市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
HSS300LA(健康・スポーツ科学 / Health/Sports science 300)教養ゼミⅠLiberal Arts Seminar I
わが国のスポーツ政策の現在地と課題
藤岡 成美Narumi FUJIOKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | Q6523 |
旧授業コードPrevious Class code | P6223 |
旧科目名Previous Class title | スポーツ科学Ⅰ |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市富士‐F503 |
配当年次Grade | 法文営国2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes |
定員制 |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | スポ健生は履修不可。法・文・営・国生は300番台総合科目として履修すること。 |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 教養ゼミ |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
■Course outline
This course introduces the sports policies that are currently made and implemented in Japan, as well as the laws, plans, organizations, and finances behind these policies. The aim of this course is to deepen students' understanding of sports policy as a whole and to help them acquire the ability to set issue themselves. The course also enhances the development of students’ knowledge and abilities required for policy proposal (e.g., understanding and practice of social research methods, etc. ).
■Learning Objectives
(1) At the end of the course, students are expected to understand the overall sports policies currently being implemented in Japan.
(2) Students are also expected to understand the laws, plans, organizations, and finances behind the policies.
(3) Based on the above understanding, students are expected to set problems and issues by themselves related to sport and the policies in Japan.
■Learning activities outside of classroom
Your study time will be more than four hours for a class.
Before each class meeting, students will be expected to have read reference books on topics related to the next lecture. Students will be also expected to have proceeded with indivijual or group work (e.g. information gathering) for the next class.
After each class meeting, students will be expected to have reviewed each lecture and work, and summarize questions, etc.
In addition to preparation and review, students are encouraged to be in contact with current news related to sports.
■Grading Criteria /Policies
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Work in each session: 70%, Mid-term presentation: 30%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では,現在,わが国で立案・実行されているスポーツ政策およびその背景にある法・計画,組織,財源を学びます.こうしたスポーツ政策全体に対する理解を深めた上で,学生自身が課題を設定できる能力の獲得を目指します.
また,秋学期の教養ゼミⅡ(統計解析等を通じたスポーツ政策提言)では,教養ゼミⅠでの学修を踏まえ,実際に政策提言ロールプレイを行う予定です.政策提言を見据えて必要な知識・能力(例.社会調査法の理解・実践など)を身につけていきます.
到達目標Goal
(1) 現在わが国で進められているスポーツ政策全体を理解している
(2) スポーツ政策の立案・実行に関わる法や計画,組織,財源を理解している
(3) 上記理解のもと,スポーツ政策やわが国のスポーツに関わる問題意識・課題を学生自身が設定できる
(4) 政策提言に必要な社会調査法の基礎を理解し,実践できる
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
原則,対面で授業を実施します.感染症罹患等による欠席に関しては,証憑書類を提出の上で配慮対象として認めます.それ以外の欠席事由に関しては,配慮対象として認めません.また,仮登録期間に授業が行われる場合でも,その出席と課題提出状況は成績に加味しますので,初回から出席することを推奨します.
各回の授業は,原則として以下の流れで進めていきます.※授業回によって入れ替わることがあります.
(1) 前回授業の復習・解説,各個人・グループによる成果物の発表など
(2) 講義
(3) 個人またはグループでのワーク
各回のリアクションペーパーの内容(各学生のコメント・疑問点等)は次回授業の冒頭にて紹介・解説します.同様に,各回の授業時間内のワークを通じて提出された成果物についても次回授業にて共有し,次のワークに向けた解説・アドバイスを行います.
