キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
SOC200MA(社会学 / Sociology 200)若者文化論Culture of Young Generation
玉川 博章Hiroaki TAMAGAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C7307 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | G501 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) |
展開科目 選択必修(領域別) ライフ |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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Outline (in English)
Entertainment media and youth culture has a political and economic side, and has been accepted by many people. This lecture will focus on both the industrial side (industrial structure and business model) and the consumption of its audience. We will analyze Japanese youth culture since the 1960s, including mass media industry such as magazines and television, as well as advertising and consumption.
In this lecture, referring to modern society theories such as Post-Fordism and liquid modernity, we think about youth culture and entertainment such as movies, anime characters, and idols from the theory of consumer society.
Students will be expected to search and watch websites and audiovisual materials introduced in class, after each class meeting. Your study time will be more than four hours for a class.
Exams(or reports) assess your ability to analyze youth culture with an understanding of the theory of sociology and cultural studies.
Grading will be decided based on Term-end exams(or term-end reports)50% and in class contribution(Quizzes or comment tasks) 50%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
現在社会において、エンタテイメントメディアは政治、経済的な側⾯を持ちながら、多くの⼈に受容され若者文化を創り上げてきました。本講義では、メディアの送り⼿の産業的側⾯(産業構造やビジネスモデル)と、その受容者の消費の両面に焦点を当てます。日本の1960年代以後の若者文化を、雑誌やテレビなどのマスメディアと、そこにかかわる広告や消費なども視野に入れ、分析していく。その際には、ポストフォーディズムやリキッドモダニティなど社会学にて議論されている現代社会の変化を前提に、我々を取り巻く⽇本の⾳楽・出版、映画などのエンターテイメント、キャラクター、アイドルを事例としたメディアの消費社会論から若者文化を考えます。
到達目標Goal
日本の1960年代以後の若者文化を中心に、その特徴と背後で深く関係するメディアと政治、経済、文化の関係性を理解し、社会学や社会批評、文化批評などの学説を身につけることで、作品そのものやメディア産業のみにとらわれない社会に対する批判的思考ができるようになることを目標とします。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本年度は対面授業のため(初回など一部授業回を除く)、基本的に講義形式となり、資料配付をした上で、視聴覚資料も織り交ぜながら、事例や学術的な分析・理論などを紹介していく。なお、オンラインの場合は、動画視聴と配付資料によるオンデマンド方式を前提とします。なお、簡単なレポート、感想などの課題を適宜実施したい。提出課題については、いつくか代表的な内容等を次回・次々回に紹介しコメント等も付加してフィードバックとします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:イントロダクション メディアと若者文化(サブカルチャー)
授業概要説明と若者文化・サブカルチャーとは何なのかを先行研究も踏まえ紹介
第2回[オンライン/online]:⽂化と消費︓消費社会論の基礎
若者文化分析の基盤となる文化と消費の関係性についての顕示的消費や文化資本の概念を紹介
第3回[対面/face to face]:物語消費論
大塚英志による1980年代若者文化を分析した物語消費論を紹介
第4回[対面/face to face]:80年代のバブル・消費⽂化
1970~80年代の若者文化の象徴的事例である「新人類」などバブル文化と雑誌やメディアとの関係性
第5回[対面/face to face]:80年代における「オタク」と消費⽂化
1980年代における「新人類」と「オタク」という対照的サブカルチャーの対比的分析と島宇宙化・若者文化の細分化について
第6回[対面/face to face]:現代社会における⽂化とブランド、キャラクタービジネス
消費社会論とここまでの事例分析を踏まえて、ブランドや権利ビジネスとメディアや文化との関係を考察
第7回[対面/face to face]:後期近代の概論 ポストフォーディズム、リキッドモダニティ
現代社会の変化を捉える学説であるポストフォーディズムやリキッドモダニティの議論について学ぶ
第8回[対面/face to face]:メディアミックス① ⼿塚など
マーク・スタインバーグの著作をベースに、1960年代の子供向けアニメと広告・消費、文化との関係を分析
第9回[対面/face to face]:メディアミックス② ⾓川商法(映画と出版)
マーク・スタインバーグの著作をベースに、1970-80年代の映画と出版、音楽との関係を分析
第10回[対面/face to face]:メディアミックス③ ⾓川(アニメ・ゲーム・コミック)とネットによる参加型モデル
マーク・スタインバーグの著作をベースに、1980年代~2000年代のアニメ・マンガについて
第11回[オンライン/online]:アイドルとメディア
アイドル文化が戦後~現在の社会状況においてどのように考えられるのかを分析
第12回[対面/face to face]:アイドルと「消費者」(オタク)
アイドル文化が趣味集団、そして消費とどう関係しているのかを分析
第13回[対面/face to face]:コミュニーションと消費:ブランド、ネット文化、アイドル
モノから体験、コミュニケーションへと変化する消費と若者文化について
第14回[対面/face to face]:まとめ サブカルチャーと後期近代
これまでの授業内容の整理と発展的議論ならびに授業の理解度確認
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業後に配付資料や受講時にとったメモ・ノート等を利用して復習し、授業で紹介した視聴覚資料や事例などについてインターネットなどで調べ確認、視聴すること。また、授業で取り上げた映像作品を鑑賞してみるとよいと思います。本授業の準備・復習時間は、各2時間(計4時間)を標準とします。
また、指示をした場合には予習として事前に資料等を閲覧・視聴する、課題の指示をした場合には自宅で作業し提出すること。
テキスト(教科書)Textbooks
なし。原則的に資料を配布する予定。
参考書References
⼤塚英志『物語消費論』、マーク・スタインバーグ『なぜ日本は〈メディアミックスする国〉なのか』、北田暁大・解体研編著『社会にとって趣味とは何か』、宮台真司『制服少女たちの選択』など。他にも講義内で適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業参加・提出物(小テストや感想、小レポート等提出課題)50%+試験(または期末レポート)50%
試験・期末レポートは授業で説明した社会学や文化研究の概念を理解した上で若者文化を分析できるかどうかを評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
大人数講義が予想されるが、一方通行とならないように、複数回の課題のフィードバックや授業時のアンケートなどでインタラクションを取るようにし、受講生の動向や意見も参考にしつつ授業を進行したい。また、初めに注意もしているが私語などは厳禁でお願いしたい。
なお、時短で寺領や論文を読むことで理解が深まる内容の場合はオンデマンドのオンライン授業として、対面と組み合わせるので注意して欲しい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配布・課題提出等のために学習支援システム等を利用