法学部Faculty of Law
POL300AC(政治学 / Politics 300)政治学特殊講義Ⅰ(近代日本における〈道徳〉と〈政治〉)Special Topic Lecture in Politics 1
金子 元Hajime KANEKO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | A0919 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | BT0901 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | 自由科目(他学科主催科目) |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | 選択科目(政治学科主催科目) |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) |
選択科目(84単位以上) 選択科目(政治学科主催科目) |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | 自由科目(他学科主催科目) |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) | 自由科目(他学科主催科目) |
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Outline (in English)
This course aims to broadly understand the endeavor of "politics" as connections among people, exploring how 20th-century thinkers have conceptualized politics and ethics. Additionally, we seek to elucidate the questions these thinkers pose for the 21st century. By focusing on prominent philosophers such as Masao Maruyama and Hannah Arendt, we will compare and discuss their thoughts.
The goal of this course is to construct personal reflections on the meaning of politics in the contemporary context, using the content of the discussed works as a clue.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
授業の概要:この授業では、「政治」という営みを広く人と人とのつながりと捉えて、政治や倫理について20世紀の思想家たちがどのように捉えてきたのか、そして、彼らが21世紀にどのような問題を投げかけているのか、を明らかにすることを試みる。代表的な思想家として丸山眞男とハンナ・アーレントを取り上げ、ある点で共通しながらある点で対照的な両者の思想を比較して論じる。
授業の目的:授業で取り上げる諸著作の内容を手がかりに、現代における政治の意味について自分なりの考えを組み立てることを目標とする。
到達目標Goal
・現代社会の諸問題についての知識を獲得する。
・現代社会の諸問題について自分なりの考えを持つ。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・基本的に講義形式で行います。毎回のプリントに加えて、講義に該当する丸山やアーレントの諸著作を示唆しますのでそのうちのどれかに目を通しておいてください。
・リアクションペーパーのうち興味深いものは授業内で紹介し、考察を深める材料とします。
・レポート課題はやや早めに出題し、最終日に講評を行う予定です(受講者数によっては全員のレポートについて言及できないことがあります)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンス
・授業の概要、進行方法、成績評価などを説明する。
第2回[対面/face to face]:かれらの時代/われらの時代
丸山やアーレントが生きた時代の諸問題を確認し、それが現在にどのような意味を持つかを考える。
第3回[対面/face to face]:思索の原点
丸山の戦前の江戸思想史研究、アーレントのアウグスティヌス研究等を紹介する。
第4回[対面/face to face]:「全体主義」と「超国家主義」①
アーレントが論じた「全体主義」について考える。
第5回[対面/face to face]:「全体主義」と「超国家主義」②
丸山眞男が論じた「超国家主義」について考える。
第6回[対面/face to face]:「革命」と「開国」
アーレントや丸山が時代の変化をどのようにとらえたのかについて考える。
第7回[対面/face to face]:「活動」と「する」①
アーレントが『人間の条件』で論じた政治のあり方について考える。
第8回[対面/face to face]:「活動」と「する」②
丸山が『日本の思想』で論じた政治のあり方について考える。
第9回[対面/face to face]:「観想」と「古層」①
アーレントが西洋哲学の伝統に見出した思考様式について考える。
第10回[対面/face to face]:「観想」と「古層」②
丸山が日本人の根底にあるとした思考様式について考える。
第11回[対面/face to face]:「パーリア」と「異端」
アーレントと丸山がマイノリティについてどのように考えたかを検討する。
第12回[対面/face to face]:「複数性」と「正統」
両者の思想におけるコミュニケーションと秩序形成のあり方について考える。
第13回[対面/face to face]:「自由」
両者が求めた自由とは何かについて考える。
第14回[対面/face to face]:まとめとレポート講評
これまでの内容のまとめとレポートの講評を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で指定・配布する史料を授業内容に即して正確に理解することに加えて、関連する文献を読み、自分なりの視点で考えをまとめることを推奨します。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。レジュメ・資料はHoppii等を通じて配布します。
参考書References
・『ハンナ・アーレント 屹立する思考の全貌』 森分大輔(ちくま新書)2019年
・『丸山眞男 リベラリストの肖像』苅部直(岩波新書)2006年
・『丸山眞男と加藤周一 知識人の自己形成』山辺春彦・鷲巣力(筑摩選書)2023年
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート(60%)、リアクションペーパー・授業内発言(40%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
リアクションペーパーの記述を重視します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし(教育活動レベルによってweb接続が可能なPCが必要となります)。
その他の重要事項Others
・必須ではありませんが春学期と秋学期を連続して履修することにより問題の見通しがよくなるでしょう。
・ヨーロッパ政治思想史Ⅰおよび日本政治思想史Ⅰ・Ⅱの事前あるいは同時履修によってさらに理解が深まると思います。