経済学研究科Graduate School of Economics
ECN574C1－3（経済学 / Economics 500）労働経済学DＡLabor Economics DA
酒井 正Tadashi SAKAI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | X3333 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月6/Mon.6 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市BT‐0905 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
Through this course, students will understand the basic theories of labor supply, labor demand, and market equilibrium. The final goal of this course is to enable students to conduct advanced empirical analyses in labor economics.
Before/after each class meeting, students will be expected to
spend four hours to understand the course content. Final grade
will be calculated based on mid-term report (50%) and term-end report (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
ミクロ経済理論を応用することで，労働市場における諸現象を解釈すると同時に，労働市場に関する統計資料を読み解く力を養うと同時に，労働経済学における高度な分析をおこなう下地とします．
到達目標Goal
学生は，この講義を通して，基本的な労働供給・労働需要・市場均衡の理論を理解します．更に，人的資本理論や補償賃金格差といった理論についても学習し，働き方を巡る様々な現象について，何が解っており何が解っていないのかを把握したうえで，この分野の発展に貢献しうる研究をおこなうための実証上の作業仮説を立てられるようになることを最終目標とします．
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
この授業は，対面授業形式でおこないます．
中間課題等については，基本的に，授業内で講評します．
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション
労働経済学とは
第2回[対面/face to face]：労働市場の概観
統計で見る日本の労働市場
第3回[対面/face to face]：労働供給行動（1）
静学的労働供給モデル
第4回[対面/face to face]：労働供給行動（2）
静学的労働供給モデルの応用
第5回[対面/face to face]：労働需要行動（1）
短期・長期の労働需要
第6回[対面/face to face]：労働需要行動（2）
調整費用モデル等
第7回[対面/face to face]：市場均衡
競争均衡，買手独占
第8回[対面/face to face]：実証分析の方法（1）
回帰分析
第9回[対面/face to face]：実証分析の方法（2）
セレクション・バイアスの概念とその対処
第10回[対面/face to face]：補償賃金格差
ヘドニック・モデルとその応用
（「同一労働同一賃金」等）
第11回[対面/face to face]：人的資本投資（1）
教育投資モデル，
シグナリング・モデル
第12回[対面/face to face]：人的資本投資（2）
一般的訓練と企業特殊的訓練
第13回[対面/face to face]：賃金格差・所得格差
所得格差の概観，
グループ間賃金格差
第14回[対面/face to face]：地域間労働移動
ロイ・モデル等
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
学生は，講義で使用した資料をよく復習することが求められます．また，授業内で示された文献にも，極力，目を通すことが望まれます．本講義の準備・復習に必要な時間は，4 時間を標準とします．
テキスト（教科書）Textbooks
特になし．
参考書References
Borjas, G『Labor Economics 8th Edition』（McGraw Hill Higher Education, 2019 年）
川口大司『労働経済学理論と実証をつなぐ』（有斐閣，2017 年）
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間課題（50%）と期末レポート（50%）によって評価する予定です．いずれについても，研究者の養成という目標に沿って評価をおこないます．
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生が関心のあるトピックを把握するように努めたいと思います．
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞ 労働経済学，社会保障論
＜研究テーマ＞ 就業と社会保険
＜主要研究業績＞
『日本のセーフティーネット格差労働市場の変容と社会保険』（慶應義塾大学出版会，2020 年）
"Education and Marriage Decisions of Japanese Women and the Role of the Equal Employment Opportunity Act"（共著）Journal of Human Capital 13(2) pp. 260-292, 2019.