市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
PHL200LA（哲学 / Philosophy 200）論理学ＬⅡLogic II
批判的思考のトレーニング
佐々木 護Mamoru SASAKI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | Q1412 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P1098 |
| 旧科目名Previous Class title | 論理学Ⅱ |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y801 |
| 配当年次Grade | 法文営国環キ1～4年 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 1群（人文分野） |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
As part of the critical thinking education, we will make hypotheses from multiple perspectives, and practice to find solutions while taking into account the opposite opinion. If you learn how to think critically, you will be of great help in your future academic activities and social life. The standard preparatory study and review time for this class is 2 hours each. The grading are evaluated based on the results of regular assignments (50%) and the final exam (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
批判的思考（クリティカル・シンキング）教育の一環として、複数の視点から仮説を立てたり、対立する意見も視野に入れつつ望ましい問題解決策を見出す訓練を行います。自分が自明とする考えからいったん距離を置き、異なる他者の考えにも目を向ける態度を身につけることは、みなさんが今後研究活動や社会生活を送る上でも大いに役立つはずです。
到達目標Goal
本授業の到達目標は以下の２点です。
（１）統計資料などを手がかりに仮説を立て、それに基づく解決策を提示することができる。
（２）与えられたテーマに関して、対立する意見も視野に入れつつ、説得力ある見解論述を展開することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP3、国際文化学部：DP2、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業前半は講義形式ですが、後半は問題演習とその検討が中心となります。そのため、受講者には主体的な参加を求めます。また、論述力の向上を図るため、定期的に小論文を作成する回を設けます。提出された答案は添削・評価のうえ、翌回に返却・解説します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス／推論の分類
演繹、帰納、仮説推量という推論の３つのタイプを概観する。
第2回[対面/face to face]：演繹と仮説推量
演繹と仮説推量の関連性と相違点を理解したうえで、新たな発想やアイデアを導く上で仮説推量が果たす意義を押さえる。
第3回[対面/face to face]：統計資料の分析と仮説推量
統計資料の分析の基本を理解し、資料からどのような仮説を立てることができるかを考える。
第4回[対面/face to face]：相関関係と因果関係
２つの現象の間に何らかの関係が認められる場合に、どんな仮説が立てられるのかを理解する。
第5回[対面/face to face]：原因分析と対策提言
ある仮説に基づくならば、どのような対策が必要かを考える。仮説が異なれば、必要な対策も大きく異なることを理解する。
第6回[対面/face to face]：価値前提
それぞれの論証がどのような価値判断や価値基準を前提としているかに注目することで、議論の争点を整理する仕方を身につける。
第7回[対面/face to face]：対策提言の評価（１）
現代の社会問題に関連した論証に対する検討を行う。
第8回[対面/face to face]：対策提言の評価（２）
前回作成答案を基に、発展的検討を行う。
第9回[対面/face to face]：立論・批判・異論（１）
対立する意見を視野に入れつつ、それに対する批判や異論を展開する仕方を身につける。
第10回[対面/face to face]：立論・批判・異論（２）
批判と異論の違いを見きわめる。
第11回[対面/face to face]：立論・批判・異論（３）
あるテーマに対し、立論・批判・異論から構成される小論文を作成する。
第12回[対面/face to face]：立論・批判・異論（４）
前回作成答案を基に、発展的検討を行う。
第13回[対面/face to face]：誤った二分法・両論併記
二分法が陥りがちな罠を理解する。
第14回[対面/face to face]：試験日
試験・まとめと解説
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
配信された資料にはよく目を通しておいてください。
また、日頃から政治や経済、社会等のニュースに関心を持ち、批判的にチェックする習慣を身につけていきましょう。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用しません。
参考書References
野矢茂樹『新版・論理トレーニング』（産業図書、2006年）
成績評価の方法と基準Grading criteria
通常回の課題成績（50％）および最終回の試験の成績（50％）で評価します。
試験の評価基準については、授業中に何度か実施する課題の評価基準を参考にしてください。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「文章の書き方などを学べたことはもちろん、毎回の授業や課題においてテーマとなる社会問題について考え文章にすることが、自分の意見を持つ大変いい機会となった」「ただ論理の立て方を学ぶだけではなく時事を用いて学ぶことができて大変勉強になった」などの感想がありました。
テーマに関連したアウトプットを繰り返す授業形式を通して、考えて書く力がアップしたと感じる受講者が多かったようです。