市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
PHL300LA（哲学 / Philosophy 300）教養ゼミⅠLiberal Arts Seminar I
身体から考える人間存在
高屋敷 直広Naohiro TAKAYASHIKI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | Q6119 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P6019 |
| 旧科目名Previous Class title | 人間存在論 |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市BT‐0903 |
| 配当年次Grade | 法文営国2～4年 哲学科除く(2016年度以前入学生のみ) |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes |
定員制（15） |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | 法・文・営・国生は300番台総合科目として履修すること |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | ○ |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 教養ゼミ |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
【Course outline】
This class is one of the courses of the "Liberal Arts Seminars" that began in the 2018 academic year. Although this class is a semester-long course, it is related to "Liberal Arts Seminar II," which is the same course in the fall semester, and the content covers a single theme throughout the year. In this class, students will learn about the thoughts of philosophers and thinkers through careful reading of texts on the theme, and thereby develop their own philosophical thinking.
【Goal】
(1) To be able to understand and explain the body theories of philosophers and thinkers covered in this class.
(2) To be able to explain the importance of considering the body based on the issues of modern society.
【Work to be done outside of class (preparation, etc.) 】
(1) Students are expected to read the relevant passages and prepare some questions about them before the class.
(2) The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
【Grading criteria】
(1) Regular marks (Students are expected to prepare and present their resumes / Students are expected to submit several reaction papers) (50%)
(2) Final report (50%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業は、2018年度から始まった「教養ゼミ」の科目の一つです。また本授業は、半期科目ではあるものの、秋学期同一科目の「教養ゼミII」と関連した科目であり、内容的には通年で一つのテーマを扱います。本授業では、テーマに即したテキストの精読を通じて哲学者・思想家の思考を学び、そこから自らの哲学的思考を育んでいきます。
春・秋学期に共通する本授業の目的は、現代思想の重要課題である「身体」について考察することによって、人間存在＝生きている人間のあり方への理解を深めることです。主に春学期は、主観と客観にまたがる身体の独特のあり方にアプローチします。その際に、日本の著名な思想家である市川浩氏の『精神としての身体』（1975年）を主要な手引きとしながら、心身合一における人間存在を皆さんと一緒に考えていきます。
到達目標Goal
（1）本授業で扱う哲学者・思想家の身体論を理解し、説明することができる。
（2）現代社会の諸課題を踏まえて、身体を考察する重要性を説明することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP3、国際文化学部：DP2、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
本授業は、演習（ゼミ）形式を基本としつつ、講義による解説や補足的な説明も行います。演習では、各回担当者を決め、テキストの担当箇所の読解とコメントをレジュメにして発表し、それに基づいて参加者が議論するようにします。また適宜、授業内アンケートを実施します。
フィードバックは、基本的に翌週以降の授業時に行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
オリエンテーション[対面/face to face]：はじめに
・授業の概要説明
・選抜試験（受講希望者が30名以上の場合）
・「身体」を考察する上での諸注意について
身体論への導入[対面/face to face]：忘却されてきた身体
・西洋思想史における身体の伝統的な扱われ方
・「精神」に対置される「身体」
身体論の要衝[対面/face to face]：現代思想における身体と人間存在
・ニーチェ以降の主要な身体論
・現象学における「身体」と「肉体」の区別
『精神としての身体』第1章[対面/face to face]：現象としての身体①
・身体と主体の関係
・デカルトの心身二元論
『精神としての身体』第1章[対面/face to face]：現象としての身体②
・身体と客体の関係
・メルロ＝ポンティの「手」
『精神としての身体』第1章[対面/face to face]：現象としての身体③
・身体と他者の問題
『精神としての身体』第1章[対面/face to face]：現象としての身体④
・錯綜体としての身体
・ヴァレリーの身体論
『精神としての身体』第2章[対面/face to face]：構造としての身体①
・指向性という構造の動的性格
・「環境内存在」と身体
『精神としての身体』第2章[対面/face to face]：構造としての身体②
・向性的構造について
『精神としての身体』第2章[対面/face to face]：構造としての身体③
・志向的構造について
『精神としての身体』第2章[対面/face to face]：構造としての身体④
・構造の成り立ち
・構造の諸契機
『精神としての身体』第2章[対面/face to face]：精神としての身体
・身体の両義性と人間存在
・テキスト第2章までのまとめ
応用問題[対面/face to face]：ルネサンス期における身体
・レオナルドとミケランジェロの対決
・理想的な身体を考えることは可能なのか？
総括と展望[対面/face to face]：身体から人間存在を見直すために
・授業全体のまとめ
・現代社会の諸課題と身体
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
（1）担当者以外の受講者は、授業前に必ず該当箇所を読んで、いくつか質問を準備しておいて下さい。
（2）本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
市川浩『精神としての身体』（勁草書房、1975年／講談社学術文庫、1992年）
（本テキストは各自で用意することが望ましいですが、難しい場合には該当箇所をこちらで用意します。なおテキスト以外の資料については、適宜こちらで用意します。）
参考書References
各回の授業時に提示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
（1）平常点（レジュメの作成と発表・数回のアンケート提出） （50％）
（2）期末レポート （50％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目につき、まだアンケートを実施していません。
その他の重要事項Others
本授業は、定員（30名）が決められています。受講希望者が多い場合には、初回の授業で選抜試験を実施し、その合格者が受講登録できます。この試験を未受験の学生は受講できなくなりますので、受講希望者は初回の授業に必ず参加して下さい。