市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
SOC100LA(社会学 / Sociology 100)社会学ⅡSocial Science II
山本 卓Taku YAMAMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | Q2134 |
旧授業コードPrevious Class code | P2144 |
旧科目名Previous Class title | 社会学Ⅱ |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市G‐G501 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
You will consider how sociology views and analyzes society with key concepts and social theories through looking at social changes in Japan since the 1970s. The course will introduce you to the methods and areas of inquiry in sociology.
By the end of the course, students should be able to explain or analyse social change, social movement, and other social phenomena from sociological point of view.
Students will be expected to have completed assignment after each class. Your study time will be more than four hours for a class.
Grading will be decided based assignment reports (85%), in-class contribution (15%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
1970年代以降の日本社会の変容を考察することを通して、社会学の基本的な見方を、社会学的考察の前提となる概念や視点と合わせて学習する。また、現代社会の成り立ちを理解することによって、社会の現在について考えていく。
到達目標Goal
① 現代日本社会のジェンダー構造とその変化について、統計データも参照しつつ説明できる。
②「リアリティ」の概念を使って、家族、社会に対するパーソナル情報端末の影響について考察できる。
③「環境問題」が提起した視点を具体的事例に当てはめて考察できる。
④ 地域開発計画の中で示された構想を、図やイラストで表現できる。
⑤ 地域開発の戦後史を、構造と運動の両面から考察できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
下記【テキスト(教科書)】で挙げる『ポスト戦後社会』をテキストとする社会学Ⅱでは、家族にかかわる意識の変化・ジェンダー構造・住まいや地域開発などをテーマとする同書の第3、4章を、それらの考察の基礎をなしている社会学的な見方に注目して丁寧に読み解いていく。また、ドキュメンタリー映像などの他の教材を使った課題に取り組み、学習した視点を応用した考察をおこなう。
授業は講義部分と考察部分とからなる。講義部分では、その回に学習する概念等について、それらが則る考え方や視点と併せて説明する。教材は電子ブック形式にしたものを毎回、オンライン配信する。また、考察部分では、その回の学習を踏まえて、提示される課題に取り組む。
授業形態は対面式であるが、内容に合わせてオンラインのみの授業を複数回実施する(具体的には、下記の「授業計画」を参照のこと)。
課題へのフィードバックは、教材内で取組例を紹介するとともに、それらに教員がコメントするかたちでおこなわれる。質問等に対しては、授業時間内は教室で、それ以外はメール連絡やオフィスアワーに応じる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:ガイダンス
この授業の概容、進め方などの説明を受けたのち、社会学的な見方について導入的な考察をおこなう。
第2回[対面/face to face]:家族の変容:意識と構造
「近代家族」や「ライフ・サイクル」の概念を学習しつつ、現代日本社会のジェンダー構造について考察する。
第3回[オンライン/online]:友愛家族と社会構造
「友愛家族と社会構造」をテーマに、家族をミクロとマクロの両面から考察する視点を学ぶ。
第4回[オンライン/online]:郊外化
郊外(化)と郊外的生活様式について学習する。また、国土地理院の空中写真閲覧サービスを使って、自分の知っている地域の歴史的変容を調査する。
第5回[対面/face to face]:個室化・「リアリティの反転」
家族の住まいにおける「個室化」、およびパーソナル情報端末の普及に伴って偏在化した「リアリティの反転」について考察する。
第6回[対面/face to face]:犯罪社会学
見田宗介『まなざしの地獄』と大塚英志『Mの世代』を参照しつつ、二つの青少年犯罪を対比的に考察することを通して、犯罪社会学の視点を学習する。
第7回[オンライン/online]:ひきこもり
ひきこもり現象の構造的分析を試みた研究を参照しつつ、ひきこもりとそれへの対応法について学習する。
第8回[対面/face to face]:「公害から環境へ」
水俣病の重層的構造について考察したのち、石牟礼道子氏の提起した視点を参照して「環境」問題について考える。
第9回[対面/face to face]:地域開発と産業・自然・地域の人びと
1960年代~70年代前半の地域開発(第一・二次全国総合開発計画)が地域にもたらした影響について、映像資料も交えて考察する。
第10回[オンライン/online]:三全総の「定住圏」構想
1977年に国が策定した第三次全国総合開発計画(三全総)が目指した「定住圏」構想を、イラストを使って把握、表現する。
第11回[対面/face to face]:「自然」とは
NHKの戦後証言史映像を視聴し、「自然」に対する多角的・相対的な視点を培う。
第12回[オンライン/online]:都市再開発とリゾート開発
都市の再開発・高層化に関して学習したのち、80年代の地域リゾート開発の教訓を考察する。
第13回[対面/face to face]:「限界集落」
中山間地域の現状について、マクロとミクロの両面から考える。
第14回[オンライン/online]:地域自治
地域自治について歴史と事例を踏まえて考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
[準 備] 次回授業で取り上げるテキストの部分を読む。
[発展的復習] 課題が出た回には、それに取り組む。
※この授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
吉見俊哉『ポスト戦後社会』(岩波新書、2009年)
参考書References
・NHK 戦後史証言「日本人は何を目指してきたのか」
・NHK 地域づくりアーカイブス(https://www.nhk.or.jp/chiiki/)
・国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス(https://mapps.gsi.go.jp/)
・吉見俊哉『平成時代』(岩波新書 2019年)
その他、授業内・教材内で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
課題の提出状況とその内容(85%)、授業や課題内での視点の提起などによる授業への貢献(15%)、で評価する。
※この授業での課題は複数回、課され、小テスト的な位置を占める。
※課題での不正行為には、大学の定める「試験等における不正行為」の基準に則り厳格に対処する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
主体的、発展的な学習を促す教材等の開発に引き続き努めます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・インターネットに接続できるPCないしタブレット。
・学習支援システムへの登録(授業に関する連絡・教材の配信・課題の提出を、学習支援システムでおこなうため)。