市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
CHM200LA(その他の化学 / Chemistry 200)教養化学LDGeneral Chemistry LD
ウイルスの化学
中田 和秀Kazuhide NAKATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | Q3268 |
旧授業コードPrevious Class code | - |
旧科目名Previous Class title | - |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市G‐G502 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 3群(自然分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
The new-type coronavirus (SARS-CoV-2) originated in China had rapidly spread worldwide last year to increase the number of infected patients in every country. While the symptoms generated from this virus are serious, an effective treatment has not yet been established. This situation brings severe influence to many things such as our lifestyles and economic activities of industries. Therefore, learning about virus and its related things is one of the most important subjects for university students who will lead the next generation. In this lecture, students will learn the processes of expression and transmission of genetic information that is fundamental for living organisms, and then that of multiplication of viruses utilizing such the processes of the host cell. The purpose of this lecture is to understand the properties and activities of viruses from the viewpoint of chemistry. Students are encouraged advanced learning after a class using relevant books and the internet on the basis of their own interest. The study time will be more than two hours. The overall grade in the class will be decided based on the term-end examination (100 %).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
中国で発生した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、2020年に入って急速に世界中に拡散し、世界各国で感染者数を増加させています。このウイルスの感染によって引き起こされる症状は深刻である一方、新規に発生したウイルスであるため有効な治療法は確立されていません。そのため、我々の生活様式から企業の経済活動にいたるまで、現代社会はCOVID-19から大きな影響を受けています。したがって、今、ウイルスや関連する事項について学習することは、将来の社会を担う学生にとって最も重要なテーマであるといえます。本授業では、まず、生体を構成する最小単位である細胞がどのような活動をおこなっているかを学習します。次に、ウイルスがその細胞に侵入して増殖するメカニズムなどを学習します。ウイルスの性質や活動について化学的に理解することが本授業の目的です。
到達目標Goal
我々の生命活動の舞台である細胞、我々に病気をもたらす細菌やウイルスについて、種類、構造、性質、および、活動について化学的に理解することを目標とします。なお、これまで化学を学習したことが無い学生でも授業を理解することができるように配慮します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本授業は、板書や資料のプロジェクターによるスクリーンへの投影を行いながら、講義形式で進めます。漫然と板書をノートに写すのではなく、自分で調べたことなどを書き加え、わかりやすくまとめてください。ノートは、ルーズリーフではなく、綴じたノートを購入して使用してください。また、化学の知識が無くても授業を理解できるように配慮いたします。時々、練習問題や宿題を課しますので、それらを通してより理解が深まることでしょう。課題内容については、次回の講義にて解説などのフィードバックを行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:イントロダクション
講義計画と学習の仕方について解説する。
第2回[対面/face to face]:化学結合論と分子の立体構造
化学結合論によって原子同士がつながって分子が生成すること、および、分子の立体構造によって物質の性質が決まることを学習する。
第3回[対面/face to face]:生体を構成する有機化合物
生体を構成する種々の有機化合物について学習し、それらの分子構造について理解を深める。
第4回[対面/face to face]:遺伝情報の発現(1)
生物の遺伝子DNAをRNAに転写する過程について学習する。
第5回[対面/face to face]:遺伝情報の発現(2)
mRNAが持つ遺伝情報をタンパク質に翻訳する過程について学習する。
第6回[対面/face to face]:遺伝情報の発現(3)
細胞分裂の際に行われる遺伝子DNAの複製について学習する。
第7回[対面/face to face]:生化学の研究手法
生化学を学習する際の研究手法について学習する。
第8回[対面/face to face]:ウイルスの構造
種々のウイルスについて基本的な構造を理解する。
第9回[対面/face to face]:λファージ
λファージの生活環について学習する。
第10回[対面/face to face]:HIV
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の生活環について学習する。
第11回[対面/face to face]:インフルエンザウイルス
インフルエンザウイルスの構造や増殖過程について学習する。
第12回[対面/face to face]:新型コロナウイルス
新型コロナウイルスについて最新の研究成果を学習する。
第13回[対面/face to face]:ウイルス治療薬
ウイルス治療薬開発の概要について学習する。
第14回[対面/face to face]:まとめ
本授業のまとめを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。授業終了後、各自の興味関心に基づいた発展的な読書や調査を行うと共に、指示にしたがって課題作成を行ってください。
テキスト(教科書)Textbooks
使用しません。
参考書References
参考書として下記書籍を推薦します。他の参考書については授業中に適宜紹介します。
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書名:ヴォート生化学
著者名: Donald Voet, Judith G.Voet
訳者名:田宮信雄 ほか
出版者名:東京化学同人
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績は、期末試験(教科書、プリント、およびノート持ち込み可)により評価します。(100%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度の授業内容について概ね好評であったので今年度も同様に授業を進めます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
状況に応じてオンライン授業を行うことがありますので、PCやタブレット端末等、オンライン授業に必要な機器を準備しておく必要があります。
その他の重要事項Others
春学期に開講される「教養化学LC」を合わせて受講することをお勧めします。