スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies
SOC300IA(社会学 / Sociology 300)スポーツジャーナリズム論(放送)Sports Journalism (broadcasting)
加茂 明Akira KAMO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | M3130 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 健207 |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory |
専門教育科目 スポーツビジネスコース専門科目 |
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Outline (in English)
This is a class where students who said they would never be able to give a presentation will finally be able to participate in a presentation of their own volition. The lecturer, who served as an attaché (public relations) for the Tokyo Olympics and Paralympics and connected athletes, their companies, and the media, spotlights the Olympics and Paralympics in Paris and Shohei Otani's MLB and uses videos to address students' interests and We will cover a variety of topics that will pique your interest. Students receive messages and develop their communication skills to express their ideas in their own words. This class is suitable for job hunting and other activities as a member of society.
【Learning Objectives】
In order to hone skills that cannot be replaced by AI, the basic theme is how to find your own answers to problems for which there are no correct answers. How can we become aware of the pitfalls of assumptions and preconceptions while searching for the question "Why?" While building horizontal relationships based on mutual respect and trust, we will expose you to diverse perspectives and ways of thinking, and also explain the importance of having multiple points of view. While encountering various themes each time, you will learn methods that you can use yourself and develop the ability to put them into practice. Ultimately, the goal is to be able to see the trends of the times in one's own way, and to be able to present in writing or words, ``this is how I think.''
【Learning activities outside of classroom】
Let's be conscious of how sports are conveyed on TV and the Internet on a daily basis. Don't get complacent about the information in front of you, ask yourself, "Is this really true?" After learning about diverse perspectives, you can reach the conclusion that "I think this way." Based on the theme of the class, let's think about it in advance for 1 hour, reflect on it, and make it a meaningful lecture.
【Grading Criteria /Policy】
Emphasis on attendance and reporting. Add points in presentations and exams.
●At the end of each class, set aside a certain amount of time to submit a short report based on the day's theme. The evaluation criteria are the degree of understanding of the lectures, diverse viewpoints, specific examples, and whether or not they show their own way of thinking (5% x 12 times = 60%).
●An opinion presentation will be held in the 13th class (10%).
● In the final week, students will take a report-style exam to see how well they have understood sports journalism and acquired communication skills (30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「プレゼンなんて絶対無理」と言っていた学生が最後は自らの意志でプレゼンテーションに参加できるようになる授業です。東京五輪とパラリンピックでアタッシェ(広報)を務め、選手と所属企業、メディアとを結んだ講師が、パリのオリ・パラや大谷翔平選手のMLBにスポットを当て動画を駆使しながら、学生の興味・関心を引き出す様々なテーマを取り上げます。学生はメッセージを受け取り、自分の考えを自分の言葉で表現できるコミュニケーション能力を伸ばしていきます。就活や社会人活動にも寄り添う授業です。
到達目標Goal
AIに代替されないスキルを磨くために、正解のない問題にいかに自分なりの答えを見出していくかを基本テーマに掲げます。「なぜ?」という問いを探しながら、思い込みや先入観という落とし穴にいかに気づいていくか。相互の尊敬や信頼に基づくヨコの関係を築きながら、多様なものの見方や考え方に接し、複数の観点を持つ重要性も説いていきます。毎回、様々なテーマと出会いながら、自分で活用できる方法を学び、実践に移していく力を養っていきます。最終的に時代の潮流を見る目を持ち「自分はこう考える」と文章や言葉にしてプレゼンできることを到達目標にします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」「DP6」「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
