市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
PSY300LA（心理学 / Psychology 300）教養ゼミⅡLiberal Arts Seminar II
心理的ウェルビーイングを考えるB
浅川 希洋志Kiyoshi ASAKAWA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | Q6218 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P6059 |
| 旧科目名Previous Class title | 人間発達学 |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市BT‐0503 |
| 配当年次Grade | 法文営国2～4年 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | 法・文・営・国生は300番台総合科目として履修すること |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | ○ |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 教養ゼミ |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
This is a continuation of the seminar from the spring semester. Psychological well-being is a concept which is defined as lives going well. It is the combination of feeling good and functioning effectively as a member of society. In this autumn seminar, students will read books and articles about cultural and positive psychologies and discuss how we can attain psychological well-being from different psychological perspectives from those we discuss in the spring term. Through these learning experiences, this course hopes students to obtain abilities to capture human beings from different perspectives and angles.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
心理的ウェルビーイングとは、人が心理・社会的に最適な状態で機能していること、言い換えれば、精神的に健康で、社会の一員として、やるべきことをし、健全に生きていることを意味する。本授業では、文化心理学、ポジティブ心理学の文献の輪読を通して、こころの健康、こころの健全な発達、心理的ウェルビーイングについて、考える。
到達目標Goal
文化心理学、ポジティブ心理学の文献を輪読し討論を行うなかで、人間の心の働きや発達を様々な切り口から捉えることのできる能力を身につける。特に、文化心理学の観点からは心の働きと文化の関係について学ぶ。また、ポジティブ心理学の分野で注目されるフロー理論、ポジティブ感情の拡張―形成理論を紹介しながら、人間の最適な発達、精神的健康、充実した人生といったことについても考える。
本授業がめざす目標を深化させるために、教養ゼミI「心理的ウェルビーイングを考えるA」からの連続履修を期待する。
最終的には、この授業が日常のさまざまな経験に対する受講者自身の考察を深め、自分自身をよりよく理解するための「場」になればと考えている。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP3、国際文化学部：DP3、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業はゼミ形式（学生発表と討論）で行う。指定された箇所について担当学生が発表を行い、それについてクラス全体で討論する。
受講希望者が多い場合は、第1回目の授業で実施する簡単な試験により選抜を行う（定員30名）。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション。
授業の概要を説明し、受講者が多い場合に選抜の参考とする簡単な試験を実施する。
第2回[対面/face to face]：試験の解説および今後の予定について。
第１回の授業で実施した試験の解説をする。また、学生発表の順番を決定する。
第3回[対面/face to face]：『日本人のしつけと教育』第１章「意欲の構造」を読む。
・担当者の発表と議論。
・日本人とアメリカ人の意欲構造の違いについて。
第4回[対面/face to face]：『日本人のしつけと教育』第２章「役割社会と受容的勤勉性」を読む。
・担当者の発表と議論。
・日本人に見られる受容的勤勉性はどのようにして培われたのか。
第5回[対面/face to face]：『日本人のしつけと教育』第３章「内在モデルとしてのいい子」を読む。
・担当者の発表と議論。
・日本人とアメリカ人のいい子像とは。
第6回[対面/face to face]：『日本人のしつけと教育』第４章「『気持ち』への関心」を読む。
・担当者の発表と議論。
・なぜ日本人は人の気持ちに敏感なのか。
第7回[対面/face to face]：『日本人のしつけと教育』第５章「滲み込み型のしつけと教育」を読む。
・担当者の発表と議論。
・日本型の滲み込み教育とアメリカ型の教え込み教育。
第8回[対面/face to face]：『日本人のしつけと教育』第６章「道徳意識と道徳判断」を読む。
・担当者の発表と議論。
・日本人の道徳意識と道徳判断に影響を与えるものは：他者の目と神の目。
第9回[対面/face to face]：『日本文化のゆくえ』第１章「『私』さがし」を読む。
・担当者の発表と議論。
・「私」さがし：自分の外に向かうのか自分の内に向かうのか。
第10回[対面/face to face]：『日本文化のゆくえ』第７章「異文化体験の軌跡」を読む。
・担当者の発表と議論。
・内なる異文化に気づくこと。
第11回[対面/face to face]：『ひきこもり文化論』第４章「『甘え文化』と『ひきこもり』―比較文化的考察」を読む。
・担当者の発表と議論。
・「ひきこもり」をつくりだす日本の社会、文化。
第12回[対面/face to face]：ポジティブ感情の機能に関する文献を読む。
・担当者の発表と議論。
・ポジティブな感情には人を成長させる機能がある。
第13回[対面/face to face]：フロー理論に関する文献を読む。
・担当者の発表と議論。
・充実感、没入感覚を伴う楽しい経験としてのフローとそれを通しての人間の成長。
第14回[対面/face to face]：授業の総括。
学期を通してのまとめを行なう。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
報告者は担当箇所のレジュメを作り、議論をリードできるよう準備をしておく。その他の受講生も授業日の文献を熟読し、討論に参加できるよう準備しておく。また、授業で扱うテーマを常に頭の片隅におきながら、日常を生きること。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
①東洋著『日本人のしつけと教育：発達の日米比較にもとづいて』（東京大学出版会、1994年）、②河合隼雄著『日本文化のゆくえ』（岩波現代文庫、2013年）、③斎藤環著『ひきこもり文化論』（ちくま学芸文庫、2016年）。また、ポジティブ心理学に関する文献および授業で使用するテキストはできる限りPDF化し、授業支援システムにアップする。
授業では、発表担当者の作成するレジュメを使用する。
参考書References
必要に応じて指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
下記の配分で評価する。
授業への取り組み（50%）＋ 期末レポート（50%）
レポートの字数はクラスで発表した学生は2,000字以上、発表しなかった学生は3,500字以上とする。出席は当然の義務であり、受講者は指定された文献を必ず読んで授業に出席すること。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生が積極的に討論に参加できるような、できるだけ身近で、具体的なテーマで授業を展開していく。