連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society
POL500Q1-202(政治学 / Politics 500)ユニオン・イノベーションInnovation of Trade Union Activities
山崎 憲
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | X9921 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6,木7/Thu.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | YS502 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 選択必修科目 |
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Outline (in English)
(Course outline)This class aims to explore a path from decline to revitalization for not only labor unions but also social organizations, including government, corporations, and local communities.
(Learning Objectives) The term "union" refers, as its name suggests, to an organization created by people coming together. There are overlapping and non-overlapping aspects between the organization and the individuals belonging to it. Various organizations, not just one, have mutual interests. These relationships can change over time and with changes in the social environment. How do organizations and individuals get influenced by the times and the social environment? What is currently being sought after? By studying these aspects, the goal is to innovate the ways various organizations and individuals exist.
(Learning activities outside of classroom)This class aims to actively utilize group discussions to explore practical methods for union innovation. Therefore, outside of class hours, there will be a need for information gathering and the preparation of reporting materials.
(Grading Criteria/Policy)The evaluation will be based on the contributions made in group discussions, research, preparation of presentation materials, and presentations.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業は労働組合に限らず、政府、企業、地域コミュニティを含めた社会的な組織が衰退から再生に向けた道筋を探ることを目的としています。ユニオンとはその名称の通り、人が集まってつくられた組織のことを指します。組織とそこに所属する人の想いは重なる部分もあればそうでない部分もあります。一つの組織だけでなくさまざまな組織にも利害関係があります。こうした関係性は時代や社会環境によっても変化していきます。組織や個人は時代や社会環境によってどのような影響を受けるのか。そしていま求められていることはなんなのか。これらを学ぶことでさまざまな組織と個人の在り方を革新していくことを目指します。
到達目標Goal
・組織と個人をめぐる時代、歴史的、社会的背景がわかるようになる。
・組織と個人が目指すものについて自らの課題に引き寄せて考えることができるようになる。
・人々を組織するときの具体的な実践方法がわかるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連、特に「DP2」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・講義による概要説明
・課題提示とグループによる調査、情報収集、発表
・出席者および教員による講評
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:社会的課題とは何か
現代につながる社会的課題は産業革命をきっかけとして始まっています。歴史的、社会的背景のなかで移りかわる社会的課題について考えていきます。
第2回[対面/face to face]:社会的課題のグループワーク
グループで調査、検討した結果を報告し合います。
第3回[対面/face to face]:利害調整とは何か
人は誰しもなんらかの組織に加わっています。労働組合、企業、地域、NPOなどさまざまです。そしてそうした組織間でも、そして組織に属する個人も利害調整を行っています。そのことを考えていきます。
第4回[対面/face to face]:利害調整のグループワーク
グループで調査、検討した結果を報告し合います。
第5回[対面/face to face]:働くことの課題とは
働くことと生活、地域は本来は切っても切り離せないもののはずです。一方で日本において働くことはどんな課題があったのかを考えていきます。
第6回[対面/face to face]:働くことと生活のグループワーク
グループで調査、検討した結果を報告し合います。
第7回[対面/face to face]:企業が行う組織づくりとはどういうものか
企業は多くの人が有機的に連携することで競争力を産みだしています。その現在の姿について考えていきます。
第8回[対面/face to face]:企業組織のグループワーク
グループで調査、検討した結果を報告し合います。
第9回[対面/face to face]:労働組合、NPO、協同組合などの社会的組織はどのような課題を抱えているのか
労働組合、NPO、協働組合などの社会的組織が抱える今日的な課題について考えていきます。
第10回[対面/face to face]:社会的組織のグループワーク
グループで調査、検討した結果を報告し合います。
第11回[対面/face to face]:コミュニティオーガナイジングについて知る
組織に所属する人をつなぎあわせる方法としてコミュニティオーガナイジングが注目を浴びるようになっています。それがなんであるのか学んでいきます。
第12回[対面/face to face]:コミュニティオーガナイジングのグループワーク
世界の事例など、グループで調査、検討した結果を報告し合います。
第13回[対面/face to face]:ユニオンイノベーションを実践する
コミュニティオーガナイジングの手法の一つである戦略チャートを使って実践的な手法を考えていきます。
第14回[対面/face to face]:ユニオンイノベーションのグループワーク
実践的な手法その2
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業はグループ討議を積極的に活用することで、実践的なユニオンイノベーションの手法を考えることを目的としています。そのため、授業時間外には必要な情報収集や報告資料作成の時間が必要になります。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。必要な資料についてはその都度、指示します。
参考書References
山崎憲(2014)『「働くこと」を問い直す』岩波書店
室田信・石神圭子・竹端寛編(2023)『コミュニティ・オーガナイジングの理論と実践』有斐閣
遠藤公嗣・筒井美紀・山崎憲著(2012)『仕事と暮らしを取り戻す―社会正義のアメリカ』
授業のなかで参考書についてはお伝えしますので、必ずしも購入の必要はありません。
成績評価の方法と基準Grading criteria
グループディスカッション、調査、資料作成、報告における貢献度を基準として評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
担当教員の専門分野等
<専門領域>人事労務管理、労使関係
<研究テーマ>プラットフォームビジネス、AI、人事労務管理、新しい労働組織、労使関係システム、アメリカ自動車産業、コミュニティ・オーガナイジング
<主要研究業績>
「取引関係によるコミュニティ・オーガナイジングの考察‐制度経済学とIRの枠組みにおける位置づけ」『コミュニティ・オーガナイジングの理論と実践』有斐閣,2023年
『「働くこと」を問い直す』岩波書店,2014年
「経済の二重構造としてのプラットフォームビジネス」『GAFAM支配と民主的規制』学習の友社,2022年
「第3章賃金」『働く人のための人事労務管理』八千代出版,2023年
「AIがもたらす<働きかた>にどう立ち向かうか」『世界』971号, pp.96-105, 岩波書店,2023年
ほか