市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
ECN100LA（経済学 / Economics 100）経済学ⅡEconomics II
梅溪 健児Kenji UMETANI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | Q2046 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P2036 |
| 旧科目名Previous Class title | 経済学Ⅱ |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市外濠‐S407 |
| 配当年次Grade | 法文国環キ1～4年 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 2群（社会分野） |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
This is an introductory course of standard macroeconomics. Topics to be covered are growth theory, effective demand such as consumption and investment, role of government and economic policy, prices, employment, and exchange rates and goods and service trade. The course aims to help understand fundamental ideas of macroeconomic theory as well as the practical knowledge of modern Japanese economy. Students are expected to prepare for the class by studying the course materials for two hours prior to the class and to follow up each class with two hours of review. Students are graded by two short-answer tests (30%) and the final exam (70%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
授業ではマクロ経済学の基礎を取り上げ、日本のマクロ経済を理解するために必須の考え方を習得する。ＧＤＰ（国内総生産）による経済全体の把握、経済成長、消費や投資などの有効需要、経済政策と政府の役割、インフレとデフレ、雇用と失業、為替レート、海外との取引などについて、体系的に学ぶことが目的である。経済理論にとどまらず、現代日本のマクロ経済問題について知見を深めることも目指す。
到達目標Goal
目標は、①経済の持続的な成長について経済学の標準的な考え方と基礎的な枠組みを理解できること、②政府と中央銀行が経済成長と物価の安定に果たす役割を事例に基づいて理解できること、③目の子計算を用いてマクロ経済に関する数値の意味を理解できるようになることの３点である。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、国際文化学部：DP3、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は教科書に基づき講義形式で進める。その際、基礎理論の図表、因果関係のフローチャート、経済データの図表を教材として配布する。また、教科書が取り上げていない話題や日本や海外で現実に起きている最新の事象についても教材に盛り込み、マクロ経済学の事例として理解を深める。講義資料は学習支援システム（Hoppii）に事前に掲載する。授業中に講義内容を復習するクイズを実施し、受講生の理解を深める。学期中に小テストを２回実施し、授業の理解度を確認する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：マクロ経済とは
ＧＤＰ（国内総生産）を学ぶ（教科書第9章）
2[対面/face to face]：経済成長
経済成長を需要側と供給側から考える（第15章）
3[対面/face to face]：有効需要
マクロ経済の均衡を学ぶ（第10章）
4[対面/face to face]：マクロ経済政策
財政政策と金融政策を学ぶ（第12章）
5[対面/face to face]：景気対策
不況期の財政出動を学ぶ（第12章）
6[対面/face to face]：貨幣と金融政策
貨幣の機能と金融調節を学ぶ（第11章）
7[対面/face to face]：インフレとデフレ
物価の変動と経済への影響、金融政策の役割を学ぶ（第13章）
8[対面/face to face]：雇用と失業
労働市場の変動と要因を学ぶ（第13章）
9[対面/face to face]：日本型雇用
労働市場の動向、賃金決定、ジョブ型雇用を学ぶ（第13章）（清家他2020）
10[対面/face to face]：高齢社会の財政運営
社会保障費の増大と社会保障改革を学ぶ（第14章）
11[対面/face to face]：財政健全化
財政赤字の原因と対処、基礎的財政収支の考え方を学ぶ（第14章）
12[対面/face to face]：為替レート
円高・円安の経済効果を学ぶ（第16章）
13[対面/face to face]：貿易と直接投資
比較優位の考え方及び貿易と直接投資の動向、開放経済の分析を学ぶ（第16章）
14[対面/face to face]：期末試験
試験・まとめ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。新聞・雑誌の経済記事やテレビの経済番組に幅広く接し、経済学がどのように活用されているか理解することを勧める。マクロ経済学は財政金融政策の運営とつながりが深いので、政府や国際機関の経済ニュースに関心を持つことが有益である。
テキスト（教科書）Textbooks
伊藤元重（2015）『入門経済学』（第4版）日本評論社
参考書References
飯田泰之（2023）『財政・金融政策の転換点』中公新書
塩路悦朗（2019）『やさしいマクロ経済学』日経文庫
清家篤・風神佐知子（2020）『労働経済』東洋経済新報社
田中久稔（2018）『経済数学入門の入門』岩波新書
吉川洋（2016）『人口と日本経済』中公新書
渡辺努（2022）『世界インフレの謎』講談社現代新書
成績評価の方法と基準Grading criteria
小テスト 30%（2回）、期末試験 70%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
日本経済の停滞によりデフレが続いた後にコロナ禍を受けた急速なインフレに直面したことから、受講生はインフレとデフレへの関心が高かった。そのため、今年度の講義でも金融政策をはじめ教材を丁寧に作成する。次いで関心の高かったのが雇用であり、日本型雇用の中で若者が直面している雇用問題について内容を充実させていきたい。期末試験には簡単な計算問題を出題するが、計算に不慣れな学生がいることから、講義の中で計算問題を練習する機会を増やすように努めたい。春学期のミクロ経済学に比べると、マクロ経済学の事例は日常生活で実感することが少ない学生が多いようだが、国際的にも社会的にも、また就職試験においても関連の深い内容なのでじっくり履修することを望む。その一助となるように毎回の授業は具体的な事例で始める（例．コロナ禍で悪化した景気、値上げに対する消費者行動の国際比較、日本でとくに低い若年世代の失業率、就業慣行の国際比較、ビッグマック価格の日米比較など）。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システム（Hoppii）を利用するためのパソコンが必要。
その他の重要事項Others
経済学の基礎用語を英語で理解することが重要なので、毎回の教材に英語資料を含める。小テストと期末試験は学習支援システム（Hoppii）の「テスト」にて実施する予定。