ユーチューブを生で見ているかのような授業です。毎回、興味・関心を引き出すためのヴィヴィッドなテーマについて、動画と失敗談を交え今の時代と照らし合わせて検証します。「信頼関係の築き方」や「心の整え方」「トラブルの対処の仕方」についても、コミュニケーションの観点から随時取り上げ、自分事として財産にしてもらいます。講義全体を通して「伝える」「受け取る」「意思を疎通する」ことを重要視します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:AIに代替されないスキル~自分の意見の作り方
YouTubeを生で見ているような授業の特徴を紹介。AIに仕事を奪われない「自分の意見の作り方」や、「正解のない問題の対処法」から講義を始める。「レポートと出席重視」の成績評価を説明。学生と向き合うための「アンケート調査」を実施。「コミュ力」と「プレゼン力」を向上させる最終目標を明示する。
2[対面/face to face]:スポーツの力とメディアの影響力~大谷翔平と幸せな国
コロナ禍が明けても閉塞感の漂う時代に、多くの人に勇気と希望を与えるスポーツの力は、これまで以上に求められている。プロスポーツ史上最高額で契約した大谷翔平や、世界で最もスポーツに親しんでいる「フィンランド」を取り上げながらスポーツとメディアの在り方を考える。
3[対面/face to face]:新しい価値観と教訓~クリティカル・シンキング
東京五輪からパリ五輪に向けてアスリートたちが示した新しい価値観や様々な意思を確認。「なぜあの人は炎上したのか?」教訓に満ちた多くのトラブルから、身につければ大きな武器になるクリティカル・シンキングを学ぶ。
4[対面/face to face]:メディアの条件~リスペクトと信頼
講師の衝撃的な経験を今の時代に照らし合わせて検証する。相互尊敬・相互信頼に基づく共感的な態度がいかに重要か。「アピールの仕方」や「信頼関係の築き方」「トラブルの対処法」をともに考える。
5[対面/face to face]:グッドコーチの条件~サーバントリーダーシップ
ヨコの関係で「選手自身が自分の成長や進歩に目を向けられるように指導する」コーチがいる一方、タテの関係で「選手にほとんど気づきを与えない」コーチもいる。根拠なき精神論が残る「ハラスメントの現状」や「競技人口の減少」を踏まえながら、傾聴し共感を重視する「サーバントリーダーシップ」に着目する。
6[対面/face to face]:メンタルマネジメント~心の整え方
就活や、社会へ出ていく上でメンタルヘルスは重要課題。レジリエンス(弾力性や回復力)を身につけるにはどうすればよいか。「笑顔」「呼吸」「ありのままを受け止める」。心に残るアスリートやコーチの言葉をもとに、日常生活を送るために必要な心の整え方を提案する。
7[対面/face to face]:インタビューの実践~沈黙の金メダリスト
言葉を発するまで時間のかかる人がいる。AIに果たして待つことはできるのだろうか。沈黙の後に発した金メダリストの言葉は今も語り継がれている。聞く側と聞かれる側、それぞれで生まれてくるものは何か。講師の実体験とその後を検証。記者会見やインタビューに潜む問題点。「聞く力」に光をあてる。
8[対面/face to face]:ドキュメンタリー番組の視点~ロッカールームの真実
若者に支持されるドキュメンタリー。「知りたいこと」に応え「伝えたいこと」に思いを込める企画の意図は。NHKスペシャルやクローズアップ現代、ドキュメント72時間を制作してきた経験をもとに、ジャーナリストに求められる「視点」にスポットをあてる。
9[対面/face to face]:ネット時代の生き方~情報過多から自分を守れ
SNSでスポーツ動画が拡散し「炎上」「社会問題化」する。有料放送・ネット配信の独占化も進み「国民の物語」を提供してきたテレビ制作側の危機感も増している。情報過多の中でいかに自分を守るか、メディアリテラシーを磨く。
10[対面/face to face]:スポーツと企業とメディア~VARと厚底靴
サッカーW杯ではVARによる判定が勝敗を左右した。陸上の厚底靴はデータを集積しAIの解析によって生まれた。ネットワークに繋がる「ビッグデータ」は企業とスポーツの関係に大きな変化をもたらしている。テクノロジーとどう折り合いをつけたらいいのか。高校野球や箱根駅伝と結びつきを強固にしてきたメディアとスポーツの関係も検証する。
11[対面/face to face]:スポーツと社会~バタフライエフェクトとオープンシェア革命
一羽の蝶の羽ばたきが時を経て大きな風を巻き起こすことがある。「バタフライエフェクト」だ。「あの日があるから今がある」という歴史の意味合いをスポーツの分野で深堀りする。大リーグや箱根駅伝でスキルやデータをオープンにすることで業界のレベルアップを図る「オープンシェア革命」のその後に迫る。
12[対面/face to face]:Z世代をどう生きるか~叱られない格差
ハラスメントの温床になると指摘された厳しい指導が影を潜める中で、若い世代は自分で自分を律しなければならない時代を迎えた。叱られることに耐性を持たない一方で「ぬるい職場」を嫌って転職する若者も増えている。酷な時代の生き方のヒントを探る。
13[対面/face to face]:プレゼンテーション~考えたことを言葉にしてみよう
培ってきた「コミュニケーション能力」を「プレゼン」してもらう。聞き手は、たとえ自分とは異なる価値観でも受け止め、視野を広げる機会にする。みんなで学びを創る時間を目指す。
14[対面/face to face]:試験とまとめ
到達目標に基づいて出題。レポート形式。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テレビやネットが、スポーツをどのように伝えているか、日常から意識して接しましょう。目の前の情報にすぐに満足せずに「本当にそうかな?」「一方的な見方ではないかな?」「別の角度から考えたらどうなるかな?」と自らに問いかけてみてください。多様な視点を知った上で「自分はこう考える」とたどりついていく、その積み重ねが、コミュニケーション能力を伸ばしていきます。授業のテーマに基づいて毎回1時間、事前に考え、振り返り、有意義な講義にしていきましょう。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使わず、放送や新聞の記事、動画などの素材を随時使用します。
参考書References
参考書などは、授業内で適宜お伝えします。
成績評価の方法と基準Grading criteria
出席とレポートを重視します。プレゼンテーションと試験で加点します。
●毎回、授業の最後に一定の時間を設け、その日のテーマに基づいた短いレポートを提出してもらいます。評価基準は、テーマの理解度や多様な視点、自分の考え方を示しているかどうかなどです。 (5%×12回=60%)
●13回目の授業でプレゼンテーションを実施します。(10%)
●最終週に「スポーツジャーナリズムをいかに理解し、コミュニケーション能力を身につけたか」みるために、レポート形式の試験をします。(30%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
●「大学に入って一番面白い授業だった」講義をブラッシュアップします。
●「考える楽しさを知った」授業内レポートを続けます。
●「自分を見つめ直す機会になった」プレゼンを継続します。
●「支持の多かった」静かな授業環境づくりに引き続き尽力します。
●「毎回楽しみにしていた」最後の音楽を厳選します。
その他の重要事項Others
●3年間、採用面接官をつとめた経験を活かして就活について適宜アドバイス。学生と向き合いながら授業を進めていきます。
●ニュース番組の編集責任者をつとめた経験を活かし、スポーツを取り囲む政治、経済、社会、国際問題なども取り上げて視野を広げる機会にしていきます。
●「私語」は授業をきちんと聴きたい学生の権利を侵すルール違反です。認めません。