市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
PHL100LA（哲学 / Philosophy 100）論理学ⅡLogic II
計良 隆世Ryusei KEIRA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | Q1146 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P1086 |
| 旧科目名Previous Class title | 論理学Ⅱ |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y804 |
| 配当年次Grade | 法文営国環キ1～4年 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 1群（人文分野） |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
This is a course to learn propositional logic and critical thinking. The main aim of this course is to help students acquire the basic knowledge and skills needed to make valid deductive reasonings.
By the end of the course, students should be able to understand the followings:
1. The meaning of logical connectives, truth-value analysis and the forms of tautologies and so forth.
2. The application of the valid rules of inference such as De Morgan's laws and disjunction elimination.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Final grade will be calculated according to the following process: Mid-term examination (40%), Term-end examination (40%) and Contribution in class (20%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
論理学Ⅱでは、まず学期前半において、伝統的論理学における仮言三段論法・選言三段論法・両刀論法（ディレンマ）という３つの間接推理と現代論理学（命題論理学）の基礎を学びます。つぎに学期後半において、演繹的推理に関するクリティカル・シンキング系の論理トレーニングを行います。
前半・後半の両学習を通して、正しい思考・推理を行うのに必要となる、論理学の基礎的かつ実践的な知識と技法の習得を目指します。
（本授業、特に学期後半の論理トレーニングは、春学期の「論理学I」の学習内容を前提としていますので、「論理学I」からの履修を強く勧めます。）
到達目標Goal
春学期の論理学Iと同様、正しい思考・推理を行うための論理学上の基礎的知識（たとえば、論理学の基本的な規則・法則等）と実践的な推理の技法とを練習問題を通して習得し、論理的思考力を高めることが、この授業の目標です。具体的には、主に以下の事柄の理解・習得を目指します：
１．伝統的論理学の間接推理の学習によって、妥当な仮言三段論法等の推理と妥当でない推理とを見極めるための論理的な知識と技法とを習得する。
２．現代論理学については、否定・連言・選言・条件・同値といった論理的結合子の定義の理解、命題の真・偽を考えることによる真理値表の作成、命題文の記号化など、命題論理学の基礎を習得する。
３．伝統的論理学と命題論理学における演繹的推理の知識を身に付けた上で、日常言語による論理的思考を鍛えるために、クリティカル・シンキング系の論理トレーニングを行い、演繹的論証の基本技術を習得する。
上記の目標を達成するために、授業中内に多くの練習問題を出します。積極的に問題に取り組めば取り組むほど、目標達成の度合いも高まります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP3、国際文化学部：DP2、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
この授業は基本的に講義形式で行います。授業の理解度と論理的思考力を高めるために、授業中に多くの練習問題を出します。また、課題（宿題）を出すこともあります。
授業の進め方：学期前半は、伝統的論理学における仮言三段論法・選言三段論法・両刀論法（ディレンマ）の学習を行った後、現代論理学（命題論理学）に入ります。
命題論理学の学習では、論理語の学習から始めて、真理値表の作成・日常文の記号化そしてトートロジーと推論までを学びます。そして学習後、第１回目の小テストを行います。
学期後半は、クリティカル・シンキング系の論理トレーニングを通して、演繹的論証の基本技術を順々に学び、学期末に二回目の小テストを行います。
課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う予定。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：序論(1)：復習
１．仮言命題（条件文）：
逆・裏・対偶
２．仮言三段論法:
前件肯定式・後件否定式
第2回[対面/face to face]：序論(2)
１．選言三段論法
２．両刀論法
第3回[対面/face to face]：命題論理学(1)
１．論理語についての説明
２．十分条件と必要条件
３．真理値表を作ってみる
第4回[対面/face to face]：命題論理学(2)
１．カッコの省略
２．練習問題
１．日常文を記号化してみる
２．練習問題
第5回[対面/face to face]：命題論理学(3)
１．真理関数と真理値分析
２．練習問題
第6回[対面/face to face]：命題論理学(4)
１．整合的な式・矛盾的な式・トートロジーとは何か
２．トートロジーと推論
３．練習問題
第7回[対面/face to face]：命題論理学(5)
１．小テスト（筆記試験）
２．意味論と構文論
第8回[対面/face to face]：論理トレーニング(1)
１．否定・反対
２．ド・モルガンの法則
３．練習問題
第9回[対面/face to face]：論理トレーニング(2)
１．「すべて」と「存在する」
２．練習問題
第10回[対面/face to face]：論理トレーニング(3)
１．逆・裏・対偶
２．練習問題
第11回[対面/face to face]：論理トレーニング(4)
１．条件連鎖
２．練習問題
第12回[対面/face to face]：論理トレーニング(5)
１．存在文の扱い方
２．消去法
３．練習問題
第13回[対面/face to face]：論理トレーニング(6)
１．背理法
２．練習問題
第14回[対面/face to face]：授業内試験・まとめ
小テスト（筆記試験）
まとめ・解説
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習と復習時間は、各２時間を標準とします。
準備学習：参考書の該当箇所を良く読む。
復習：前回授業内容の確認。課題（宿題）または参考書の練習問題を解く。
特に復習は必ずしっかり行ってください。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは使用しません。資料等はプリントで配付します。
参考書References
大貫義久・白根裕里枝・菅沢龍文・中釜浩一著『改訂版 論理学の初歩』、梓出版社、2013年
坂本百大・坂井秀寿共著 『新版現代論理学』、東海大学出版会、１９７１年
野矢茂樹著『まったくゼロからの論理学』、岩波書店、２０２０年
その他は、必要に応じて授業内に指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間小テスト成績（４０％）と期末小テスト成績（４０％）と平常点（２０％）に基づき評価。２回の小テストでは、「到達目標」で記した事柄の理解度をためす問題を出す予定。
小テストの採点基準は、２回ともいずれも、授業中に指示した仕方で答案を作成しているか、そして論理的に正しい答えを導けているかによります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「授業がとても丁寧だった」「勉強した内容が就活にも役立ちました」という感想をもらいました。引き続き、説明は丁寧に行いますので、授業・練習問題に積極的に取り組んで下さい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコン（学習支援システムを利用するため）
その他の重要事項Others
春学期の「論理学I」からの履修を推奨します。