市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
SOC200LA（社会学 / Sociology 200）社会学ＬＣSocial Science LC
政治と社会における「問題の発見」
徐 玄九Hyonku SO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | Q2363 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P2157 |
| 旧科目名Previous Class title | 社会学Ⅰ |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 月1/Mon.1 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y605 |
| 配当年次Grade | 法文営国環キ1～4年 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 2群（社会分野） |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
（Course outline）
In the class, students take up various cases related to politics and society and try to understand the principles that drive politics and society and discover hidden problems. Through these efforts, we aim to become more aware of social, political and, more broadly, contemporary issues, understand their meaning, and develop the ability to think about solutions. Problem solving ability can be divided into the ability to discover a problem and the ability to solve it. The center of problem-solving ability lies in "finding a problem.". In many areas, the subject of "problem solving" is "finding a problem," as in a doctor who cannot be treated without being diagnosed. This "discovery of problems" is the starting point for creative problem solving.
（Learning Objectives）
・You can discover the principles and problems that drive politics and society.
・You can logically present and describe problems you find in your own words. （Learning activities outside of classroom） Since materials such as resumes and reference materials are distributed in advance, grasp the content of the lesson as a preparatory lesson and review it after the lesson.
・Two hours of advanced study: study concepts and read textbooks and references in advance. ・2 hours of post-course learning: Organize notes, look up textbooks, and read related literature.
(Grading Criteria /Policy）
Final exams (50%), preparation and review tasks (30%) and participation in biweekly group discussions (20%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
授業では政治と社会に関わる様々な事例を取り上げながら、政治と社会を動かしている原理を理解するとともに隠れている問題の発見に努める。できるだけ具体的な事例を取り上げながら基本的な概念や理論を学び、これらをもとに社会や政治、広くは時代の問題に気づき、その意味を理解し、その解決に向けて考える力を付けることを目指す。問題解決能力は問題を発見する能力とそれを解決する能力に区分できる。問題解決能力の中心は「問題の発見」にある。診断ができなければ治療することもできない医者のように、多くの領域において「問題解決」の主題は「問題の発見」である。この「問題の発見」こそが創造的な問題解決の出発点である。
到達目標Goal
・基本的な概念や理論を論理的に発表、論述することができる。
・具体的な社会現象を複数の概念や理論を駆使して論理的に説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP3、国際文化学部：DP3、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・対面授業で実施する。可能なかぎり双方的な授業を心がける。とくに、テーマごとの関連性を重視しながら、具体的で身近なものから抽象的なものへと話題を進める。理解を深めるために、絵画や詩、映像資料などの教材も取り入れて視覚的な理解も図る。
・授業資料（PDF ファイル）はHoppiiで配布する。
・リアクションペーパー課題の提出を求める予定であり、課題等のフィードバックはHoppiiを通じて行う予定である。
・討論の時間を設ける。討論は論点を予め整理したうえで、数人の受講生を担当教員が指名し、自分の主張と根拠（前提）を提示する形式で行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：ガイダンス
授業の概要および受講時の注意点、成績評価の方法
2[対面/face to face]：基礎概念の理解
C.W・ミルズ『社会学的想像力』を手がかりに社会学の基礎概念を学ぶ
3[対面/face to face]：「問題の発見」
政治と社会のおける「問題の発見」の練習として「宝くじ」の歴史と機能、昔話「ウサギとカメの競争」を手がかりにルールや制度が不公平な側面を内包していることを確認する。
4[対面/face to face]：政策決定と利益
「問題の発見」の実践として、薬害事件を扱ったドキュメンタリー映画『薬に病む―クロロキン網膜症』（小池征人監督、1980）の一部視聴と解説
5[対面/face to face]：社会的暴力と個人の身体
前回の授業内容の理解を深めるために市村弘正「社会的失明の時代」の一部講読と討論
6[対面/face to face]：スティグマと社会的統制
社会的スティグマを学ぶための予備的考察として、芥川龍之介「桃太郎」、H・S・ベッカー『アウトサイダーズ』の一部講読
7[対面/face to face]：スティグマの政治社会学
E・ゴフマン『スティグマの社会学』とS・フェデリーチ『キャリバンと魔女』の一部講読と討論
8[対面/face to face]：差別と偏見について
ドキュメンタリー映画『人間の街―大阪・被差別部落』（小池征人監督、1986年）の一部視聴と解説
9[対面/face to face]：差別と解放について
前回の授業内容の理解を深めるために市村弘正「人間の場所」の一部講読と討論
10[対面/face to face]：感情と法の関係について
M・ヌスバウム『感情と法』（第2章「嫌悪感と私たちの動物的身体」）の一部講読
11[対面/face to face]：感情の政治社会学の理解
M・ホルクハイマー、T・アドルノ『啓蒙の弁証法』（「Ⅴ 反ユダヤ主義の諸要素」）の一部講読と討論
12[対面/face to face]：個人の選択と社会的選別について
国鉄分割民営化の過程で労働者たちの置かれた状況を描いたドキュメンタリー映画『日本鉄道員物語1987』（小池征人監督、1987）の一部視聴と解説
13[対面/face to face]：権力と自由の関係について
前回の授業内容の理解を深めるために市村弘正「選択と選別の間」の一部講読
14[対面/face to face]：期末テストおよび総括
期末テスト（60分）、講評・まとめ（40分）
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用せず、配布資料（レジュメ、参考文献の抜粋）を用いる。
参考書References
・市村弘正・杉田敦（2005）『社会の喪失』中公新書。
・杉田敦（2009）『政治への想像力』岩波書店。
・マーサ・ヌスバウム（2010）『感情と法―現代アメリカ社会の政治的リベラリズム』（河野哲也監訳）慶應義塾大学出版会。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末テスト（50％）、リアクションペーパー課題（30％）、平常点（質疑応答や討論への参加：20％）
詳細な評価基準は以下の通りである。
〈期末テスト〉
40-50点：以下の条件を満たしたうえで到達目標を達成できたと認められる場合
30-39点：以下の条件を満たしたうえで、明確な論点の提示、論理的な論述がなされている場合
10-29点：授業内容の理解、概念の正しい使用が認められている場合
1-9点：不十分ながら最低限の理解と論点が提示されている場合
〈リアクションペーパー課題〉
12～15点：授業内容の十分な理解が認められ、自分の意見が自分の言葉で論理的に述べられている場合
5～11点：不十分ながら授業内容を理解していると認められる場合
1～4点：最低限の理解は認められる場合
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・質疑応答の時間を増やす。
・アクティブラーニングの時間を増やす。