市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LANd300LA(ドイツ語 / German language education 300)教養ゼミⅡLiberal Arts Seminar II
映画・映像で学ぶ文化・歴史・芸術
日中 鎮朗Shizuo NICCHU
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | Q6426 |
旧授業コードPrevious Class code | P6606 |
旧科目名Previous Class title | ドイツ語講読Ⅱ |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市BT‐1007 |
配当年次Grade | 法文営国2~4年 英文学科除く |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes |
定員制 |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | 法・文・営・国生は300番台総合科目として履修すること |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | ○ |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 教養ゼミ |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
【Course outline】 The main aims of this course are to deepen knowledge and understanding of the concept of the adaptation
and to review the acceptance by reading "Frankenstein", "Never Let Me Go" and so on.
We will focus on the theoretical foundations and the conceptual framework of through the different types of works including modern literature and art to provide students with opportunities to treat various kind of literature/artworks from the perspective of comparative literature and culture.
Students are required to do a close reading of the textbooks.
【Learning Objectives】: By the end of the course, students should be able to:
-understand the concept of the adaptation
-conduct a critical analysis of the works mentioned in the class.
-express your own point of view clearly in discussion.
【Learning activities outside of class】: Before each class meeting, students will be expected to have read the relevant articles related to the texts. Students are required to study at least 4 hours outside of classroom.
【Grading criteria】:Your overall grade in the class will be decided based on the following.
Term-end presentation: 30%、 an assignment and in-class contribution: 70%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
、文学や歴史の史実は映画化されたり、映像として記録に残されたり、漫画やゲームになる。こうしたメディア化をアダプテーション(翻案)と呼ぶことがあるが、秋学期のこの授業では、映画や映像を通して、原作作品との違い、映画化された時代や脚本家、監督の考え・意図などを探りながら、思想、文学、映画、芸術においてそれはどのように考えられ、翻案化され、受容され、扱われてきたかを、東野圭吾の『容疑者Xの献身』、『白夜行』、シェイクスピア『マクベス』、黒澤明『蜘蛛巣城』、蜷川幸雄『蜷川マクベス』、世紀転換期および近代の芸術と建築、デザイン、都市、およびそれらに関する論文を参考にしながら、考える。
とりわけ、<現在>という時点からのアクチュアルな問題提起として、近代から現代の文学・芸術を分析対象とし、さまざまな作品を読み解きながら、文学や芸術がその時代の社会に対してどう取り組んだかを考察する。
到達目標Goal
文学や歴史の史実の映画化・映像記録を鑑賞し、こうしたメディア化やアダプテーション(翻案)の機能や意味を理解することが目標である。
この授業で取り上げられた映画や小説や芸術作品、建築物、デザイン等を視聴し、読み、論じるので、それらを自分の視点から批判的に分析できるようになることも目標である。
また、そうした議論やプレゼンの際に、自分の意見を相手に理解できるように明確に表現し、伝えられるようになることも目標である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各回の授業計画で挙げられる映画、文学、芸術、歴史などの諸分野において原作がどのように扱われ、表現されているかを見てゆく
その際に、全体で3つの大きなテーマを設定しているので、映画を視聴した後、あるいはそれらのテーマの区切りに、独自の観点でいいので、プレゼンし、議論・検討をしていきたい。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:イントロダクション
授業の進め方等についての説明。
第2回[対面/face to face]:東野圭吾『容疑者Xの献身』
原作についての資料を読み、理解を深める
第3回[対面/face to face]:東野圭吾『容疑者Xの献身』の映画
原作の映画化とその差異について
第4回[対面/face to face]:東野圭吾『白夜行』について
原作と考察
第5回[対面/face to face]:日本と韓国の2つの『白夜行』の映画
国とその文化によって異なる受容。およびその差異について考察する
第6回[対面/face to face]:シェイクスピア『マクベス』について
原作とその資料を読んで、共通の知識や理解を得る
第7回[対面/face to face]:黒澤明『蜘蛛巣城』
『蜘蛛巣城』および『乱』について討議する
第8回[対面/face to face]:蜷川幸雄『マクベス』
蜷川幸雄とその演出について
第9回[対面/face to face]:英国BBC制作『マクベス』
1つの原作と3つのアダプテーションについて」
第10回[対面/face to face]:世紀転換期のデザインと建築
19世紀末の英国・フランス・ドイツ社会とその芸術運動
第11回[対面/face to face]:世紀転換期芸術と建築について
建築やバウハウスの理論と歴史の概論
第12回[対面/face to face]:フィールドワーク
日本における建築と起源と影響、受容について実際に確認する
第13回[対面/face to face]:世界の都市構想と近現代社会
ユートピア的な都市、労働者の住居をどのように考えたか、また田園都市構想とは何か
第14回[対面/face to face]:近現代の世界の芸術とその流れ(まとめ)
レポート発表・総評とまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、1回につき4時間以上を標準とする。
全体を通して基本文献であるモレッティのテキストの精読をおこなってくること。
また、その都度のテーマについての文献を読んできて、内容について考えてくることが授業への関心を高め、また積極的に討議に参加できる土台となるので、それをおこなうこと。
テキスト(教科書)Textbooks
東野圭吾の『容疑者Xの献身』、『白夜行』、シェイクスピア『マクベス』などの文献については、図書館を利用するのもいいし、文庫本などで手に入る。論文等の資料はコピーにて配布する。
参考書References
上記の各回で取り上げるさまざまな文献に関するものが参考書であるが、各回でテーマとして取り扱うものに関連したものをあらかじめ読んでおくと理解がしやすい。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(レジュメ・プレゼンテーション・議論)70%
最終回での各人のレポート発表 30%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
議論の時間を十分に確保し、活発な議論を促す。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
比較文学、比較芸術、現代ドイツ文学
<研究テーマ>
①比較文学という手法を通して文学と現実=社会との関わりを軸に、文学の意味や意義を考える。②文学以外の諸芸術におけるテーマの扱われ方③ユートピアニズム、科学と文学
<主要研究業績>①『英語文化研究』(2021年 春風社、共著)②「監視というオブセッション」(2021年 成城大学経済学会、『木下直也名誉教授退任記念論文集』)③「文学・科学・知の相互浸透―イシグロ、ダウドナ、ソーカルと学問分野の越境」(2020年 法政大学 言語・文化センター編『言語と文化』第17号)④「知の獲得と語りのあて先―Kazuo IshiguroのNever Let Me Goにおけるその手続き―」(2019年 日本英語文化学会編『異文化の諸相』第39号)
⑤翻訳 W.イーザー『虚構と想像力』2007年、法政大学出版局