市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
SHS100LA(科学社会学・科学技術史 / Sociology/History of science and technology 100)科学論BScience Studies B
木島 泰三Taizou KIJIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | Q3190 |
旧授業コードPrevious Class code | P3122 |
旧科目名Previous Class title | 科学史Ⅱ |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y802 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 3群(自然分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
Course outline: Our primary objective is to learn about the history of evolutionary theory and its social influence. You shall learn the process of the dissolution of Aristotelian integral view of life and its re-synthesis centered in the idea of evolution.
Learning Objectives: The goals of this course are the followings:
(1) to learn about the topics on history of science treated in the class so that you will able to explain them at least in outline, and,
(2) to produce your term-end report reflecting your knowledge which you will get in the class.
Learning activities outside of classroom: You will be expected to submit your task issued after each class through Hoppii and to understand the course content if you would feel uncompleted. Your required study time is at least one hour for each class meeting.
Grading Criteria /Policies: Final grade will be calculated based on term-end report (60%) and in-class contribution (including your result of the term-end exam)(40%) .
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
秋学期は「進化論と人間観」と題し、19世紀におけるダーウィン進化論の登場までの科学の歩みとその後の進化論の発展の歴史、そしてその人間観への影響を見ていく中で、科学理論と社会や思想との関わりについて学ぶことを目指す。受講者は、古代ギリシャのアリストテレス自然学において「目的因」の概念の下に統一的に理解された生命現象が、近代の科学革命とともに謎めいた現象に変じ、最終的に「進化」の概念の下に改めて統一的に把握される過程を、時代ごとの研究や理論とともに学んでいくことになる(春学期の同一講師による「科学論A」の受講は必須ではないが、より適切な理解のためには受講しておくのが望ましい)。
到達目標Goal
到達目標は次の2点である:
(1)講義で取り上げた科学論およびそれに関連する歴史的事項について、概略的にではあれ正確な説明ができる程度の知識を習得すること。
(2)その知識をベースに、それらの事項に関して、自分なりの論述を作成できるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は毎回資料を配布し、それをベースに講義形式で進めていく。
学期末に、受講確認のための確認テストの受検、および理解度の確認のためのレポート提出を単位取得のための必須要件として求める。レポートは「調べて考えて書く」ことを目指す本格的なレポートではなく、講義内容の整理とまとめを各自なりに行うことを主眼とするレポートとする。
確認テストおよびレポートはいずれも最終の授業の後、Hopii上での受付を予定している。レポートについては、最終の授業の内容も反映できるよう、締切は少し後に設定する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:はじめに
自己紹介、授業の進め方や成績評価の説明、授業の概要、など
第2回[対面/face to face]:古代ギリシャ哲学における哲学と科学的思考の始まりと生命観の問題
古代ギリシャにおける哲学=科学のはじまりの時代から、哲学者たちの自然観を生命論を中心に見ていく
第3回[対面/face to face]:アリストテレスの目的論的自然観から機械論的自然観へ/デカルトの機械論的自然観
中世ヨーロッパにおいて支配的となるアリストテレスの「目的論的自然観」から、17世紀科学革命において成立する「機械論的自然観」への『パラダイム・シフト」の過程を学び、さらにその典型としてのデカルトの自然観について学ぶ
第4回[対面/face to face]:デカルト・ライプニッツ・ニュートンにおける「いのち」と「こころ」
科学革命の担い手であるデカルト・ライプニッツ・ニュートンにおいてアリストテレス主義の「魂」の概念がどのように変容していったかを学ぶ
第5回[対面/face to face]:近代科学における生命現象の問題とヒュームの『自然宗教をめぐる対話』
17世紀科学革命以降、生命現象の特異性が問題になると共に、後に「生物学」と呼ばれる分野の研究も各方面で進んだ。この回では当時どのような研究がなされどのような問題が議論されたのかをヒュームの著書を手がかりに見ていく
第6回[対面/face to face]:進化論前史(1)
ダーウィンの進化論に先立つ、それを準備した歴史的背景について見ていく
様『種の起原』(1859年)に先立つ、それを準備したいくつかの思想、理論、研究分野などを概観する
第7回[対面/face to face]:進化論前史(2)/ダーウィンの自然選択説(1)
前回に引き続き、主にダーウィン以前の進化思想について学び、引き続き、ダーウィンが進化のメカニズムとして提起した自然選択説について学ぶ
第8回[対面/face to face]:ダーウィンの自然選択説(2)
前回に引き続き、自然選択説の論理やその意義などについて学ぶ
第9回[対面/face to face]:「ダーウィニズムの失墜」の時代:「偽ダーウィニズム」と「反ダーウィニズム」
19世紀後期から20世紀初頭にかけて興隆した「非ダーウィン的進化論」の内容と、そこに共通する生命や進化についての見方をの特徴を考察する
第10回[対面/face to face]:「メンデル革命」から集団遺伝学の成立まで
20世紀前半、反ダーウィン主義の急先鋒であったメンデル遺伝学が、やがてダーウィニズムと結びつき、集団遺伝学を生み出すまでを学ぶ。
第11回[対面/face to face]:進化の総合説の確立とその後の発展
集団遺伝学において復権したダーウィニズムを生物学の基礎的な理論とする「進化の総合説」の確立と、その後の1970年代頃までのダーウィニズムの発展を見ていく。
第12回[対面/face to face]:進化論の社会的影響
いったん目を19世紀後半に戻し、進化論が社会にどのような影響を与えたかを見ていく。
第13回[対面/face to face]:社会生物学論争とその後の展開
第二次大戦後の人間研究の状況を概観したあと、1980年代に巻き起こった「社会生物学論争」について学ぶ。
第14回[対面/face to face]:現代における進化生物学の影響
前回に引き続き社会生物学論争の経過を追った後、生物学の領域を超えた範囲で浸透し影響力を増している進化生物学の現代的影響を見ていく
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
Hoppiiの課題提出機能を用いた受講後の受講確認課題(ごく簡単な回答で済むものにする予定)によるポイントの理解の確認が必須の時間外の学習となる。
講義資料や講義内容を見返し、不明瞭な点があれば質問し理解を補うこと(質問等は受講者に告知するメールアドレスから受け付ける。受講確認課題提出と同時に行ってもよい)。
講義資料に付した重要文献の抜粋などは読んでおくこと。また、講義中紹介した文献なども、関心に応じて読むのが望ましい。
(質問等は授業後および配付資料に記載するメールアドレスにて常時受け付ける。)
なお、本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特に定めず、適宜資料を配付する。
参考書References
個々の主題に沿った参考書は授業内で適宜紹介するが、全般的な参考書として、ピーター・J・ボウラー『進化思想の歴史(上・下)』(朝日選書)、ピーター・J・ボウラー『ダーウィン革命の神話』(朝日新聞出版)、木島泰三『自由意志の向こう側』(講談社選書メチエ)など(なお、挙げた本の中には新刊が品切れのものもある)。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末確認テストに基づく平常点40%、期末レポート60%とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
板書は講義を理解するための補助としてのみ使用しているので、ノート作成においては前後の文脈なしに板書を書き写すのではなく、講義を聴き取って書き取ることを心がけて欲しい。無論こちらも見やすく分かりやすい板書、聴き取りやすい講義を心がける。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
期末の確認テストとレポートはHoppii上で受け付けるので、Hoppiiにアクセスできる環境は必須である。