市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
PHL200LA(哲学 / Philosophy 200)倫理学LⅡEthics LII
来るべき情報通信社会における倫理
杉本 隆久Takahisa SUGIMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | Q1396 |
旧授業コードPrevious Class code | P1124 |
旧科目名Previous Class title | 倫理学Ⅱ |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市G‐G402 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
Ethics of information society is ethics to deepen and apply theoretical knowledge to specific ethical problems occurring in modern information society. From this reason, in this class, we will take up a variety of ethical issues arising from global information society, and consider a ethical reaction to those.
In this class, we aim to ethically consider how we, who live in the present age, should live as one person in the global information society.
Study times outside classroom is 1 hour for preparatory study and 1 hour for review.
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Report : 40%、Short reports : 60%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
情報社会の倫理は、現代の情報社会の中で起こる具体的な倫理的問題に対して、理論的な知をさらに深め、応用していくための倫理学です。そのため、この授業では、グローバルな情報社会において生じている具体的な倫理的問題をいくつも取り上げながら、その問題に対して倫理学的にどのように対応していくべきかを各学生がそれぞれの立場で考察できるようにします。
倫理学LⅡでは、<身体>というパースペクティヴから、特に「人工知能(AI)」、「ロボット、アンドロイド、サイボーグ」という問題を中心に、他にも「技術的特異点(テクノロジカル・シンギュラリティ)」、「2045年問題」、「Google」、「ビッグデータ」、「SNS」、「ウェアラブル」など現代を生きるための情報社会に関連する様々な倫理的問題を取り上げます。
到達目標Goal
この授業では、現代に生きる私たちが、グローバルな情報社会の中で、一個の人間としてどのように生きるべきかを倫理学的に考察することを目指します。その中で、様々な倫理的問題を解決する実践的・応用的な知を獲得することを目標とします。また、様々な倫理的問題と対峙した際に必要となる思考力と判断力を養うことを目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業は、講義形式の授業です。今年度は大学の授業実施方針に則り、原則対面授業を行います。なお、「オンライン授業による教育効果が高い場合」の条件に該当する授業回に限り、全授業回の半数を超えない範囲( 7 回以下)で、オンライン授業を実施する場合もあります。
授業は講義形式で進めますが、授業内でディスカッションを行ったり、受講生から意見を述べてもらうなど、積極的に授業に参加してもらうように配慮するつもりです。また、リアクションペーパーを提出してもらうなどして、受講生の考えを授業に反映させていきたいと考えています。
なお授業の変更及び伝達事項等のお知らせに関しては、Hoppii(学習支援システム)より通知します。課題や期末レポートは、学習支援システム上で提出してもらうことを考えています。毎回の授業の資料に関しても、授業開始までに学習支援システムで配信する予定です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:情報社会と2045年問題
授業ガイダンスを行う。また、情報社会と技術的特異点の問題についての概説も行います。
第2回[対面/face to face]:技術的特異点という倫理学的問題(1)―切迫的状況と指数関数的な爆発
技術的特異点という倫理学的問題について検討します。
第3回[対面/face to face]:技術的特異点という倫理学的問題(2)―来るべき未来と終末論
技術的特異点という倫理学的問題について検討します。
第4回[対面/face to face]:マスメディアの終焉とメディア史観
マスメディアの終焉とメディア史観について倫理学的に検討します。
第5回[対面/face to face]:メディアリテラシーとメディオロジー
メディオロジーについて解説し、メディオロジーの観点からメディアリテラシーを批判的に検討します。
第6回[対面/face to face]:グーグルによる「汎知」の企図と哲学の終焉
「汎知」の思想史を概観しながら、「グーグル」という問題について倫理学的に検討します。
第7回[対面/face to face]:人間をつくり変える?
クローン、サイボーグ、アンドロイドをめぐる倫理的問題について検討します。
第8回[対面/face to face]:ロボットから倫理を考える(1)
ロボットをめぐる倫理的問題について検討します。
第9回[対面/face to face]:ロボットから倫理を考える(2)
ロボットにおける倫理は可能かという観点から、倫理の根拠について検討します。
第10回[対面/face to face]:身体から考える情報通信社会における倫理(1)
スピノザと身体の哲学について倫理学的に検討します。
第11回[対面/face to face]:身体から考える情報通信社会における倫理(2)
ニーチェと身体の哲学について倫理学的に検討します。
第12回[対面/face to face]:身体から考える情報通信社会における倫理(3)
メルロ=ポンティと身体の哲学について倫理学的に検討します。
第13回[対面/face to face]:ニヒリズムと人間の終焉とポスト・ヒューマンの倫理学
ニヒリズムと人間の終焉とポスト・ヒューマンの倫理学についてフーコー的パースペクティブから検討します。
第14回[対面/face to face]:まとめ
まとめを行います。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に配布した資料を読み、分からなかった部分についてはノートに抜き書きするなどして、問題意識を持った上で授業に臨んでください。
受講後は、不明点を理解できたかどうか復習してください。
本授業の準備学習・復習時間は、各 2 時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
基本的にテキストは使用しません。授業のテーマに関係するプリントを配付します。
参考書References
・ニック・ボストロム著『スーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運』(日本経済新聞出版社)
・レイ・カーツワイル著『ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき』(NHK出版)
・大黒岳彦著『情報社会の〈哲学〉―グーグル・ビッグデータ・人工知能』(勁草書房)
・ジャン=ガブリエル・ガナシア著『そろそろ、人工知能の真実を話そう』(早川書房)
・三宅陽一郎著『人工知能のための哲学塾』(BNN新社)
・久木田水生他著『ロボットからの倫理学入門』(名古屋大学出版会)
・岡本裕一郎著『12歳からの現代思想』(ちくま新書)
・松田卓也著『2045年問題 コンピュータが人類を超える日』(廣済堂新書)
・松尾豊著『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』(角川EPUB選書)
・弥永真生他編『ロボット・AIと法』(有斐閣)
・岡本裕一郎著『人工知能に哲学を教えたら』(SB新書)
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業後に、課題としてリアクションペーパーを提出してもらいます(Hoppii を利用することを考えています)。また期末にレポートを提出してもらいます。以上の2 点を総合して評価します。
評価の比率は、課題60%、期末レポート40%とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
一方的な講義ではなく、ディスカッションを行ったり、受講生から意見を述べてもらうようにしていきます。またリアクションペーパーを活用することで、受講生からの意見を授業に反映させるようにします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業の変更及び伝達事項等のお知らせに関しては、Hoppii(学習支援システム)より通知します。課題や期末レポートは、学習支援システム上で提出してもらうことを考えています。毎回の授業の資料に関しても、授業開始までに学習支援システムで配信する予定です。
その他の重要事項Others
積極的・意欲的な態度で授業に臨んでもらいたいです。
倫理学LⅠも併せて受講していただくことが望ましいです。