キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
EDU200MA(教育学 / Education 200)学校論Ⅱ(キャリア形成)Lifelong Learning Ⅱ
遠藤 野ゆりNoyuri ENDO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | C7174 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | Y705 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | ○ |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) |
展開科目 選択必修(領域別) 発達・教育 |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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Outline (in English)
Course outline:As we spend most of our early life at school, the influence of school life on our career development is very great. The significance and problems of school education are included therein. Therefore, in this class, in this classes we think about the influence of "going to school / not going" on career formation not only in the general theory but also in analyzing each concrete episode of each individual student. As a method to explore education as "academics", we aim to think about the influence of educational problems on human career formation concretely by joining data.
Learning Objectives:Students are required to get skill to read the culture, sports, science and technology data regarding career development in school life. presented by the Ministry of Education and the Ministry of Health, Labor, and Welfare. They are also required to understand how these data are positioned in academic precedent research and to acquire knowledge about school conditions in other countries and Japan. These requires are for students to be able to express their own opinions by reading case studies related to actual school life. By realizing the above goals, we aim to understand from various perspectives how school education and school life affect career development.
earning activities outside of classroom:
You will be instructed in advance about the examples to be read in the group work along with the assignments, so please be sure to prepare for the lessons. The standard time for preparation and review for this class is 2 hours each.
Grading Criteria /Policy:
Group work results in class: 36%, post-work assignments: 26%, final exam: 48%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
人生の初期の大部分を学校で過ごす、という現代社会を生きる以上、キャリア形成に対する学校生活の影響力は非常に大きい。学校教育の意味と課題もそこには含まれている。そこで本授業では、本講義は「学校に行くこと/行かないこと」がキャリア形成に及ぼす影響を、一般論だけではなく、個々の生徒一人ひとりの具体的なエピソードを分析するなかで考える。また、教育を「学問」として探求するための手法として、データをつなぎ合わせ、教育問題が具体的に人間のキャリア形成に及ぼす影響について考えることを目指す。
到達目標Goal
学校生活のキャリア形成に関する文科省、厚労省の示すデータを読み取れるようになることを目指す。
それらのデータが学術的な先行研究においてどのように位置づいているのかを理解すると共に、諸外国や日本国内の学校状況に関する知識を習得する。
実際の学校生活に関する事例を読み、自分の意見を表現できるようになることを目指す。
以上の目標を実現することで、学校教育および学校生活がキャリア形成においてどのような影響を与えているのかを多様な観点から理解することを目指す。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義科目であるが、毎回グループワークがある。グループワークに参加することを単位履修の必須要件とする。またグループワークのために事前に講読課題を課すことがある。
毎回、授業後に課題(リアクションペーパー)を提出してもらう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:オリエンテーション
授業実施の方法
授業の概要と進め方についての説明
「学校の機能」に関する検討
2[対面/face to face]:〈学校に入ることをめぐって〉①オランダ「自由な教育」のしくみ
子どもの幸福度が世界1の国はオランダという調査結果があります。この事例をとおして、外国との比較から日本の教育を考える力を身につけ、と同時に、学校を社会の中に位置づけて考える必要性を考えます。
3[対面/face to face]:〈学校に入ることをめぐって〉②中学受験の功罪
現在日本では地域によっては4人に1人が中学受験をします。中学受験がもつ機能や、人のキャリアに与える影響から、その功罪を考えます。
4[対面/face to face]:〈学校に入ることをめぐって〉③「地元化」の時代の地方と都市の違い
地元化の時代といわれ、若者の移動が減っている社会の中で、地方と都市部では、学校の選択肢の数に大きな違いがあります。地方と都市部でのキャリア形成の違いを考えます。
5[対面/face to face]:〈学校に入ることをめぐって〉④修学支援制度は十分か?
近年、子育て・教育費用の公費増大の目玉として現在大学でも「修学支援制度」が実施されています。こうした支援は経済格差がキャリア形成にもたらす悪影響を本当に小さくできているのかを考えます。
6[対面/face to face]:〈学校に入ることをめぐって〉⑤ヤングケアラーからはく奪されるもの
幼いころから家族のケアに時間を割き学校に十分に通えない子どもたち。彼らのキャリア形成の困難のもとを考えます。
7[オンライン/online]:学校の中で身に着けるもの〉①ステレオタイプ・偏見
学校の中ではヒドゥンカリキュラムとして様々なものが機能しています。学校に通っているうちに無意識のうちに身に着けるステレオタイプや偏見を再検討します。
8[対面/face to face]:〈学校の中で身に着けるもの〉②日本の障害児教育に対する世界的批判
日本の障害児教育は世界のトレンドとはかなり異なるものになっています。その実態やプロセス、世界からの見方を学び、共生社会の中でのキャリア形成について考えます。
9[対面/face to face]:〈学校の中で身に着けるもの〉③道徳心は学校で涵養されるか?
日本の学校教育は「道徳」という科目設定があり、世界的に見てこれは珍しいことです。道徳の授業は本当に人々の道徳心を涵養するのか、具体的なケースに沿って考えます。
10[対面/face to face]:〈学校の中で身に着けるもの〉④能力主義は平等か?
学校教育では「能力」を育むスタンスと「能力以外」とを重視するスタンスとが混ざっています。能力で人を評価することは本当に妥当なのか、具体的に検討していきます。
11[対面/face to face]:〈学校から出ていくときの課題〉①「学歴」「労働市場にのること」
「日本は学歴社会」という一般通年は正しいでしょうか。学歴は人のキャリアにどのような影響をしているでしょうか。日本の学歴社会の特徴を捉え、学歴がキャリアに及ぼす影響を検討します。
12[対面/face to face]:〈学校から出ていくときの課題〉②卒業時の能力保証と文系学部批判
国立大学文系学部廃止論争をきっかけに、文系学部の役割について議論されるようになりました。文系学部で学ぶことの意味とは? キャリアデザイン学部の授業を通して身に着ける学びをもとに考えます。
13[対面/face to face]:〈学校から出ていくときの課題〉③「良い子」的な価値観からの脱却の困難
社会に出ると学校とは異なる価値観に沿って生きていくことが求められます。学校的な「良い子」価値観の功罪を考え、そこから脱却していくために必要な教育を考えます。
14[対面/face to face]:総括・ふりかえり
本講義で考えたことを整理し、理解度を確認します。初回の授業で検討した「学校の機能」は、12回のケーススタディを通してどう変わったのか考えます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
グループワークで読む事例は事前に課題とともに指示しますので、必ず予習をして臨んでください。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
なし
参考書References
大塚類・遠藤野ゆり共編著(2014)『エピソード教育臨床 生きづらさを描く』創元社
その他は適宜指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業におけるグループワークの成果36%、事後課題26、期末試験48%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
事後課題はHoppiiを利用してほしいという要望がありましたので、Hoppiiを用いることにします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコンを持参してください。
大学のGoogleアカウントにサインインできるようにしておいてください。
その他の重要事項Others
受講生の興味関心に応じて授業のテーマは変更する可能性があります。