市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
LIT100LA（文学 / Literature 100）日本文学ＢJapanese Literature B
佐藤 未央子Mioko SATO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | Q1016 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P1018 |
| 旧科目名Previous Class title | 文学Ⅱ |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市G‐G201 |
| 配当年次Grade | 法文営国環キ1～4年 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 1群（人文分野） |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
（Course outline）
This course deals with Japanese literature and film from 1945 to the 1960s. The social system, ideas, and values of postwar Japan changed greatly during the reconstruction process. we will examine people's lives and the emotions are not described in capitalized history, using novels and film adaptations . In addition, we will examines the changes associated with film adaptations from the perspective of censorship and collaboration between novelists and directors, and considers the significance and limitations of adaptation.
（Learning Objectives）
By the end of the course, students should be able to do the followings:
- Acquire knowledge of Japan's international position and cultural situation after the war.
- Explain about censorship by GHQ/SCAP.
- Discuss the process of creation, criticality, and contemporary significance of works, based on the historical and social background.
（Learning activities outside of classroom）
Before/after each class meeting, students will be expected to spend 2 hours to understand the course content.
（Grading Criteria /Policy）
Your overall grade in the class will be decided based on the following Term-end examination: 70%, small report: 30%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義では、１９４５年から１９６０年代までの文学・映画作品を取り上げる。戦後日本は、復興の過程で社会制度や思想、価値観が大きく変化していくが、大文字の歴史では語られない人々の生活実態や、変化にともなう複雑な感情について、小説やその映画化作品を題材に考察していく。また映画化にともなう改変の実状について、占領期の検閲や、小説家と映画監督の協働といった側面からも検証し、アダプテーション（翻案）の意義や限界性を考えていく。
到達目標Goal
・時代・社会背景を考慮したうえで、作品の成立過程や社会的批評性、現代的意義について論じることができる。
・文学や映画に対する表現規制（GHQ/SCAP検閲）の実態について説明することができる。
・戦後日本の国際的な立場や文化状況の知識を持ち、作品解釈に応用することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP3、国際文化学部：DP2、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義形式で行う。小レポートの内容や、質問や意見に対しては講義内でフィードバックを行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション／戦後の思想的転換について
授業内容と進め方に関する説明／文学・映画に対するGHQの表現規制について学ぶ。
第2回[対面/face to face]：田村泰次郎「春婦伝」と映画『暁の脱走』①
田村が主題化した「肉体文学」の概念と批評性を学ぶ。
第3回[対面/face to face]：田村泰次郎「春婦伝」と映画『暁の脱走』②
女優山口淑子（李香蘭）が演じた役柄について、原作と映画を比較して分析する。
第4回[対面/face to face]：林芙美子「下町（ダウン・タウン）」「浮雲」①
価値観が変容していく戦後社会の中で、女性がいかに生き抜こうとしていたか考察する。
第5回[対面/face to face]：林芙美子「下町（ダウン・タウン）」「浮雲」②
戦後社会に生きづらさを覚える男女の物語を読み解き、〈終戦〉とは何かを考察する。
第6回[対面/face to face]：石原慎太郎「太陽の季節」「狂った果実」①
新たな価値観を持つ戦後派の若者たちがいかに描かれたかを分析する。
第7回[対面/face to face]：石原慎太郎「太陽の季節」「狂った果実」②
石原慎太郎作品の映画化と、社会的な影響について学ぶ。
第8回[対面/face to face]：三島由紀夫「金閣寺」①
戦後の思想転換に対し、三島が「金閣寺」に仮託した考えを読み解く。
第9回[対面/face to face]：三島由紀夫「金閣寺」②
小説と映画版や舞台版を比較し、それぞれが前景化した問題について分析する。
第10回[対面/face to face]：松本清張「ゼロの焦点」「黒い画集」①
戦後社会の裏面を描き、小説・映画化ともに広い支持を得た清張作品の批評性を考察する。
第11回[対面/face to face]：松本清張「ゼロの焦点」「黒い画集」①
戦後のサラリーマンの実態とその表象について、小説や映画を参考に分析する。
第12回[対面/face to face]：安部公房「他人の顔」①
安部公房と勅使河原宏が協働した映画化について、原作との差異を分析する。
第13回[対面/face to face]：安部公房「他人の顔」②
原爆被害者の女性を前景化させた演出の意義について学ぶ。
第14回[対面/face to face]：総括
これまでの復習を行う。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
取り扱う作家や作品について、毎回必ず予習をしておくこと。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用しません。担当教員が作成した印刷物を授業にて配布します。
青空文庫やデジタル資料も活用します。
参考書References
・『国語便覧』（各社から出版されています）
・鈴木登美、十重田裕一、堀ひかり、宗像和重編『検閲・メディア・文学――江戸から戦後まで』（2012、新曜社）
・ロバート キャンベル・十重田裕一・宗像和重編『東京百年物語』３巻（2018、岩波文庫）
ほか、講義内でも紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・小レポート：30%
→授業進度に応じて３回程の提出を予定。
・学期末試験：70%
→参照不可の筆記試験。マークシートを使用した選択問題、講義で扱った事項に関する問題、理解度を測る記述問題を出題予定。
授業時間内ではなく、定期試験期間に行います（時間割は試験前に、大学から発表されます）。
以上を考慮し、総合的に判断します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業内で分からないことや、説明不足な点があれば、お気軽にご確認ください。質問や意見、小レポートの内容は授業内でフィードバックします。
授業進度や要望に合わせてシラバスを変更する可能性もあります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システム（Hoppii）の「課題」欄を通して小レポートの提出を行います。
学習支援システムと情報システムは異なるものです。履修登録の際はご注意ください。
その他の重要事項Others
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