各回に設定されているワークの時間は,教員が具体的な作業を指示する場合もありますが,授業回が進むにつれて学生自身で自由に設定して使えるようにします.ワークの時間を,①予習を通じて調べてきた内容の報告やディスカッションに使うのか,②情報検索等の「作業」の時間に充てるのかは個人またはグループの自由とします.ただし,ワークの時間では②(個々人で行える作業の時間)をなるべく少なくして,①のような建設的な時間に充てた方が無駄がないと思われます.よって,学生は原則として予習をしっかり行った上で授業に臨むようにしてください.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンスおよびスポーツ政策に関わる法・計画
①ガイダンス
②講義(スポーツに関わる法・計画)
③ワーク(扱うテーマに関するアンケート)
第2回[対面/face to face]:スポーツ政策に関わる財源
①前回の講義・ワークの解説
②講義(スポーツに関わる財源)
③ワーク(扱うテーマの決定)
第3回[対面/face to face]:スポーツ政策に関わる組織
①前回の講義・ワークの解説
②講義(スポーツ政策に関わる組織)
③ワーク(扱うテーマに関連したスポーツ政策の歴史,組織,財源等のまとめ)
第4回[対面/face to face]:子どものスポーツ政策
①前回の講義・ワークの解説
②講義(子どものスポーツ政策)
③ワーク(自由ワーク)
第5回[対面/face to face]:成人のスポーツ政策・健康政策
①前回の講義・ワークの解説
②講義(成人のスポーツ政策・健康政策)
③ワーク(自由ワーク)
第6回[対面/face to face]:エリートスポーツ政策
①前回の講義・ワークの解説
②講義(エリートスポーツ政策)
③ワーク(自由ワーク)
第7回[対面/face to face]:スポーツを通じた地域・経済活性化
①前回の講義・ワークの解説
②講義(スポーツを通じた地域・経済活性化)
③ワーク(これまでのワークのまとめ,発表資料の作成)
第8回[対面/face to face]:定量調査を体験しよう(1)
①前回の講義・ワークの解説
②講義(社会調査の概要,定量・定性調査のプロセス,定量データの準備)
③ワーク(データ入力とクリーニング,加工)
第9回[対面/face to face]:定量調査を体験しよう(2)
①前回の講義・ワークの解説
②講義(推定と検定,仮説検定の流れ,統計解析の種類)
③ワーク(基礎的な統計解析を体験する)
第10回[対面/face to face]:定量調査を体験しよう(3)
①前回の講義・ワークの解説
②講義(解析結果の解釈と記述方法)
③ワーク(仮説に基づく統計解析,結果の書き方)
第11回[対面/face to face]:定性調査を体験しよう(1)
①前回の講義・ワークの解説
②講義(定性調査・インタビューの種類,インタビューのコツ)
③ワーク(質問項目の検討,インタビューの実践,文字起こし)
第12回[対面/face to face]:定性調査を体験しよう(2)
①前回の講義・ワークの解説
②講義(分析プロセス,コーディング方法)
③ワーク(コーディング)
第13回[対面/face to face]:定性調査を体験しよう(3)
①前回の講義・ワークの解説
②講義(概念の作成とストーリー化)
③ワーク(概念の作成,ストーリー化)
第14回[対面/face to face]:発表
①過去のワークをまとめた「スポーツ政策に関する現状と課題」の発表・質疑
②フィードバックと総評
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の予習・復習に必要な時間はおおよそ合計4時間です.
【予習】
(1) 次回講義内容に関連したテーマについて,参考書等を事前に読んでおく
(2) 個人またはグループワークを通じて設定された作業(次回授業に向けた情報収集)を進めておく
(3) 他の学生やグループのワーク内容を確認し,疑問点等を挙げておく
【復習】
(1) 各回の講義やワークに関する復習を通じ,疑問点等をまとめておく(次回授業にて確認・解説)
その他,予習・復習以外にもスポーツに関わる時事ニュースに普段から触れるようにしてください.その際,そのニュースに対する疑問・自身の考えを持つように意識してください.
テキスト(教科書)Textbooks
なし(必要な場合は適宜指示します)
参考書References
菊幸一, 齋藤健司, 真山達志, & 横山勝彦. (2011). スポーツ政策論. 成文堂, 3850円(税込). ISBN:978-4792380670
笹川スポーツ財団(編). (2023). スポーツ白書 2023~次世代のスポーツ政策~. 日経印刷, 4180円(税込). ISBN:978-4915944857
真山達志, 成瀬和弥(著・編集), 日本体育・スポーツ政策学会(監修). (2021). 公共政策の中のスポーツ. 晃洋書房. 2200円(税込). ISBN:978-4771035010
成績評価の方法と基準Grading criteria
(1) 各回のワーク…70%
各回のワーク(個人・グループ)を通じた成果物について,毎回100点満点で採点します.
(2) 各回のワークを取りまとめた成果発表…30%
第14回にて行われる発表について,100点満点で採点します.
(1)の合計点を70%,(2)を30%の比率に直し,その合計点で評価します.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業全体の進め方として,進行のスピード,課題の量や難易度はちょうど良かったとの意見を頂きました.
また,授業内容に関しては,前半のスポーツ政策に関する講義は関心のある学生にとって興味深い内容であり,他方で後半の社会調査法やアカデミックライティングに関する内容は,大学での学びや就職後にも役に立つとの評価を頂きました.
ただし,昨年度は受講者数の関係から,他者とのディスカッションや意見を聞く機会が少なく残念だったとの意見もありました.
以上より,原則として授業の進め方や内容を継続しつつ,今年度は可能な限り学生同士の意見交換の場を設けたいと考えています.
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
調べ物やワークを行う上でPCを毎回必ず持参してください(スマホのみは不可).
また,社会調査の一部プロセスを体験するため,二次分析や模擬インタビューを行います.二次分析の際はマウスがあると操作しやすいですが,必須ではありません.模擬インタビューでは録音機材が必要となります(スマホ・PC等の利用可).準備が必要な物に関しては,授業前にアナウンスします.
その他の重要事項Others
本授業では「学生自身が主体となってスポーツ政策に関して学ぶこと」「学生同士で質問・アドバイス・ディスカッションをしながら学びを深めていくこと」を主眼としています.よって教員による講義は必要最低限の内容となり,学生自身のワークがメインとなります.自らの興味関心に基づき学びを深めようとする積極性だけでなく,他学生の学びに対しても協力的な姿勢を求めます.