理工・生命科学部教養科目KLAC Course
HIS100LC(史学 / History 100)比較文化論Comparative Cultures
追川 吉生Yoshio OIKAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工・生命科学部教養科目KLAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | H3567 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 小西館‐W202 |
配当年次Grade | 1 |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | ○ |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<理工・生命科学部教養科目>Category | 人文・社会・自然科学系 |
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Outline (in English)
(Course outline)
This course introduces Comparative cultural studies. It is a comparative study of cultures that focuses on Prehistoric archaeology and Historic archaeology.
(Learning Objectives)
The goals of this course are to study historical relationships of cultures, using archaeological framework.
(Grading Policy)
Final grade will be determined by the final exam.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本文化の特徴や歴史性を、海外との比較を通して考える方法を学ぶ。列島の環境や歴史を反映した日本文化であるが、はたしてそれが日本独自のものであるのか。あるいは日本とは異なる環境で生きるヒトビトは、どのような文化や歴史を作りあげてきたのかを考える。
到達目標Goal
世の中には多様な学問領域があることを知り、いわゆる理系の科目とは異なる思考や発想ができるようになるのが目的である。本科目では歴史学の一分野である考古学の方法論に基づいて、歴史と文化の関わりを学ぶ。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、以下に関連している。理工学部:「DP2」と「DP4」、生命科学部「DP1」。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教員が講義形式で説明し、受講生に課題やアンケート、小テスト等を課す。また授業中に受講生が意見を発言できる機会を設けたい。シラバスに記した授業の概要は予定であり、これらの結果を取り入れ、また理解が難しいことがうかがえる場合には再度の学習を行いながら進めていく。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:クラスの概要説明
シラバス内容の確認と、授業で扱うテーマについての希望調査。
2[対面/face to face]:考古学のあゆみ(1)考古学の萌芽
先史時代が主な研究対象と捉えられることが多い考古学だが、そのあゆみはどのようなものであったのだろうか。考古学の誕生に大きな影響を及ぼしたルネサンス以降のモノそのものの観察と研究の特徴について学ぶ。
3[対面/face to face]:考古学のあゆみ(2)新古典主義と考古学
考古学の調査方法が確立されていく過程をポンペイでの発掘調査を中心に、ギリシア、ローマ時代の遺跡の調査方法の変遷から考える。
4[対面/face to face]:考古学のあゆみ(3)先史考古学への展開
キリスト教以前の時代の文物への関心が、ギリシアやローマ文化が波及した地域以外へと拡がっていくことによる先史考古学という分野へと展開する。その過程を通じて確立された、三時期区分法や型式学といった考古学の方法論について学ぶ。
5[対面/face to face]:人類文化の起源(1)化石人骨の発見
人類の起源はいつかという問いは、ヒトとは何かという根源的な問いに繋がるものである。『種の起源』をダーウィンが発表して以降、各地で化石人骨が見つかり、古人類学や考古学などから人類の進化が研究されてきた。こうした化石人骨の発見と研究の歩みを振り返り、人類の起源がどのように捉えられてきたかを学ぶ。
6[対面/face to face]:人類文化の起源(2)人類進化の解明と遺伝子研究
現在の人類文化の起源を探る研究においては、ミトコンドリアDNAの解析は不可欠なものとなっている。遺伝子研究が人類進化の解明にどのような影響を与えたのかを学ぶ。遺伝子研究との学際的な研究の成果が、人類進化の解明に留まらないということに関して、代表的な調査事例のいくつかを紹介する。
7[対面/face to face]:人類文化の起源(3)石器からみた人類の進化と拡散
現代の社会は様々な道具に支えられている。人類は深海や宇宙まで活動領域を拡げる道具や、人類自身を消滅させる威力をもった兵器までも造り出している。この人類のモノづくりの原点が、250万年前に始まった石器の製作である。旧石器時代の石器の変遷から、人類の進化と拡散について学ぶ。
8[対面/face to face]:日本の磁器生産とその拡がり (1)磁器の登場
私たちが日常の食事で使用している焼物のうち、ガラス質が磁化した半透明のものを磁器という。これは中国で発明され、日本をはじめとしたアジア各地、更にはヨーロッパにも輸出された。日本の陶器生産の歩みと、中国の陶磁器生産の影響を学ぶ。
9[対面/face to face]:日本の磁器生産とその拡がり (2)国産磁器生産の成功
日本では江戸時代になって肥前で磁器の国産化に成功した。窯跡遺跡からの出土品や伝世資料から江戸時代の肥前製磁器の技術における海外からの影響を考える。
10[対面/face to face]:日本の磁器生産とその拡がり (3)海外市場への進出と撤退
日本で磁器生産が成功して程なく、中国では明末清初の海禁政策により磁器の輸出が止まることになる。この機会に肥前製磁器はIMARIとしてヨーロッパ市場へ進出する。世界情勢とも連動した肥前製磁器の生産と流通を通じて、江戸時代の日本のモノづくりの一端を学ぶ。
11[対面/face to face]:都市考古学の比較研究(1)江戸の大名屋敷
江戸は18世紀には100万人都市へと発展した世界有数の大都市だった。そのうち市域の25%を占める大名屋敷が、江戸という都市を特徴づけている。考古学から明らかになる大名屋敷跡遺跡での生活について学ぶ。
12[対面/face to face]:都市考古学の比較研究(2)江戸の食生活
日本料理は室町時代の武家の宴会で供された料理を基本に、江戸時代に完成した。遺跡で出土する遺物や食物残滓を中心に、文献史料や絵図資料から日本の食文化の基礎をなす江戸の食生活を探り、海外からの影響の有無を学ぶ。
13[対面/face to face]:都市考古学の比較研究(3)江戸時代の国際交流
海外との交流が極めて制限されていた江戸時代であっても、江戸、長崎などの都市遺跡からは海外からもたらされた様々なモノが遺物として出土する。こうした資料を手掛かりに、江戸時代の海外との交流について考える。
14[対面/face to face]:埋蔵文化財の保存と活用
本講義のまとめ
遺跡が保存・活用される例が増えている中でも、都心の開発に伴って行われる江戸の遺跡では、発掘調査終了後に遺跡が残されることはほとんどない。本授業のまとめとして、こうした日本の都市遺跡の状況を、イギリス・ヨークの都市遺跡での調査と活用例との比較を通して、人類共通の財産である遺跡の保存・活用のあるべき方向性について考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義資料はhoppiiを通じて配信するので授業前までに各自ダウンロードしておくこと(DLには期限を設ける予定)。
講義資料で学習内容を振り返り、不明な部分があれば次回授業時までに質問事項としてまとめておくこと。
授業の進捗状況によって1〜2回のレポートを課す。
テキスト(教科書)Textbooks
hoppiiを通じて授業日以前に配布資料を配信するので、特にテキストは必要としない。
参考書References
授業中に随時紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験(50%)、レポート(30%)、授業への参加度(20%)で評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし
その他の重要事項Others
なし