社会学部Faculty of Social Sciences
ECN100EB(経済学 / Economics 100)企業と社会論ABusiness and Society A
加藤 寛之
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学部Faculty of Social Sciences |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | LA100 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | B201 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory | |
カテゴリー(2022年度以降入学者)Category (2022~) | 講義・実習科目 |
カテゴリー(2018~2021年度入学者)Category (2018~2021) | 講義・実習科目 |
カテゴリー(2017年度以前入学者)Category (~2017) | |
コース・プログラム名Course/Program name |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The goal of this course is to introduce theories and analytical concepts by abstracting concrete examples of issues facing modern companies and society, and then to enable students to apply the theories and analytical concepts they have learned to their own familiar phenomena and analyze them on their own.
In 14 lessons, students will learn almost all the content taught in the Faculty of Commerce, the Faculty of Business Administration, and the Department of Business Administration in the Faculty of Economics.
The course is designed to help you digest and absorb the vast amount of information and immediately apply the concepts you learn to the challenges you face.
Grading will be as follows
There will be no final exam.
80% cumulative grade on assignments,
20% for contributions to occasional group discussions and classroom remarks.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
・現代の企業と社会が直面する課題について、具体例を抽象化して理論や分析概念を紹介し、その上でさらに、学んだ理論・分析概念を自身の身近な現象に適用して、自ら分析できるようになることを目標としています。
・14回の授業で、商学部や経営学部、経済学部経営学科で学ぶほぼすべての内容を学びます。
・膨大な情報を噛み砕いて吸収し、自身が直面する課題に、学んだ概念を即座に適用できるようになるように、授業が設計されています。
次のように成績評価サせていただきます。
・期末テストは行いません。
・課題の累計点80%、
・時折行われるグループ・ディスカッションでの貢献、教室での発言の貢献20%
到達目標Goal
・具体例→抽象化→具体化を繰り返すことで、分析概念に魂を吹き込む。
・その結果、現代の企業と社会の抱える様々な問題を、受講生自身が概念を適用して解決策を考えることができるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
社会学部のディプロマポリシーのうち,DP1・DP5に関連。 DPについてはこちら https://www.hosei.ac.jp/shakai/info/article-20200325181407/
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・授業前までに毎回の教材授業支援システム上にアップロードします。
・毎回の授業後にその週の授業を踏まえた課題が課されます。提出締切は翌週授業開始までです。
・映像(動画、アニメ、ドラマ、映画)を多用します。具体例としてとしての映像を視聴した後に、経済学、組織論、戦略論、マーケティング、財務分析、ファイナンス、人的資源管理論、組織行動論、社会学で登場する社会現象を分析するための理論と分析概念を紹介します。
・その上で、概念(分析道具)を身近な具体例に当てはめて、具体例を自身で分析するという課題を毎週課します。
・基本的にパワーポイントを用いた授業を行います。白紙のスライド部分では板書で説明します。
・すべての説明が資料に掲載されているわけではありません。板書での説明、口頭での説明は理解を深める上で重要です。そのため、ノートを取る必要があります。
・課題は授業終了後、授業での反応を見てから作問されて掲示されます。提出期限は翌週の授業開始時間です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:・集団と組織と公式組織。
・システムとは何か。
・『君の名は。」
