キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
SOC200MA(社会学 / Sociology 200)地域文化論Community Culture
古屋 星斗Shoto FURUYA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C7310 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | Y804 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) |
展開科目 選択必修(領域別) ライフ |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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Outline (in English)
Course outline:
Rethinking community-initiated people development.
Based on demographic trends and labor supply and demand forecasts, it is estimated that local communities will face extremely difficult conditions in the near future. In this lecture, we will imagine life in the region in 2040 and explore solutions. In particular, we will consider what the government and local businesses can do from the perspective of human resource development in the region.
Learning Objectives:
Each student will choose a prefecture or city to research, and will make comments and do group work. Group work will be three times out of the whole course.
Learning activities outside of classroom:
Preparation takes about 2 hours per session. Students are required to research the policies and data of their chosen prefecture or municipality.Therefore, homework will be assigned for each workshop session.
Grading Criteria /Policy:
The evaluation is based on contribution to lectures and the content of the final report and workshop submissions.
The report is evaluated on the following four points: accuracy of analysis of the target area, appropriateness of the problem setting, conceptual ability of the solution, and feasibility of the solution.
Points are allocated as follows
Contribution to lectures: 40%.
Workshop: 20%.
Final report: 40% (There will be no final exam, but a report in the form of a presentation)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近い将来極めて厳しい状況が推定される地域社会の人口動態や労働需給見通しなどをもとに、2040年の地域での生活を実際的・具体的に想像し、いま打つことができる手を探っていきます。特に「その地域でのひとづくり」の観点で、行政・地域企業としてできることを考えていきます。
本講義に参加される方は、それぞれ深める対象にする都道府県や市区町村を選んで頂き、発言やグループワークを行っていただきます。グループワークは全体のうち3回となります。
到達目標Goal
本講義のテーマは「日本社会の地域課題を解決できるような、ひとづくりの仕組みを考える」です。選んだ地域における人材政策を起点に、その地域ならではの人材育成・人材活用の可能性を整理し、地方の現場で提言・実践できるような構想力の獲得を目指します。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
受講生は、自身が選んだ地域について講義におけるインプットをもとに、ワークショップを通じて最終的にレポートをまとめ講義に参加いただきます。インプットを中心とする回でも双方向で行うため、小規模なグループワークを行うことがあります。すべての分析や検討について、一般論に留まらない今後の地域社会・地域文化のリアルを反映させた意見が求められます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
本講義はひとづくりを通じて地域課題を解決するという点を中心に、講義の進め方や評価方法についてガイダンスを行います。
第2回[対面/face to face]:地域文化におけるひとづくりの歴史
近代以前からの日本各地における多様なひとづくりの歴史を確認し、その多様性がどう変化してきたか整理します。
第3回[対面/face to face]:なぜ地域で「ひとづくり」が論点となっているか(前編)
労働需給シミュレーションなどの結果をインプットし、各地域に生きる人々の生活がどう変化していくのかシーン別でイメージします。
第4回[対面/face to face]:地域課題の現実①(地域の人づくり)
地方における若者・女性活躍支援や人材育成等に取り組む当事者(行政官・非営利団体等)の話を聞いたうえで、課題のポイントを確認・共有します。
第5回[対面/face to face]:地域課題の現実②(地方創生・地域の魅力)
地方自治体の地方創生、地域文化発信等を担当する行政官の話を聞いたうえで、課題のポイントを確認・共有します。
第6回[対面/face to face]:地域課題の現実③(産業・企業)
地域ごとの産業構造の差異や、地域の中小企業が抱える問題や課題感を知り、課題のポイントを確認・共有します。
第7回[対面/face to face]:なぜ地域で「ひとづくり」が論点となっているか(後編)
若年労働市場、若手社会人の働き方・キャリア形成の変化の観点から、地域のひとづくりの可能性を考えます。
第8回[対面/face to face]:人づくりのボトルネックを知る
財源、法制度など、地域での人づくりの前提・ボトルネックになっている諸要素を学びます。
第9回[対面/face to face]:地域の未来の芽①
地域文化の振興を行うために人材育成を行っている企業事例をケーススタディとして聞き、質疑応答等を行います。
第10回[対面/face to face]:地域の未来の芽②
地域文化に根差した新たな若者づくりを実践している事例をケーススタディとして聞き、質疑応答等を行います。
第11回[対面/face to face]:地域課題の小括
本講義のインプットを受けて、各自が地域のひとづくりに向けて課題を整理し、最終課題で取り組む地域を選定します。
第12回[対面/face to face]:ワークショップ①
各自が選定した地域ごとに、その地域の現状と課題を整理し、「その地域ならでは」の強みと最も解決すべき課題を特定します。
第13回[対面/face to face]:ワークショップ②
各自が選定した地域に対して、解決策案の検討・ディスカッションを行います。
第14回[対面/face to face]:期末・まとめ
対象とした地域のひとづくりについて提言をレポートにして提出、それを発表します。レポートは、対象となる地域の分析精度・課題設定の妥当性・解決策の構想力・解決策の実現可能性の4点について評価を行います。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
自分が選んだ都道府県・市区町村の施策やデータを調べ・整理することが前提となる最終課題を課します。
そのため、特に講義後半のワークショップの回以降は講義外で一定の作業時間が発生します。また、ゲスト講師回への事前質問の提出を出席点としており、それまでの講義内容やゲスト講師のインプットなどを行ったうえでの質問提出が望まれます。以上、本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
必要に応じて、資料を配布いたします。
参考書References
「働き手不足1100万人」の衝撃,古屋星斗+リクルートワークス研究所,プレジデント社,2024,1870円
「なぜ『若手を育てる』のは今、こんなに難しいのか」,古屋星斗,日本経済新聞出版,2023,1760円
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義への貢献および最終課題とワークショップ提出物の内容で評価します。最終課題は、対象となる地域の分析精度・課題設定の妥当性・解決策の構想力・解決策の実現可能性の4点について評価を行います。
・出席点(貢献点):40% (ゲスト講師回での事前質問・当日質問等、講義への貢献度合いを評価)
・ワークショップ:20%
・期末試験:40%(期末試験はなく、プレゼンテーション形式の最終課題提出となります)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
選択授業ですので、受講生の自主性を重んじたいと思います。ただ、単に「自由」だと方向性が明確でないことから、本講義における評価ポイントを明確に示すことを心掛けています。また、提出物に対しては講義中・システム上でのフィードバックを行い、そのねらいと改善点を伝えます。
また、ワークショップにあたっては地域のひとづくり課題を考えるうえで有用な思考の枠を示し、同様の企画にあたって再現性が高められるような進め方を行います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
情報機器(パソコン)の使用を前提とし、パワーポイントやKeynoteといったプレゼンテーションソフトが必須となります。
その他の重要事項Others
考える力を養いますので、インタラクティブに進めます。受講生の皆さんには、質問や意見の提示などによる講義への貢献を望みます。また、貢献を評価します。
なお、生成AIの利用は自由です。
講師は、リクルートワークス研究所で地域ごとの労働需給シミュレーションや人材政策のアドバイザーに携わっており、例えば大阪商工会議所で若手キャリアデザイン塾塾長を務めているなど地域での人材育成に取り組んでいます。過去には経済産業省において産業人材政策、福島復興支援、政府成長戦略立案などに携わっており、本講義でも検索して出てくる情報だけでなく現場で奮闘する当事者の声を聞きながら、新しい地域文化創出に貢献できる人材を生み出す提案を考えていきます。