市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
LIT300LA（文学 / Literature 300）カルチュラル・スタディーズで見るドイツ語圏ＢThe German-speaking World in cultural studies B
柳橋 大輔Daisuke YANAGIBASHI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | Q6430 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P6656 |
| 旧科目名Previous Class title | ドイツの文学Ⅱ |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市富士‐Ｆ４０８ |
| 配当年次Grade | 法文営国2～4年 英文学科除く |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes |
定員制（30） 2021年度までに「ドイツ語圏の文学Ｂ」の単位を修得済みの場合、履修不可 |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | 法・文・営・国生は300番台総合科目として履修すること |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | ○ |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | ○ |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 総合科目 |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
The Transformation of 'Artificial Humans' in Animation and Film
'Artificial humans' often appear in pop culture, such as movies and animated films, and these motifs have been directly or indirectly influenced by the images created in German culture in the past.
In this class, we will classify the four types of 'artificial humans,' trace their appearance in German-speaking cultures, and then consider how each motif has been 'reincarnated' in contemporary culture. We will also learn about the social, cultural, and historical contexts in Germany (and Japan, the U.S., etc.) that have contributed to the transformation of the post-incarnation image.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
【アニメ・映画における〈人造人間〉の変容】
映画やアニメなどのポップカルチャーのなかにはしばしば〈人造人間〉が登場しますが、その際、これらのモティーフには直接的・間接的にドイツ文化において過去に生み出されたイメージが大きく影を落としています。
この授業では、〈人造人間〉を四つのタイプに分類し、そのドイツ語圏文化における出現を跡づけたのち、それぞれのモティーフが現代の文化のなかにどのようなかたちで〈転生〉を遂げているのかを考えていきます。〈転生〉後のイメージを変容させる要因になったドイツ（と日本やアメリカなど）の社会や文化、歴史的な文脈についても学んでいきましょう。
到達目標Goal
ドイツ語圏の文学作品や映画の内容と文化的文脈を的確に理解し、その認識を相手にわかるように表現することができる。
文学と映像のメディア的差異を把握し、この違いによってどのような効果が生まれているのかを具体的に説明することができる。
ドイツ語圏の文化史ならびに異文化圏（英米・日本など）との相互関係に対する関心や理解を深める。
文化的なコンテンツを対象としたリサーチとプレゼンテーションのスキルを実地に学ぶことができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP1、国際文化学部：DP1、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
第９回までの授業で、教員が論及の対象となる文学作品を紹介し、映像作品の抜粋を視聴しながら、その作品が置かれた文化的文脈についてお話しします（講義形式）。
第10回以降は、それぞれのモティーフをあつかったほかの作品（映画、アニメ、漫画などポップカルチャーを含む）を受講生のみなさんに自由に選んでもらい、これについてグループ発表を行なってもらいます。その後、その他の参加者のみなさんと質疑応答の時間を設けます。（演習形式）。
文学作品や映画作品について、また発表についての感想や意見についてリアクションペーパーを書いてもらいます。重要な論点を含むものについてはその次の回の授業で取り上げます（フィードバック）。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション：〈人造人間〉とは何か
授業の概要について紹介／〈人造人間〉を分類する？
第2回[対面/face to face]：〈ホムンクルス〉と『鋼の錬金術師』：生命の創造という禁忌（1）
ゲーテ『ファウスト』：プロメーテウスの神話、ソクーロフと手塚治虫
第3回[対面/face to face]：〈ホムンクルス〉と『鋼の錬金術師』：生命の創造という禁忌（2）
〈魔術〉と〈科学〉のあいだで：〈クローン技術〉の表象分析
第4回[対面/face to face]：〈オリンピア〉と〈人形愛〉：恋愛対象はアンドロイド（1）
ホフマン『砂男』、ピュグマリオンの神話、映画『メトロポリス』
第5回[対面/face to face]：〈オリンピア〉と〈人形愛〉：恋愛対象はアンドロイド（2）
映画『空気人形』『アイム・ユア・マン』：フィクトセクシュアルと〈推し〉
第6回[対面/face to face]：〈ゴーレム〉と『新世紀エヴァンゲリオン』：〈人造人間〉の両義性（1）
マイリンク『ゴーレム』、ゴーレム伝説と映画『巨人ゴーレム』
第7回[対面/face to face]：〈ゴーレム〉と『新世紀エヴァンゲリオン』：〈人造人間〉の両義性（2）
フランケンシュタイン、『大魔神』と〈巨大ロボットアニメ〉の系譜
第8回[対面/face to face]：〈プロテーゼ〉と『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』：補綴からサイボーグへ？（1）
ゲーテ『ゲッツ』／第一次大戦と映画『芸術と手術』『Ｍ』
第9回[対面/face to face]：〈プロテーゼ〉と『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』：補綴からサイボーグへ？（2）
身体改変とその果て──美容整形（『へルタースケルター』）／義体化（『攻殻機動隊』）
第10回[対面/face to face]：〈ホムンクルス〉の転生
【グループ発表１】現代の〈ホムンクルス〉：差異とその社会的・文化的要因
第11回[対面/face to face]：〈オリンピア〉の転生
【グループ発表２】現代の〈オリンピア〉：差異とその社会的・文化的要因
第12回[対面/face to face]：〈ゴーレム〉の転生
【グループ発表３】現代の〈ゴーレム〉：差異とその社会的・文化的要因
第13回[対面/face to face]：〈プロテーゼ〉の転生
【グループ発表４】現代の〈プロテーゼ〉：差異とその社会的・文化的要因
第14回[対面/face to face]：〈人造人間〉の系譜（まとめにかえて）
文化・メディアを超えた〈転生〉を〈読む〉こと
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各２時間を標準とします。
授業であつかう文学作品については該当する箇所の日本語訳を配布する場合がありますので、事前に目を通しておいてください。
なお、リアクションペーパーは授業後にオンラインで提出してもらう可能性があります（詳細については授業で説明します）。授業ノートを読み返しながら自分の意見をまとめてください。
テキスト（教科書）Textbooks
必要なテクスト等は授業前後にそのつど配布します。
参考書References
授業中、もしくは授業前後に適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（グループ発表やディスカッションなど授業への積極的な参加、リアクションペーパーなど）：60％
学期末レポート：40％（提出しない場合は単位の認定ができません）
――なお、授業回数の３分の２以上の出席が単位認定の前提条件となります（ただし、病気などやむを得ない事由により授業を欠席する場合には考慮しますので、医療機関発行の診断書等を提出してください）。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
グループ発表やディスカッションの時間を設け、学生のみなさんの授業への能動的な参加を促します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業を行なう場合に備え、Zoomが使用できるよう、PCとネット環境を準備しておいてください。
その他の重要事項Others
ドイツ語の知識は必要ありません。
春学期・秋学期をとおした履修を推奨します。
授業の進度等により、授業内容が変更される可能性があります。
オフィスアワーについては個別に対応しますので、事前にメールで連絡をしてください。メールアドレスは授業開始後に学習支援システムでお知らせします。