市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
PHL100LA(哲学 / Philosophy 100)倫理学ⅠEthics I
佐藤 英明Hideaki SATO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | Q1131 |
旧授業コードPrevious Class code | P1111 |
旧科目名Previous Class title | 倫理学Ⅰ |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y702 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
Learning ethics is not gaining knowledge in the classroom and taking a high score in the exam. The knowledge of ethics is tested in the place we live, and it is polished by living in everyday life. For this reason, this class will encourage each student to think about the discrepancy between social rules and norms and individual values while taking up familiar issues.
The goals of this course are to consider how we, who live in the present age, exist and live as one human being based on the relationship with social norms and to acquire practical knowledge to solve various ethical problems.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Your overall grade in the class will be decided based on the following.
Short reports:70,Term-end examination:30.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
倫理学を学ぶことは、単に教室の中で知識を得て、試験で高得点をとることで終わりではない。倫理学の知は、私たちが生きる場で試されるのであり、日常的な生活の中で生きていくことで磨かれていく。そのため、この授業は身近な問題を取り上げながら、社会のルールや規範と個人の価値観との齟齬について、各学生がそれぞれの立場で考察できるように促す。
到達目標Goal
この授業は、現代に生きる私たちが、日常的な社会の中で、一個の人間としてどのように存在し、どのように生きるかを社会的規範との関係に基づいて考察することを目的とする。その際に、様々な倫理的問題を解決する実践的な知を獲得することを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義を中心に進めるが、授業中にとりあげた問題に対して受講者自身の意見を求めることもある。原則として毎回リアクションペーパー(課題)の提出を求める。授業の初めに、前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
大学の行動方針レベルが1の場合は、オンライン授業と対面授業を併用する。レベルが2となった場合は原則としてオンラインで行う。詳細は学習支援システムで伝達する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:人間とは何か?(1) ——現に問うているのは誰か?
人間が人間の本質を問うという営みがどのようなものなのか考える。
第2回[対面/face to face]:人間とは何か?(2)——世界内存在としての私
人間を「世界内存在」と捉えたハイデガーの思想を解説する。
第3回[対面/face to face]:人間とは何か?(3) ——私は世界とどのように関わるのか?
人間が世界を認識することができるのは精神的な働きによってである。その位置づけについて考察する。
第4回[対面/face to face]:私は何をなすべきか?(1)——倫理学とは何か?
倫理学という学問の概要を倫理学の3つのレヴェルの違いという観点から解説する。
第5回[対面/face to face]:私は何をなすべきか?(2)——絶対的な善とは何か?
「よい」という言葉の相対的な使用と絶対的な使用の区別について考える。
第6回[対面/face to face]:私は何をなすべきか?(3)——アリストテレス倫理学
エウダイモニア(幸福)を中心とするアリストテレス倫理学の特徴を解説する。
第7回[対面/face to face]:私は何をなすべきか?(4)——快楽主義とストア派の倫理学
生涯にわたる苦痛からの解放を求めるエピクロス派と自然に適合した行為を求めるストア派の思想を解説する。
第8回[対面/face to face]:私は自分の義務をなすべきか?(1)——功利主義
公益の最大化をめざす利他主義的幸福主義の立場について考える。
第9回[対面/face to face]:私は自分の義務をなすべきか?(2)——自由とは何か?
倫理学の人間学的前提である「自由意志」について考察する。
第10回[対面/face to face]:私は自分の義務をなすべきか?(3)——カント倫理学
カント倫理学の概要を解説する。
第11回[対面/face to face]:私は法にかなったことをなすべきか?(1)——法実証主義
現に通用している法律の妥当性が倫理的にどんな根拠に基づくのか考える。
第12回[対面/face to face]:私は法にかなったことをなすべきか?(2)——社会契約論
ホッブズの社会契約論、現代的な契約論ともいえるロールズの思想について解説する。
第13回[対面/face to face]:私は法にかなったことをなすべきか?(3)——自由主義・共同体主義
社会的な目標より個人の権利を優先する「自由主義」と共同体にとっての善を重視する「共同体主義」について考える。
第14回[対面/face to face]:まとめ
※別途期末レポートを提出
これまでの授業全体を振り返り、理解を深める。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で扱った内容について、書籍やインターネット等を通じて、さらに理解を深め、自身の思索を深化させることが求められる。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし
参考書References
ベルンハルト・ヘルツル、フリードリッヒ・ミューレッカー、ハンス・ウーラッハ『哲学の問い 討議用』島崎隆監訳、晃洋書房、2002年
加藤尚武『現代倫理学入門』、講談社学術文庫、1997年
など
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業内小テスト(70%)期末レポート(30%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講生からの意見を授業に反映させるために、さらにリアクションペーパーの活用を工夫すること。