市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
SHS100LA(科学社会学・科学技術史 / Sociology/History of science and technology 100)科学論AScience Studies A
木島 泰三Taizou KIJIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | Q3189 |
旧授業コードPrevious Class code | P3121 |
旧科目名Previous Class title | 科学史Ⅰ |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市富士‐F407 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 3群(自然分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
Course outline: Our primary objective is to learn about the history of cosmology from ancient to the age of "scientific revolution" in the seventeenth century. In this lecture, you shall learn about modern science and the scientific thinking from the historical viewpoint.
Learning Objectives: The goals of this course are the followings:
(1) to learn about the topics on science, history of science, and the scientific thinking treated in the class so that you will be able to explain them at least in outline, and,
(2) to produce your term-end report reflecting your knowledge which you will get in the class.
Learning activities outside of classroom: You will be expected to submit your task issued after each class through Hoppii and to understand the course content if you would feel uncompleted. Your required study time is at least one hour for each class meeting.
Grading Criteria /Policies: Final grade will be calculated based on term-end report (60%) and in-class contribution (including your result of the term-end exam)(40%) .
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
「閉じた世界から無限宇宙へ」をテーマとし、西洋における科学のはじまりから「17世紀科学革命」の時期までの宇宙論の変遷を追う中で、近代科学および科学的思考について、歴史的、思想的な背景を中心に学んでいくことを目指す(秋学期の同一講師による「科学論B」の受講は必須ではないが、より深い理解のためには受講するのが望ましい)。
到達目標Goal
到達目標は次の2点である:
(1)講義で取り上げた科学論、科学史、科学的思考に関する事項について、概略的にではあれ正確な説明ができる程度の知識を習得すること。
(2)その知識をベースに、これらの事項に関して自分なりの論述を作成できるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は毎回資料を配布し、それをベースに講義形式で進めていく。
学期末に、受講確認のための確認テストの受検、および理解度の確認のためのレポート提出を単位取得のための必須要件として求める。レポートは「調べて考えて書く」ことを目指す本格的なレポートではなく、講義内容の整理とまとめを各自なりに行うことを主眼とするレポートとする。
確認テストおよびレポートはいずれも最終の授業の後、Hopii上での受付を予定している。レポートについては、最終の授業の内容も反映できるよう、締切は少し後に設定する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:はじめに
講師の自己紹介、授業の進め方や成績評価の説明、授業の概要、など
第2回[対面/face to face]:古代ギリシャにおける哲学と科学的思考のはじまり
近代科学の母体となった古代ギリシャの自然哲学の歴史を見ていく
第3回[対面/face to face]:プラトンの思想/古代の天文学とその発展
古代ギリシャ思想の大きな転換点であったプラトンの思想を見た後、一度歴史をさかのぼり、ピュタゴラス派からプトレマイオスまでの西洋古代の天文学史を学ぶ
第4回[対面/face to face]:アリストテレスの形而上学と自然学(1)
再びプラトンの直後に戻り、プラトンの弟子であり中世において大きな影響力をもったアリストテレスの自然学を見ていく
第5回[対面/face to face]:アリストテレスの形而上学と自然学(2)/古代後期の自然哲学
引き続きアリストテレス自然学に付いて学び、その後、近代世界にも大きな影響を与えた古代後期の代表的な学派であるストア派とエピクロス派の自然哲学を学ぶ
第6回[対面/face to face]:中世イスラム世界におけるプトレマイオス天文学の継承と見直し/ルネサンス期の天文学
中世におけるプトレマイオス天文学の発展と、コペルニクスに先立つルネサンス期ヨーロッパの天文学の動向を学ぶ
第7回[対面/face to face]:コペルニクス天文学の成立
ルネサンス人コペルニクスの人となりと、プラトン、アリストテレス、およびイスラム天文学の影響下でプトレマイオス体系の見直しを試みたコペルニクスが地動説に到達するまでの経過を学ぶ
第8回[対面/face to face]:コペルニクス天文学の受容とその余波
コペルニクスが提起した体系がどのように受容され、見直されていったかを、ティコ、ガリレオ、ケプラー、ブルーノたちの研究を中心に見ていく
第9回[対面/face to face]:17世紀科学革命におけるアリストテレス自然学の批判
天文学の革新と呼応して進んだ「17世紀科学革命」と言われる、力学や物質論などの革新を含む大きな知の転換を見ていく
第10回[対面/face to face]:デカルトによる近代科学の基礎づけ
科学革命によって成立した「機械論的自然観」を哲学的に基礎づけようとしたデカルトの試みを見ていく
第11回[対面/face to face]:デカルトとヘンリー・モアの論争
ニュートンの空間概念に大きな影響を与えたとされる、ケンブリッジ・プラトン主義の創始者ヘンリー・モアの独特の空間論と、彼のデカルトとの論争を見ていく
第12回[対面/face to face]:スピノザの「神即自然」
科学革命が明らかにした「無限な宇宙」を「無限な実体としての神」と重ね合わせた異端的思想家であるスピノザの「神即自然」の思想を概観する
第13回[対面/face to face]:ニュートンとライプニッツの論争(1)
初期近世の科学史/哲学史のビッグネームであるニュートンvs.ライプニッツの論争を宇宙論や物理学の観点から考察するために、まずは両者の立場と論争の主要な争点を見ていく
第14回[対面/face to face]:ニュートンとライプニッツの論争(2)/ニュートン力学の発展とその後
18世紀を通じてのニュートン力学の完成とその影響力を概観し、さらに、20世紀におけるその見直しをごく簡単に見ておく
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
Hoppiiの課題提出機能を用いた受講後の受講確認課題(ごく簡単な回答で済むものにする予定)によるポイントの理解の確認が必須の時間外の学習となる。
講義資料や講義内容を見返し、不明瞭な点があれば質問し理解を補うこと(質問等は受講者に告知するメールアドレスから受け付ける。受講確認課題提出と同時に行ってもよい)。
講義資料に付した重要文献の抜粋などは読んでおくこと。また、講義中紹介した文献なども、関心に応じて読むのが望ましい。
(質問等は授業後および配付資料に記載するメールアドレスにて常時受け付ける。)
なお、本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特に定めず、適宜資料を配付する。
参考書References
個々の主題に沿った参考書は授業内で適宜紹介するが、全般的な参考書として、ハーバート・バターフィールド『近代科学の誕生(上・下)』(講談社学術文庫)、ジョン・ヘンリー『一七世紀科学革命』(岩波書店)を挙げておく。今期の講義により密接に関わる文献としては、トマス・クーン『コペルニクス革命』(講談社学術文庫)と、アレクサンドル・コイレ『閉じた世界から無限宇宙へ』(みすず書房)/『コスモスの崩壊』(白水社)があるが、いずれも入門書とは言えず、難易度が高い。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末確認テストに基づく平常点40%、期末レポート60%とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
板書は講義を理解するための補助としてのみ使用しているので、ノート作成においては前後の文脈なしに板書を書き写すのではなく、講義を聴き取って書き取ることを心がけて欲しい。無論こちらも見やすく分かりやすい板書、聴き取りやすい講義を心がける。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
期末の確認テストとレポートはHoppii上で受け付けるので、Hoppiiにアクセスできる環境は必須である。