市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
PSY200LA(心理学 / Psychology 200)心理学LAPsychology LA
宇野 カオリKaori UNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | Q2341 |
旧授業コードPrevious Class code | P2077 |
旧科目名Previous Class title | 心理学Ⅰ |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市外濠‐S205 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
【授業の概要(Course Outline)】
Is there any way to apply the findings and methodologies in psychological science when working towards solving various issues in our society? With such a question in mind, students are expected to understand and articulate key concepts and findings in psychology through your own experiences and practices. No prerequisites, no prior knowledge of psychology is needed. Students who have previously taken PsychologyⅠ/Ⅱ are still eligible for this course.
【到達目標(Learning Objectives)】
What is "mind"? Psychology is the scientific study of the mind and behavior, according to APA (American Psychological Association). The general goals of this course are to provide certain clues to respond to these questions, to acquire the ability to understand from various perspectives how a healthy human mind functions and develops, and to be able to give compassion to yourself and to others from a psychological perspective. In the spring semester, the classes are specifically designed to "build your resilience" and the fall semester to "promote your well-being," respectively. The year-long endeavor should have an integrated effect on both specific goals.
【授業時間外の学習(Learning Activities Outside of Classroom)】
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be around two hours before and after each class meeting.
【成績評価の方法と基準(Grading Criteria/Policy)】
Final grade will be calculated according to the following process: Mid-term report (25%), Final exam (Open book. It can be submitted online) (25%), and class-related activities (50%). More details will be explained in the first lecture of each semester.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
心理学の科学的手法に基づく知見や方法論を、現代の成熟社会に生きる私たちが抱える諸問題の解決に向けてどのように活用できるのか。この課題を念頭に置き、自らの体験や実践を通して、心理学の各理論や発見を押さえられるような授業を展開します。本授業で初めて心理学を学ぶという学生も歓迎します(基礎心理学の知識は、本授業の受講条件としては必須ではありません)。
到達目標Goal
「心」は目には見えないものでありながら、「心が壊れる」「心が折れる」というような言い方をします。果たして「心」とは何か?そして、「心」を扱う心理学とはどのような学問なのか?これらの問いに答えるための具体的な手掛かりを得るとともに、人間の健全な心の働きや発達を様々な切り口から捉えることのできる能力を身につけること、また、心理学的な視点で、自分や周りの人々のことを考えられるようになることを本授業の到達目標とします。具体的には、心理学LAでは「自分のレジリエンスを高める」、心理学LBでは「自分の主観的ウェルビーイング(幸福感)を高める」という具体目標を掲げます。通年で受講することで、両目標に対して統合的な効果が得られることが期待されます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
土曜日1時限の授業となりますが、1学期中、全14回の授業回のうち、半分の7回をオンライン授業とします。土曜日の受講が困難な方もいると思いますが、学習環境について最大限の配慮を行います。毎授業のリアクションペーパーや課題の提出、およびフィードバックについては、全てGoogleクラスルームで行っていきます。オンラインでの動画視聴および課題提出等の期間として、毎回1週間を設けます(合理的配慮を希望する学生はその限りではありません)。詳しくは第1回授業のガイダンスでお伝えします(このシラバスにある各回の授業形態は、現時点ではあくまでも予定ですが、ガイダンスは必ずオンラインで行いますので、土曜日の受講を迷っている方はまずガイダンスに出席してみてください)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:ガイダンス
授業概要
授業の進め方と方法
第2回[オンライン/online]:レジリエンスとは何か
レジリエンス研究の歴史
認知心理学、発達心理学ほか
第3回[オンライン/online]:「ABC分析」で自分を知る(1)「自分を知る」とはどういうことか?
認知行動療法ほか
〔テキスト レジリエンスワーク第1章〕
第4回[オンライン/online]:「ABC分析」で自分を知る(2)「自分を知る」とどのようなよいことがあるか?
認知行動療法ほか
〔テキスト レジリエンスワーク第1章〕
第5回[オンライン/online]:「ABC分析」で自分を知る(3)「自分を知る」ことと「他人を知る」こと
認知行動療法ほか
〔テキスト レジリエンスワーク第1章〕
第6回[対面/face to face]:「思考のワナ」から抜け出す
学習心理学ほか
〔テキスト レジリエンスワーク第2章〕
第7回[オンライン/online]:「氷山思考」を探り当てる
深層心理学ほか
〔テキスト レジリエンスワーク第3章〕
第8回[オンライン/online]:中間レポート講評
第2回~第7回授業の振り返り
第9回[対面/face to face]:自分の「思い込み」に挑む(1)「思い込み」の利点と弊害
認知行動療法ほか
〔テキスト レジリエンスワーク第4章〕
第10回[対面/face to face]:自分の「思い込み」に挑む(2)「思い込み」は個性か?
認知行動療法ほか
〔テキスト レジリエンスワーク第4章〕
第11回[対面/face to face]:未来の「シナリオ」を書き直す
臨床心理学ほか
〔テキスト レジリエンスワーク第5章〕
第12回[対面/face to face]:一瞬で心を静める
マインドフルネス
〔テキスト レジリエンスワーク第6章〕
第13回[対面/face to face]:窮地で自分の思考に反論する
総合
〔テキスト レジリエンスワーク第7章〕
第14回[対面/face to face]:期末試験説明
第9回~第13回授業の振り返り
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で扱うテーマについて、授業を離れても日常的に意識して過ごしてみることをお勧めします。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準としますが、各自でペース調整をしてください。
テキスト(教科書)Textbooks
『折れない心のつくりかた:はじめてのレジリエンスワークブック』
(滝本繁著、宇野カオリ監修、すばる舎、2016年)
https://www.subarusya.jp/book/b251379.html
参考書References
特に指定しませんが、テーマに応じて有益と思われる書籍は授業内で紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間レポート25%、期末試験(オープンブック。オンラインで提出可)25%、授業に関係するアクティビティ50%
中間レポート・期末試験共に、暗記による知識ではなく、理解度を確認するものとなります。授業に関係するアクティビティの具体的な内容を含め、成績評価に関する詳細についてはガイダンスで説明します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
<授業内容について>
・授業に関する意見のなかで、最も励みとなったのは、「これからの人生を生きていく上でとても為になる」という言葉でした。
・かなり多くの方が、「自分はネガティブだと自覚している」「ネガティブだと生きづらい」として、深い悩みを抱いていることがリアクションペーパーを通して分かりました。進化論上、人間はネガティブになる傾向があることが指摘されています。「授業を通して、自分がなぜネガティブなのかが分かって救われた」との声が非常に多く寄せられました。
・総じて、毎回の授業内容について、リアクションペーパーでしっかりと自分の考えを述べたり、自己内省をして授業から学び取ったことを書いてくれたりした方がほとんどでした。
<授業形式について>
・本授業は加点方式か、それとも減点方式か、という質問が、学期を通して寄せられましたが、本授業は加点方式です。
・授業動画を見逃してしまった、諸事情により課題が期日までに提出できなかった、という方も少なくありません。学期中に応じられる限りで、授業動画の再視聴期間や、課題の再提出期間を設けます。