば
スマートフォンの普及とともに、SNSに代表されるソーシャルメディアを利用したコミュニケーションが当たり前となった昨今、そこで用いられる日本語は、話しことばとも書きことばともどちらともつかないような形式を生み出し、多様性に富んでいます。その境界線上にある日本語の現象について、話しことばと書きことば、あるいは、音声言語と文字言語の対比を中心に考察します。
7[対面/face to face]:5/29 稲垣立男(国際文化学部教員):DEGITAL 1970 ― 人々はデジタルで(を)どのように表現してきたのか ―
日本が高度成長期にあった1970年代は、アナログメディアの主導期であった。21世紀に入り、急速なテクノロジーの進化によりメディアはデジタルへと移行した。さらにコロナ禍を経て、AIが組み込まれた新しいメディアが日常に定着しつつある。この変遷の中で、私たちは「デジタル」でどのような表現をしてきたのか、そして「デジタル」が示すイメージがどのように変化してきたのかを考える。
8[オンライン/online]:6/5 中園有希(琉球大学准教授・本学通信教育部兼任講師):学校教育のデジタル化は何をもたらすか―ドイツの事例から―
パンデミック以後、ドイツにおいても学校教育のデジタル化は急速に進んでいる。その意味と課題について、デジタル教科書・教材の開発と普及という観点から論じたい。
9[対面/face to face]:6/12 宮川創(筑波大学准教授):古代地中海世界にデジタル技術でアクセスする
古典語の機械翻訳、写本の自動翻刻、3Dによる古代遺跡の再現など、エジプト学、西洋古典学、西洋古代史の分野でデジタル・ヒューマニティーズがどのように発展してきているのかについて学びます。
10[対面/face to face]:6/19 森川卓夫(昭和音楽大学客員教授):音楽のデジタル化が、聴く側の楽しみ方をどのように変えたのか
デジタル録音が音楽制作のあり方を変え、DTMとボーカロイドが米津玄師、YOASOBI、Adoを生んだ。音楽の鑑賞方法もデジタル化が進み、ついにはAIロボット、Alter3が誕生。この激変するデジタル環境の深化は、音楽の楽しみ方をどのように変えるのか。
11[オンライン/online]:6/26 宮川祥子(慶應義塾大学准教授):災害時の支援活動における情報と連携
大規模災害時の自助・共助・公助の支援活動がどのようになされているか、また、支援活動においてどのように情報共有と連携が行われているのかを、特に「共助」におけるNPOなどによる民間支援に着目して解説する。
12[オンライン/online]:7/3 山本兼由(本学生命科学部教授)・松本悟(国際文化学部教員):国際協力学者と分子生物学者との対談:デジタル化によって見えるもの(前編)
デジタル化で変遷している知識と社会について議論し、これまで見えていなかったものから浮き彫りとなっている課題を整理したい。
13[オンライン/online]:7/10 山本兼由(本学生命科学部教授)・松本悟(国際文化学部教員):国際協力学者と分子生物学者との対談:デジタル化によって見えるもの(後編)
現代の社会課題に対して、生物学的なミクロな視点と社会学的なマクロな視点から討論し、その解決に向けた展望を見出したい。
14[対面/face to face]:7/17 林志津江(国際文化学部教員・本科目コーディネータ)国際文化学部で学ぶ意義を改めて考える
国際文化学部の学びの本質とは何か、この授業全体の講義を振り返りながら考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・担当講師によっては事前課題を前提に授業を進めるので、その場合は必ず事前課題の文献講読や映像視聴を行う。
・授業後課題を毎回課す。授業日当日を締め切りとし、短い文章で提出する。
・本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しないが、国際文化学部のホームページの以下の記述は必ず読んでおくこと。
●理念・目的
https://www.hosei.ac.jp/kokusai/shokai/rinen/
●ディプロマポリシー
https://www.hosei.ac.jp/kokusai/shokai/policy/diploma/
参考書References
・事前に学習支援システムに掲示するか、授業の中で各講師が紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業後課題の提出60%、最終レポート40%。授業後課題は、設問に適切に答えていない場合や極端に分量が少ない場合は減点する。最終レポートは、14回の講義について論じるものである。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・学習支援システムを用いるので初回授業の3日前には登録すること。
・講義内容の入替や変更等の可能性があるため、毎回授業前に「お知らせ」などを確認すること。
・オンライン授業回の際にはデジタルガジェット(特にPC)およびインターネット環境を準備すること。学内のインターネット環境を利用し受講する際にはWiFiが利用可能なデジタルガジェットが必要。
その他の重要事項Others
本授業の一部は、外部講師がその専門分野に応じて講義を行う。講義内容は、それぞれの担当回の内容を参照のこと。