キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
SOC200MA(社会学 / Sociology 200)キャリア研究調査実習F(まちづくり論)Career Studies Practicum F
大西 未希Miki ONISHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C7301 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 0906 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) |
展開科目 選択必修(領域別) ライフ |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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Outline (in English)
【Outline and objectives】
Qualitative research involves the collection and rigorous analysisof ob- servations,interviews, and other records ofhuman activity so thatwe can cometo aricher
understanding of structures, processes, and perspectives that drive or shapehuman behavior. We will also practice some of the activities asso- ciated withexecuting a qualitativeresearchstudy relevant to community development.
【Learning Objectives】
By the end of the course, students should be able to do the followings:
・ Skills related to survey design and survey procedures for qualitative research
・Skills to explain and practice the methods of study, participant observation, and interviews
・Skills to conduct appropriate surveys in the target area
・Skills to make proposals for community development based on the results of surveys in the target area
【Learning activities outside of classroom】
Students will be expected to have completed the required fieldwork assignments after each class . Your study time will be more than two hours for a class.
【Grading Criteria /Policy】
Final grade will be calculated according to homework (20%), term-end report(50%), and in-class contribution(30%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近年、「まちづくり」の在り方が注目されている。地域に根ざしたまちづくりを考えるためには、まずはつぶさな視点でまちを調査すること、そのデータを検討し、地域にある資産と課題を浮かび上がらせることが重要である。そこで本授業では「まちづくり」をテーマとした社会調査(質的調査)のプロセスを学び、実践的な能力を身につけることを目指す。
到達目標Goal
(1)質的調査の調査デザイン、調査手続きについて説明できる。
(2)質的調査におけるデータ収集、分析の手法について説明できる。
(3)対象地域において適切な調査デザインを採用し、調査・分析を進めることができる。
(4)対象地域への調査結果からまちづくりの提案を行うことができる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
一方向的講義を行うだけでなく、講義内外でのフィールドワーク演習、グループディスカッションを行うことでスキル獲得を目指す。能動的姿勢が必要となる(参画度も授業評価対象となる)。
▼演習:提示された演習課題(主に観察調査)を期限までに行い、学習支援システムより方法で提出。提出された課題を講義内で発表したり、講師からフィードバックすることがある。
▼自習:学習支援システムなどを利用して講師からのお知らせ、補足資料提示などを行う。それを元に予習・復習をする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:オリエンテーション(オンデマンド)
授業の到達目標、概要、方法の解説と履修希望アンケート実施
※希望人数により履修選抜
第2回[対面/face to face]:質的調査の概要
質的調査と量的調査の調査法の違い、質的調査を元にした研究の事例、情報機器を用いたデータ収集演習
第3回[対面/face to face]:質的調査の方法 情報機器を使ったデータ取得
前回の演習のフィードバック、フィールドワークの姿勢について、考現学の発想の解説とデータ収集演習
第4回[対面/face to face]:質的調査の方法 フィールドノート
前回の演習のフィードバック、考現学の発想に基づいたデータ収集バリエーション・フィールドノートの書き方の解説と演習
第5回[対面/face to face]:質的調査の方法 スケッチ・メモ
前回の演習のフィードバック、路上観察におけるスケッチやメモのデータを用いた研究成果、定点観測の手法解説、定点観測の調査設計・データ収集演習
第6回[対面/face to face]:質的調査の実践 データ検討
データセッションの手法、データ分類の手法解説、データセッションの実践
第7回[対面/face to face]:質的調査の実践 調査の手続き
質的調査デザインの組み立て方、問いと作業仮説について、調査対象地域の選定方法、アポイントメントの取り方、依頼書の書き方解説と演習
第8回[対面/face to face]:質的調査の実践 参与観察
参与観察の手法、ラポール、現場へのアクセス権に関する解説、質的調査デザインのブラッシュアップ演習
第9回[対面/face to face]:質的調査の実践 事前調査
まちづくりの現在、地域資産、地域研究の事例、文献や既存の資料の調査、地域の歴史等事実関係の整理、作業仮説の立て方の解説と演習(フィールドワーク実習1週目)
第10回[対面/face to face]:質的調査の実践 調査デザイン
定性的コーディングとコード化の解説、実践、データ整理演習(フィールドワーク実習2週目)
第11回[対面/face to face]:質的調査の実践 実査
データセッション実習、コーディングの実践、グループで分析を進める、(フィールドワーク実習3週目)
第12回[対面/face to face]:質的調査の実践 実査
データセッション実習、フィールドワークのまちづくりへの活かし方事例、課題と資産の考え方解説
第13回[対面/face to face]:質的調査の実践 実査
データ整理の手法、まちづくりのアイデアの考え方の解説と演習
第14回[対面/face to face]:調査結果の発表
質的調査の成果から「まちづくりへの提案」をテーマにした構想を発表
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
•授業の中で実習課題が課されることがある。
•授業外に調査実習を行うことがある。
•本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
指定なし。
参考書References
佐藤郁哉(2006)『フィールドワーク–書を持って街へ出よう(増訂版)』新曜社
前田拓也・秋谷直矩・朴沙羅・木下衆編(2016)『最強の社会調査入門──これから質的調査をはじめる人のために』ナカニシヤ出版
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への積極的な貢献度:20% 授業内課題:30% 最終課題:50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
•パソコンを利用する回がある。事前に告知するので、ノートパソコンを持参の上講義に出席すること。
•スマホを利用する回がある。
その他の重要事項Others
・履修選抜の可能性がありますので、初回講義を〆切日までにオンデマンドで受講の上履修希望アンケートを提出してください。
・演習授業のため、基本的に遅刻欠席は原則NG。
・授業外で行う課題もあります。締め切り厳禁。
・欠席した場合は、授業支援システムから講義資料を確認し、演習を各自行っておくこと。
・課題は共有し、講評をしあうことがあります。プライバシーにできる限り配慮いたしますが気になることがある方はご相談ください。
・不明点は大西まで質問してください。オフィスアワーを設定いたしますので、ご希望の方は事前にメールをいただけますと助かります。
連絡先:大西 未希 miki.onishi.35@hosei.ac.jp
私たちの生活は、地続きに「まち」とつながっています。
例えば、家の近所にはどんな張り紙があるでしょうか。屋外に何が置いてあるでしょうか。ゴミ捨てのルールをどんな方法でアナウンスしあっているでしょうか。これはほんの一例ですが、落ち着いて家の周りをめぐるだけでも、豊かなフィールドワークはできます。
直接人と向き合いにくい期間が続きましたが、会話なしにも共同生活がしやすいようどのように創意工夫をし、人々が動かされているかよりクリアに見えるようにもなっているようにも思えます。それはまちにある特性を考える上で非常に興味深いテーマとなります。
皆さんには実際にまちを歩いたり、日常過ごす中でデータを取得してきてもらいます。演習の内容は、この講義の受講生のみでシェアします。人びとの個別具体的な暮らし、営みを丁寧に観察しましょう。ミクロな視点でまちを見ると、なぜか人が集まって談笑している場所、待ちあわせがよくされている場所などがあることなどが見えてきます。人びとの暮らしと「まち」との関係にもフォーカスし、まちと人びとのどのような関係性があり得るのか、考える時間にしたいと思います。
まちづくりの施策に関心がある方はもちろん、散歩や、ものを観察することが好きという関心の方も歓迎します。
講師はこれまで東京都立川市や三宅島をはじめとした地域で官民と共同しながら地域での取り組みを行ってきましたので、実践の中でのお話もシェアできればと思います。