・『鬼滅の刃』
・『名探偵コナン』
・『君の名は。』『鬼滅の刃』『名探偵コナン』で考える公式組織とシステム。
2[対面/face to face]:・経営組織論。
・分業と階層構造。
・組織均衡論。
・古典的組織論。
・官僚制
・グルディス
・分業と階層構造について考える。オーケストラの例。組織の対外的均衡。組織の体内的均衡。
・グルディス、討議
3[対面/face to face]:・付加価値と利益。
・三方良し。
・プロセス分析。
・セグメンテーション。
・三方良しとセグメンテーションとの関係に考え、三方良しは実は難しいことについて考える。
4[対面/face to face]:・鬼滅の刃刀鍛冶の里編
・紀伊国屋文左衛門
・企業家の鋭利な眼と機敏な動き
・企業は何をしている。
・株式会社
・『晴天を衝け』渋沢栄一
・資本市場
・会社法
・会社は誰のものか
・資本多数決の原則
・AKB選抜総選挙
・企業家について考える
・紀伊国屋文左衛門は何をしたのかを考える。
・株式会社と資本市場について考える。
・会社は誰のものかについて考える。
5[対面/face to face]:・株式会社の仕組み。
・会社は投資家に約束をしている。
・会社法と株主主権論。
・『ウォール街』
・タラントのおしえ
・グルディス・討議
・法律用語だと従業員は使用人にすぎない。会社は株主の者であり、それはなぜかについて考える。
・グルディス・討議
6[対面/face to face]:・株式会社と企業価値。
・福沢諭吉
・渋沢栄一。
・ROICとWACC
・株価のブラウン運動
・正規分布
・標準偏差
・β
・リスクとリターン
・TOB
・新旧の1万円札の肖像画の人物達が、日本社会に為した大きな貢献について説明する。
・ROICとWACCについて考える。
・資本市場の仕組みについて考える。
・会社法にはなぜ会社は株主のものと書いてあるのかについて考える
7[対面/face to face]:・公式組織の成立条件
・組織均衡論
・分業と階層構造
・機能別組織と事業部別組織
・動機付け理論
・キャリア・アンカー
・セルフ・マネジメント
・ダイヤログ(対話) ・心理的安全性
・ダイバシティー
・インクルージョン
・リーダーシップ
・『鬼滅の刃』
・『1984』
・『ペプシ・チャレンジ』
・『スティーブ・ジョブズ』
・経営組織論と組織行動論の諸トピックについて考える・
・ヒト・モノ・カネの相互関係について考える。
8[対面/face to face]:・製品ライフサイクル
・企業の成長
・事業部制
・資本市場には不可能な価値創造を経営者は行うことができる。
・PPM
・楽天グループ。
・シナジー効果(範囲の経済)
・ネットワーク外部性
・スイッチング・コスト
・経営者はどのようにして資本市場には不可能な価値創造をしているのかについて考える。
9[対面/face to face]:・軍事用語としての「戦略」「環境」「資源」。
・ SWOT分析。
・戦略と競争優位。
・ 価値の創造と競争。
・顧客は何を買っているのか?
・我々は何を売っているのか?
・もう一度この動画視てみよう。
・戦略経営プロセス。
• フィット。
• 島田紳助のXとYの話。
• 「資源」と「環境」と「戦略」と「フィット」と「競争優位」
• 身近な例で考えよう。
• 『マネーボール』
戦略・環境・資源。SWOT分析。資源と戦略と競争優位の関係について。ビリー・ビーンのイノベーションとそれを阻む者について。キャリア・アンカーについて。
10[対面/face to face]:・人口減少、高齢化、生産年齢人口の減少、晩婚化と少子化
・結婚難の背景と婚活ブーム
・年収2倍の法法則
・普通のワナ
・平均給与の実態
・愛の価格
・学歴と生涯所得
・学歴に打ち勝つ戦略論
・就活を採用側からみると
・就職活動の実態
・就活は婚活に先立つ。財務諸表を読めるようになろう。
・グルディス・討議
・現代社会が直面する諸問題、特に大学生が今後直面する諸問題についての最低限の基礎知識と対処法について考える。
・グルディス・討議
11[対面/face to face]:・財務分析とは
・財務諸表を読めるようになろう
・アーバン・コーポレイション
・自己資本比率
・流動比率
・当座比率
・手元流動性
・黒字倒産
・キャッシュ・フロー計算書
・減価償却費
・財務諸表を読み解く
財務諸表を読み解くコツを伝授する。
12[対面/face to face]:・学習効果(進歩率)
・戦略経営プロセス
・島田紳助 XとYの分析
・原田葵 XとYの分析
・生産性のフロンティアとイノベーション
・消費者余剰・生産者余剰・社会的余剰
・回転レシーブ
・社会政策と政策科学
・均衡を動かす
・Stay WokeとStay at Work
・市場に身を晒す。
・"We Choose To Go To The MOON" ケネディーの偉大なる演説
・『アポロ11』
・『ガタカ』
・SpaceXの CM “ W e Choose”
・『シンデレラ』と実写版シンデレラ』
・『眠れる森の美女』と『マレフィセント』
・『鬼滅の刃無限列車編』
・『愛と青春の旅だち』
・学習効果(進歩率)を考慮すると短期のコスパ・タイパを重視しすぎると長期のコスパ・タイパで大損をするとについて考える。
・島田紳助と原田葵と戦略経営プロセスについて考える。
・イノベーションとはなにか、均衡点を動かすにはどのようなやり方があるかについて考える。
・映画のリメイクについて考える。
13[対面/face to face]:•リスクとリターン、分散投資
•ベルカーブ(正規分布)
•ブラック・スワン
•反脆弱性
•LE SSERAFIM (르세라핌) 'ANTIFRAGILE‘
•宮脇咲良の歩んだ道のり
•LE SSERAFIM (르세라핌) ‘ANTIFRAGILE‘のリリック(歌詞)
•1997年のIMF通貨危機
•『踊る大捜査線』(1997)
•企業に入って偉くなる(出世する)ためには
• Stay Woke!と Stay at Work!
