市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
LIT100LA（文学 / Literature 100）日本古典文学ＡJapanese Classic Literature A
枕草子ものづくし章段からみる感性・美意識
成島 知子Tomoko NARUSHIMA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | Q1007 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P1009 |
| 旧科目名Previous Class title | 文学Ⅰ |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市Y‐Y502 |
| 配当年次Grade | 法文営国環キ1～4年 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 1群（人文分野） |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
【Course outline】The two literary masterpieces of the Heian period, which is considered to be the most glamorous period of Japan classical literature, are The Tale of Genji and Makuranosoushi. Among them, from " Makuranosoushi, we will focus on the chapters called "monozukushi".
【Learning Objectives】The sensibility and interesting daily events found in the life of a woman who served as a wife to Emperor Teishi, the greatest celebrity of the time, are read in relation to the state of the surrounding society.
【Learning activities outside of classroom】The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
【Grading Criteria /Policy】
100% of the final exams are given at the end of the class.
In the final exam, you can present multiple questions in advance, choose one of the questions, and bring your own essay.
Attendance is required for each session, and 50% attendance is required to take the final exam.
An important point in the evaluation is whether the essay based on the reading comprehension of the work is appropriate and clearly expresses one's own opinion in response to the question.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
日本古典文学の中でも最も華やかな時代と思われる平安時代の文学の双璧ともいえるのが『源氏物語』と『枕草子』であろう。そのうちの『枕草子』から、特に「ものづくし」と言われる章段を中心に取り扱う。当時の最高セレブである一条天皇皇后定子に女房として仕えた女性の生活の中から見出された感性や日々の興味深い出来事を、周辺社会のあり様と関連付けながら読み解いていく。
到達目標Goal
古文というと縁遠いものと思われがちな古典文学の中にも現代の私たちに相通じる面白みがあることを感じ取れるようになる。それともに、文学史的知識を獲得し、日本の文化への興味、教養を高めることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP3、国際文化学部：DP2、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は、講義形式。ただし、授業参加人数にもよるが、学生の意見、感想を聞くことも組み入れ、可能ならば、ディスカッションもできればいいと考えている。古典文学の背景にある文化、社会の営みなどは現代社会と異なることも多い。現代語訳付きのテキストを使うことで、そうしたことに関する知識を伝達するにとどまらず、それらを踏まえた上での読解、享受を深めていく。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：導入、枕草子が書かれたその時代背景の概要説明。
作品理解のための背景など
第2回[対面/face to face]：初段
平安文学を代表する感性の粋を読み解く
第3回[対面/face to face]：ものづくし①「すさまじきもの」
作者の出自にかかわる章段
第4回[対面/face to face]：ものづくし②「節は」
季節感・四季の営みへの興味を読み取る
第5回[対面/face to face]：女性の生き方に関する章段
働く女性としての自覚と社会の意識を読み解く
第6回[対面/face to face]：ものづくし③「にくきもの」
好き嫌いを表明する強さ
第7回[対面/face to face]：ものづくし④「あてなるもの」
雅びとは何か。価値観を考える
第8回[対面/face to face]：ものづくし⑤「ありがたきもの」
理想と現実の認識
第9回[対面/face to face]：ものづくし⑥「見苦しきもの」
悪口の効用。そこから読み取れる価値観。時代・社会制度の中の限界。
第10回[対面/face to face]：恋愛の理想と現実①
平安時代の恋愛。一夫多妻制、通い婚における恋とは。
第11回[対面/face to face]：恋愛の理想と現実②
平安時代の恋愛。特に女房という存在の特殊性。
第12回[対面/face to face]：枕草子の誕生
書くということの意味。主人、定子の存在。
第13回[対面/face to face]：まとめ 枕草子においてものづくしとはどのようなものだったか
枕草子の半分を占める部分の特徴を考える
第14回[対面/face to face]：テスト
枕草子ものづくしについてのテスト
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
高校時代の日本史の教科書などから該当する時代の基礎的に事項を再確認しておくと、時代背景の理解がスムーズと思う。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします
テキスト（教科書）Textbooks
『角川ソフィア文庫 新版 枕草子 上巻』石田譲二訳注 角川書店
参考書References
『角川ソフィア文庫 新版 枕草子 下巻』石田譲二訳注 角川書店
『角川文庫 ビギナーズクラッシックス 枕草子 』角川書店
『新潮文庫 枕草子REMIX』酒井順子 新潮社
『桃尻語訳枕草子(上・中・下)』橋本治 河出書房新社
このほか高校時代の日本史の教科書・年表など。
また授業の中で必要に応じて紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
最終授業時に行う期末試験が100パーセント。
期末試験は、事前に問題を複数発表した上で、その設問の1つを選んで、持ち込み可の論述試験。
出席を毎回とり、50%の出席が期末試験の受験資格とします。
設問に対して、作品の読解をふまえての論述が、適切にかつ、自分の意見を明確に記述出来ているか、が評価の重要なポイントとなります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
古典文学の面白みを感じてもらいたいというのが第一であるので、知識の蓄積は、そのためのベースです。そこから古典文学の世界を感じ取ってもらえればと思っている。
時代を超えて伝わる人の気持ちや感性のありようを読み取っていければと思っています。
現代の、ブログやXなどの表現に通じる言葉、センスがあるはずです。