キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
ARSx200MA(地域研究(その他) / Area studies(Others) 200)国際地域研究ⅠInternational Area Studies I
福井 令恵Norie FUKUI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C7331 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | Y804 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) |
展開科目 選択必修(領域別) ライフ |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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Outline (in English)
The purpose of this course is to reconsider the concepts of “region”(or “sub-nation”) and “nation state” by examining the cases of the UK and Ireland. The course will also focus on the relationship between these sub-nations (England, Wales, Scotland, and Northern Ireland). At the end of the course, students are expected to understand the societies in the UK and Ireland from various perspectives.
Grading criteria: 1) Term-end examination 60%, 2) Short reports and in class contribution 40%.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近年、従来の国家の枠組みだけでなく「地域」という枠組みの重要性が増している。本コースでは、グレートブリテン島およびアイルランド島にある社会を対象に、「地域」という概念の理解を深め、さらに地域間の関係性を学ぶ。具体的には、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランド・アイルランドの社会を、それぞれの関係性に着目しつつ、理解する。これらの社会を自分とはまったく無関係の社会としてではなく、私たちとつながりのある、同時代の社会である点を実感できるよう授業を行う。
到達目標Goal
授業を通じて「地域」・「国家」の概念について検討し、多様性をもつ社会を理解できるようになることを目標にする。具体的には、アイルランド島とグレートブリテン島の諸地域について、それぞれの関係性に注目しながら、歴史・社会構造をふまえつつ理解することを目指す。加えて、対象社会や人々について多面的な理解が可能となることを目指す。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は対面を基本としますが、オンラインで実施する回があります(以下の授業計画の各回の授業形態を参照してください)。
授業2回分をあてている地域・国(第4回・第5回のイングランド社会・文化、第7回・第8回スコットランド社会・文化、第10回・第11回のアイルランド社会・文化)については、②はオンライン(オンデマンド)での授業となります。
授業が1回分のみの地域(ウェールズと北アイルランド)は対面になります。また、まとめの回についても対面です。
対面授業の際には、映像などを用いて、より具体的にイメージできるように進めます。
毎回授業後にはリアクションペーパー等の提出をしてもらう予定です。リアクションペーパー等における良いコメントや重要な質問は授業内で紹介し、さらなる議論に活かします。
なお、以下の授業計画は受講者数や進捗状況によって一部変更する場合があります。変更がある場合は、授業内やHoppiiで連絡をします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:授業の進め方・方針について
地域研究とはどのような学問なのか、また授業の方針と各回の内容を説明する。日本に住む私たちにとって、他の国・地域を学ぶ重要性について考える。
第2回[オンライン/online]:地域とヨーロッパ
「国家」の絶対的な地位が揺らぎ、国家を超える組織や機構、運動の果たす役割の重要性とともに、下位レベルの「地域」の重要性が増してきた。ここでは、ヨーロッパと地域について、多層化と再編をキーワードに考える。
第3回[対面/face to face]:イギリスを構成する諸地域
「地域」という概念をもとにイギリス(UK)の諸地域を捉えることの意義を考える。イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド、北アイルランドについて、それぞれの地域について私たちが知っている事やイメージについて、それらがどこから得られているのか考える。
第4回[対面/face to face]:イングランド社会・文化①
イギリス(UK)内の「地域」の独自性・独立性について検討する。中心的な位置づけにあるイングランドについて学ぶ。
第5回[オンライン/online]:イングランド社会・文化②
グレートブリテン島の他の諸地域およびアイルランド島の地域などとの関係からイングランド問題を考える。
第6回[対面/face to face]:ウェールズ社会・文化
ウェールズ社会・文化は、他の諸地域と比較して、私たちの意識の中でその存在感がやや薄いかもしれない。その理由を歴史背景をふまえて考える。また、言語に注目し、ウェールズ社会と文化について考察する。
第7回[対面/face to face]:スコットランド社会・文化①
スコットランド社会の現在を考える。特にイングランドとの関係性から検討する。
第8回[オンライン/online]:スコットランド社会・文化②
近年の独立機運の高まりやEUとの関係性について考える。
第9回[対面/face to face]:イギリスのまとめ
地域という観点から、イギリス社会が抱える課題について考える。
第10回[対面/face to face]:アイルランド社会・文化①
アイルランドの国としての成り立ちについて、学ぶ。イギリスとの関係、文化とナショナリズムの関係について解説する。
第11回[オンライン/online]:アイルランド社会・文化②
アイルランドとアメリカとの関係について、歴史的なつながり、現在の関係について考える。
第12回[対面/face to face]:アイルランドの二つの国
北アイルランドの成立期である1920年代のアイルランドの独立と南北分断から、第二次世界大戦までの歴史・社会状況を説明する。なぜ、現在アイルランド島に二つの国があるのか理解する。
第13回[対面/face to face]:アイルランドのまとめ
イギリス、EUとの関係から、考える。
第14回[対面/face to face]:まとめ
まとめ・試験。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
配布した資料、関連文献を読む。
授業後にはリアクションペーパーの提出をする。また、2回程度ミニレポート(第5回, 第9回での実施を予定。変更がある場合は授業でお知らせします。)の提出があるので、授業内容を復習をし、自分の言葉で説明できるようにすること。
課題レポート執筆に向けては、関連文献を読み、適切な準備を行うこと。
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
講義に関連した資料を配布するため、テキストは指定しない。
参考書References
長谷川貴彦、『イギリス現代史』、2017年 岩波新書.
井野瀬 久美子編、『イギリス文化史』、2010年、昭和堂.
その他、授業内で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(ミニレポート・リアクションペーパーの内容、授業への積極的参加):40%
期末試験(論述式):60%
*欠席が授業時間数の3分の1を超えた場合、単位取得の資格を失う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
身近な例を使って理解を促進するという方法を継続していく。
その他の重要事項Others
*受講者数に応じて授業の内容は多少変更する可能性がある。
*初回の授業で授業の進め方や評価の方法、課題などの説明を行うので、履修を検討している人は必ず参加すること。