市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ECN100LA(経済学 / Economics 100)マクロ経済学ⅠMacro Economics I
平田 英明Hideaki HIRATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | Q2061 |
旧授業コードPrevious Class code | P2051 |
旧科目名Previous Class title | マクロ経済学Ⅰ |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y705 |
配当年次Grade | 営1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
This class is designed for the students who firstly learn the basics of macroeconomics. You will learn what firms and households do in the economy from a macroeconomic perspective. You will learn the basic tools of macroeconomics to understand what is going on in the Japanese and the world economy.
In the spring semester (Macroeconomics I), we will learn about GDP and other major macroeconomic indicators, the basics of economic policy such as money and central banks, and the structure and function of public finance. And then we touch on models for analyzing them in a comprehensive manner. In the fall semester (Macroeconomics II), we will develop the model and learn how prices and GDP are determined. We will then tackle topics such as inflation and deflation, exchange rates, economic growth, and business cycle fluctuations.
The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
Evaluation will be based on the open-book style final exam. In addition, extra points may be given for comments made in class.
At the time of the final exam, you can choose one of the following options.
(a) Ask for a grade based on the evaluation criteria of S to D (students answer all questions).
(b) Ask for a grade based on the evaluation criteria of C to D (students answer a limited number of questions).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんは、「人は人生のあらゆる局面において自分で選択をしなければなりません。そこには落とし穴もあるでしょうし、迷子になることもあるかもしれません。(中略)『経済学』はそんな厄介な道の危険な箇所や迷いやすい箇所を教えてくれる地図」になると指摘しています。ここで「人」というのは、個々人だけでなく、個々の企業を含んでも構いません。つまり、経営学部で一番学びたいことを、経済学の視点から学べるのです。
この授業では、日本の経済、世界の経済を鳥瞰する上でどのような物差しで見ていけばよいかという点についての基礎知識が身につきます。そして、履修を通じて、マクロ経済学的な視点から消費者行動や企業活動を論理的に考えることができるようになるはずです。
到達目標Goal
大企業のトップのインタビュー等をみると、学生の皆さんも彼らの日本や世界のマクロ経済の現況に関する理解度が極めて高いことがわかるでしょう。それは、自社の経営が日本経済ならびに世界経済の状況次第で大きく影響されるからに他なりません。この授業では、日本のマクロ経済や世界の先進国(場合によって途上国)のマクロ経済をどのように理解すればよいのかについての方法論の基礎の基礎を紹介していきます。
春学期(マクロ経済学I)は、GDPやその他の主要なマクロ経済指標について一通り学んだ上で、マネーと中央銀行、財政の仕組みと機能といった経済政策面の基礎に触れた上で、それらを総合的に分析するモデルに少し触れていきます。これにより、学生の皆さんがマクロ的に経済を鳥瞰する基本のスタイルを学べます。
秋学期(マクロ経済学II)は、そのモデルを発展して物価とGDPの決定方法を学びます。その上で、インフレとデフレ、為替レート、経済成長、景気変動といったトピックに取り組みます。これにより、学生の皆さんがマクロ的に経済を分析する方法論の基本を学べます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。経営学部:DP3
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本授業は対面授業とオンデマンド授業(2021年に作成)の組み合わせで実施の予定です。1セメスター14回の授業のうち半分の7回を対面授業とする予定です(詳細は4月の最初の授業で説明します)。ただし、オンデマンドでは全14回分の授業が録画されていますので、対面授業に参加せず、オンデマンド授業のみで聴講しても構いません。
スライドや資料を使った講義形式を軸とします。授業の告知や資料等は、原則として全て「学習支援システム」を使って発信します。また、質問やコメントに関するフィードバックも「学習支援システム」を通じて行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:授業の説明
授業計画の紹介とマクロ経済学とミクロ経済学の違いを説明をします
2[対面/face to face]:序章 マクロ経済学とは1
経済の捉え方の切り口の基本を紹介していきます
3[対面/face to face]:序章 マクロ経済学とは2
マクロ経済を観察する1(GDP)
経済の捉え方の切り口の基本を紹介した上で、GDPの基本を学びます
4[オンライン/online]:マクロ経済を観察する2(GDP)
GDPの基本を学び、実質と名目と物価の関係を学びます。
5[オンライン/online]:マクロ経済を観察する3(物価)
物価統計の基本的な特徴を理解します
6[対面/face to face]:マクロ経済を観察する4(失業率、景気)
マクロ経済を支える金融市場1
労働市場関連統計と景気動向関連統計の基本的な仕組みを理解します。更に、金融と実体経済の関係を考察します
7[オンライン/online]:マクロ経済を支える金融市場2
マネー、金利と金融市場の基礎を学びます
8[オンライン/online]:マクロ経済を支える金融市場3
貨幣の機能と中央銀行の役割1
中央銀行の役割とマネーの関係を理解します
9[対面/face to face]:貨幣の機能と中央銀行の役割2
金融システムの安定化の意義を理解します
10[オンライン/online]:貨幣の機能と中央銀行の役割3
財政の仕組みと機能1
中央銀行による経済政策(金融政策)の基本を学びます。財政の意義とその決まり方を把握します
11[オンライン/online]:財政の仕組みと機能2
税制の基本を学びます
12[対面/face to face]:財政の仕組みと機能3
国債と政府債務の基本的特徴を理解します
13[オンライン/online]:演習
春学期に学んだ内容に関連する例題の演習を行います
14[対面/face to face]:授業内期末試験
期末試験を実施します
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。予習は基本的にスライドに目を通す程度で大丈夫ですが、復習としてスライドと教科書を照らし合わせ、テキスト内の例題を解くことで、慣れるようにしてください。期末試験もテキスト内の例題等の問題に準拠して出題します。
テキスト(教科書)Textbooks
平口良司・稲葉大『マクロ経済学 -- 入門の「一歩前」から応用まで 第三版』(有斐閣)
ISBN 978-4-641-15076-8
参考書References
新聞やレポート等を参考資料として紹介(授業支援システムに掲載)。
成績評価の方法と基準Grading criteria
持ち込み可の期末試験によって評価を行います。なお、+αとして授業内での発言等について加点をする場合があります。ただし、あくまで加点であり、原則として期末試験(100%)の成績で成績評価を決めます。
期末試験の際に、以下のいずれかが選択できます。
(ア)S~Dの評価基準で評価を求める(学生は全問に解答)。
(イ)C~Dの評価基準で評価を求める(学生は限られた数の設問に解答)。
なお、単位取得率は例年95%程度であり、落第者(D)の大半は殆ど授業に出席していない学生です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
学生からは特にネガティブな意見は聞かれおらず、例年通りに授業は行う予定です。モデル部分は複雑な場合があるので、極力、複数回、違う角度から説明をするように心がけます。
対面授業部分は、昨年度の授業履修者のアンケート結果に基づいて、対面の希望が多かった部分にしています。
その他の重要事項Others
担当教員は、日本銀行における金融政策業務の経験を有します。また、国際通貨基金(IMF)や世界銀行(World Bank)におけるコンサルタント業務の経験も有します。こういった実務的な経験を踏まえ、生きた経済事象の説明を心がけたいです。