市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
LIT200LA（文学 / Literature 200）文学と社会ＬＣLiterature and Society LC
江戸の印刷・出版物
白戸 満喜子Makiko SHIROTO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | Q1319 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P1241 |
| 旧科目名Previous Class title | 文学Ⅰ |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 富士見坂校舎1F遠隔 |
| 配当年次Grade | 法文営国環キ1～4年 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 1群（人文分野） |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
In this class, we read through the literary work "Gozonji-no-shobaimono" in the Edo Period. Through the work we can touch on the diversity of Edo's publishing culture. You will experience Edo by actually reading and listening to various media that people were living in in the region & the era of Edo. Sometimes you can listen the audible media.
The main goal of this course is to understand the characteristic culture, customs, and sensations of the Edo period through the textbook "Gozonji-no-shobaimono".
Another goal is to be able to read simple publications and printed matter written in cursive script (Hentaigana).
Bring the materials (distributed prints) necessary for reading the cursive script every time, and read them before class. It takes 2 hours to prepare for reading comprehension and 2 hours to review, for a total of 4 hours.
Your overall grade in the class will be decided based on the following:
Short reports 40％, Term-end examination 40％, in class contribution 20％
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この授業では江戸時代の文学作品『御存商売物』を通読します。作品を通して江戸の出版文化の多様性に触れていきます。江戸という地域・時代に暮らした人々が手にしていた、読んでいた、眼にしていた、時には聴いていたさまざまなメディアを、実際に読んだり聴いたりすることで江戸を体感します。
到達目標Goal
江戸時代の特徴的な文化や慣習・感覚をテキスト『御存商売物』を通じて理解することが目標。
くずし字（変体仮名）で書かれた簡単な出版・印刷物を判読できるようになることがもう一つの目標です。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP3、国際文化学部：DP2、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は『御存商売物』という江戸時代の印刷・出版物を人物になぞらえた作品を通読しながら講義を行います。あわせて作品の中に登場人物として描かれている印刷・出版物を読解する演習形式を取り入れます。意匠絵本（デザイン集）・暦など、簡単な読み物の翻字（くずし字を現代仮名遣いにすること）のノウハウを解説します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：オリエンテーション
・江戸時代の文学について
・テキスト『御存商売物』について
・外国人から見た江戸
2[対面/face to face]：テキスト『御存商売物』の解説
・日本の書物
・江戸後期の文学作品
・江戸の出版
3[対面/face to face]：テキスト『御存商売物』の解説とくずし字の読解
・江戸の紋様
・大坂と江戸
4[対面/face to face]：テキスト『御存商売物』の解説とくずし字の読解
・江戸の人気小説
・江戸の食べ物
5[対面/face to face]：テキスト『御存商売物』の解説とくずし字の読解
・江戸の絵画
・江戸時代までの紙
・江戸の流行歌
6[対面/face to face]：テキスト『御存商売物』の解説とくずし字の読解
・「見立（みたて）」という表現
・小道具と物語の関係
・絵と文の関係を読み取る
7[対面/face to face]：テキスト『御存商売物』の解説とくずし字の読解
・江戸の慣習
・江戸の街並み
8[対面/face to face]：テキスト『御存商売物』の解説とくずし字の読解
・江戸の繁華街「吉原」
・浮世絵と鑑賞の基礎知識
9[対面/face to face]：テキスト『御存商売物』の解説とくずし字の読解
・現在と異なる暦
・江戸の教養を支えた書物
10[対面/face to face]：テキスト『御存商売物』の解説とくずし字の読解
・江戸の土産物
・江戸時代の夫婦喧嘩
11[対面/face to face]：テキスト『御存商売物』の解説とくずし字の読解
・江戸の占い
・江戸のおまじない
12[対面/face to face]：テキスト『御存商売物』の解説とくずし字の読解
・江戸の学問書
・江戸時代の情報伝達
13[対面/face to face]：テキスト『御存商売物』の解説とくずし字の読解
・江戸時代の流行り廃り
・江戸の刑罰
14[対面/face to face]：授業のまとめ
・江戸時代の豊かな出版文化
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業中に随時、レポートに関する情報を話しますので、その情報を参考にしながら江戸に関する知識を広げて下さい。
くずし字の読解に必要な資料（配布プリント）は毎回持参し、授業前には一読しておくこと。くずし字読解の準備として2時間、復習に2時間、計4時間を必要とします。
テキスト（教科書）Textbooks
授業中にプリントを配布します
参考書References
くずし字読解のための参考文献は以下の2冊ですが、読解に必要なプリントは別途授業中に配布します。
・笠間影印叢刊刊行会『字典かな』笠間書院
・松尾聡編『変体平仮名演習』笠間書院
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート40% 筆記試験（最後の授業時に一回）40% 平常点（授業への取り組み・発言）20％ として評価します。
詳細は開講時にお知らせします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「高校までは学んでこなかった、非常に興味深い内容だった」という感想が寄せられています。古典文学でもなく、現在の小説とも異なる、江戸の大人の娯楽と教養を『御存商売物』という作品を通じて楽しんで下さい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業における「AIくずし字認識アプリ」の使用を推奨しています。インストール可能な機器を使用してください。