市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
ECN200LA（経済学 / Economics 200）経済学ＬＢEconomics LB
戦争と平和の経済思想
小峯 敦KOMINE Atsushi
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | Q2328 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P2048 |
| 旧科目名Previous Class title | 経済学Ⅱ |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y705 |
| 配当年次Grade | 法文営国環キ1～4年 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | 法・文・営・国・環・キ生は2群200番台リベラルアーツ科目として履修すること |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 2群（社会分野） |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
In Economics L, we will concentrate on a single point, "What is economic thought?". We will also approach this question from multiple perspectives: historical, ideological, theoretical, and policy. In the second semester, we will take up "War and Peace in the History of Economic Thought". From the past to the present, the world is full of wars and conflicts. At the same time, there are many academic endeavors that search for their causes and solutions. In this class, students will learn how this issue has been/should be considered from the standpoint of economics and the economy.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
経済学Lでは「経済学的思考とは何か」という一点に集中し、歴史的・思想的・理論的・政策的という多角的な視点からこの問題に接近する。後期LBでは「戦争と平和の経済思想」を取り上げる。過去から現在にかけて、世の中には戦争・紛争が溢れている。同時に、その原因や解決策を模索する学問的営みも多い。この授業では、経済学の立場や経済の観点から、この問題をどのように考えられてきたか／考えるべきかを学ぶ。
到達目標Goal
「経済学的思考とは何か」という問題に、自分なりの回答を導き出せることを、この授業の究極的な目標とする。その題材として、本授業では、「戦争と平和」に関して、過去や現在の経済学者・経済思想家がどのような前提・発想・解決策を提示していたのか、ある程度の理解を深めることを目標としたい。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP3、国際文化学部：DP3、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
教科書の章立てに沿って進む。適宜、映像教材を用いて理解を進める。基本的には過去から現在へと説明が進むが、学生の注意を喚起するために、現在の話題（露ウ戦争、パレスチナ紛争）を含めて説明を補う。適宜、簡単なクイズを授業内に行い（あるいは授業の小さな課題として出し）、理解の助けとする。典型的な質問に対しては、次回冒頭で回答する場合がある。学生の希望によって、グループ討議や発表タイムを混ぜても良い。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：イントロダクション〜経済学的思考とは何か
授業のルール説明、教科書や参考書の紹介
2[対面/face to face]：全体の概観〜経済学の歴史から戦争と平和を扱う
経済学の浸透は国際紛争の軽減に貢献しうるか（教科書・序章）
3[対面/face to face]：近代国家と戦争
重商主義、主権国家、経済学の生成（教科書・第１章）
4[対面/face to face]：アダム・スミスにおける国防と経済
『国富論』、商業の発展、自由の確立（教科書・第２章）
5[対面/face to face]：古典派経済学と戦争〜リカード、マルサス、ミル
平和的な分業（比較生産費説）、植民地経営（人口問題）、黒人問題
6[対面/face to face]：エッジワースの契約モデルと戦争
限界革命による経済学の左心、価格交渉（教科書・第３章）
7[対面/face to face]：ヴェブレンの平和連盟構想
アメリカ異端派の現状分析、国際連盟の誕生（教科書・第４章）
8[対面/face to face]：戦後構想における経済助言者の役割（１）
ケインズ〜ベヴァリッジ体制とは何か、伝記的アプローチ（教科書・第５章）
9[対面/face to face]：戦後構想における経済助言者の役割（２）
福祉国家の誕生、連邦主義、国際連合の誕生（教科書・第５章）
10[対面/face to face]：ミュルダールにおける戦争と平和（１）
福祉国家から福祉社会へ、累積的因果関係、南北問題（教科書・第６章）
11[対面/face to face]：ミュルダールにおける戦争と平和（２）
スウェーデンモデルとは何か、国際平和研究所（教科書・第６章）
12[対面/face to face]：冷戦期以降の戦争と経済思想
シューマッハー、ガルブレイス、ボールディング（教科書・第７章）
13[対面/face to face]：帝國主義・総力戦と日本の経済学者
石橋湛山、新渡戸稲造（教科書・第８章）
14[対面/face to face]：全体のまとめ〜経済学の歴史から戦争と平和を扱う
経済学の浸透は国際紛争の軽減に貢献しうるか（教科書・終章）
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
・簡単なリアクションペーパーを授業内に（または授業の課題として、学習支援システムを通じて）提出します。
テキスト（教科書）Textbooks
小峯敦編（2020）『戦争と平和の経済思想』晃洋書房。
https://www.koyoshobo.co.jp/book/b506947.html
参考書References
・小峯敦編（2024）『福祉の経済思想家たち【増補三訂版】』ナカニシヤ出版。
https://www.nakanishiya.co.jp/book/b134734.html
・小峯敦（2021）『経済学史』ミネルヴァ書房。
https://www.minervashobo.co.jp/book/b573123.html
成績評価の方法と基準Grading criteria
（１）平常点：40％
（２）期末試験：60％
（１）平常点は、リアクションペーパーの内容および提出回数、グループ討議への参加度合い等によって定める。
（２）期末試験に関しては、マークセンス（択一式）８割、記述式２割を標準として、理解度チェックテストとする。自筆メモ（A4オモテ１枚）を持ち込み可能とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
リアクションペーパーの解析を行い（テキストマイニングによって、匿名処理し、単語の出現頻度や共起関係を図表にする）、学生の理解度把握に努める。また、優れたコメント、代表的な質問などについて、機会をもうけて授業中に匿名で公表し、他の学生がどのような意見・質問・コメントを持っているのか、披露することもある。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料をダウンロードできる機器があれば良い。また、レポート作成にはパソコンの使用が便利である。
その他の重要事項Others
「経済学的思考とは何か」という問題を考えるため、社会科学系だけでなく、人文系・自然科学系を学ぶ多くの学生に受講してほしい。思想・歴史・理論・政策と幅広く網羅するために、教職課程の学生にも有用であろう。教科書・参考書が重なるため、経済学LA・経済学LBをセットで受講すると便利であり、さらに理解が広がる。