•ハイキュー!! 31巻 「誰かが見とるよ。信ちゃん」
•夢の続きを見に行け!
•『あまちゃん』第56回「おら、スカウトされる!?」
•優れた.パフォーマーはシナリオを書き換えることができる!
•イノベーションは身近なものだ
・ベルカーブとブラックスワンと反脆弱性と'ANTIFRAGILE‘ の歌詞についてかんがえる。
・リスクを取ることの重要性について考える。
・出世について考える。
14[対面/face to face]:・就活について知っておいたほうが望ましいこと
・就職後のために知っておいたほうが望ましいこと
・優れたマーケター、優れた戦略家、優れた軍師になるには
・就活前、就職後に知っておいた方が望ましい基礎知識について考える。
・優れたマーケター、優れた戦略家、優れた軍師になるにはどうすればよいのかについて考える
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎週課題が課されます。課題提出締切は翌週の授業開始時間です。全部の課題を提出する必要はありません。毎回の課題の評価の標準偏差が大きいため、2~3回課題提出せずとも毎回の課題の評価が高ければS評価となります。
・課題を作成するのにかかる時間はどのテーマの回であるのか、また、個人にもよりますが、90分から3時間です。
提出された課題のうち良質なものについては、授業で紹介します。内容は素晴らしいのに構成や文章の書き方で損をしている回答例についてもフィードバックします。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは用いません。スライドをPDFで配布します。
参考書References
参考となる文献、消化しておいた方が望ましい資料について、その都度説明します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価は全14回の課題の合計点と、アクティブ・ラーニングを導入するため時折導入されるディスカッションでの発言の寄与を勘案します。
スライドには白紙が混じっており、板書や口頭での説明も多々行われます。すなわち出席していないと課題を解くことができません。
毎週課題が課されます。課題提出締切は翌週の授業開始時間です。全部の課題を提出する必要はありません。毎回の課題の評価の標準偏差が大きいため、2~3回課題提出せずとも毎回の課題の評価が高ければS評価となります。
また、毎回の課題の評価が低ければ10回以上提出しても低い評価になることがあります。
次のように成績評価サせていただきます。
・期末テストは行いません。
・課題の累計点80%、
・時折行われるグループ・ディスカッションでの貢献、教室での発言の貢献20%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
企業と社会論Aに接した学生の反応はいくつかのタイプがあります。
1.授業内容に高い関心をもち、高い成績を残し、もっともっと教えて欲しいと要望し、高い授業評価を記すタイプの学生が3割。
2.授業は面白いが、ああ面白かったで終わり、課題には力を注がず、課題の累計点が低くなるタイプ受動的なタイプが3割。
3.途中で課題を提出しなくなるタイプが2割。途中で脱落しても、提出した各回の課題の評価が高ければ単位を取れることがあります。
4.情報量と課題を処理できず、粘着的にクレーマーのような授業評価を記すタイプの学生が1割。
5.履修登録したものの、一度も課題を提出しないタイプが1割。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義では必要に応じてパワーポイントを利用します。
その他の重要事項Others
授業開始は学年暦通りです。最初は授業の進め方に試行錯誤が続きますが、どうかお付き合いください。
授業前日までに毎回の教材と簡単な課題を授業支援システム上にアップロードします。課題には提出締切を設けます。最初の数回は試行錯誤が続きますので、提出遅延をしても提出できるように設定しておきます。