教職・資格（市ヶ谷）Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)
社会・公民科教育法Teaching Method of Civics and Social Studies
中澤 純一
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格（市ヶ谷）Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | C6083 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 年間授業/Yearly |
| 曜日・時限Day/Period | 月5/Mon.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | Y605 |
| 配当年次Grade | 2～4 |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes |
2018年度以前入学生用科目 （哲学科用） |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 教職科目 |
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Outline (in English)
【授業の概要（Courseoutline)】
To acquire basic knowledge of the objectives, content, significance and characteristics of social studies and civics education; to deepen understanding of the content and teachingmethods, evaluationmethods,andvariousissuesin contemporarysociety; and toacquire thebasis for creating classes thatare inlinewiththeessenceof social studiesat the secondary level. Insocial studiesandcivics education, therearemanyteacher-led,knowledge-intensiveclasses,such as "chalkandtalk". However, futureeducationwill require studentstobeabletothink, express, andpresent theirown ideasintheirownwordsinresponsetothe"why"questionsand issuestheyfaceintheirownlearning.Wehopethatstudents willacquireboththeoreticalandpractical skillsby learning thetheoryof objectives, academicskills, teachingmaterials, andteachingmethodologyfromtheperspectiveof thewhole pictureofsocialstudiesandcivics.
【到達目標(LearningObjectives)】Thefollowingthreepointsaredefinedastheobjectivesofthis course.
1.Togainacomprehensiveunderstandingof thecontentof social studiesandcivicseducationandtoacquire thebasic knowledgenecessaryforsecondarysocialstudiesteachers.
2.Tounderstandtheimportanceofteachingdesignbasedon students’actualconditionsanditsmethodology. 3.UnderstandtheeffectiveuseofICTandteachingmaterials according to the characteristics of juniorhighschool social studiesandseniorhighschoolcivics,andbeabletoapplythem toteachingdesignandpractice.
4.Beabletodesignlessonsandcreatelessonplansbasedon specificclassroomsituations.
5.Beable toanalyzeclassroompracticeappropriatelyand considerspecificpointsforimprovementinteachingmaterials, questioning, blackboardwriting, learningmethods, etc., in ordertocreatebetterclasses.
【成績評価の方法と基準（GradingCriteria/Policy）】Comprehensiveevaluationwillbebasedonclassparticipation and contribution (15%), post-class study assignments from sessions 2-27 (25%), group development and practice of teachingmaterials(30%),andfinalassignment(30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
社会・公民科教育では、「公民としての資質・能力」の育成をめざして、いかに授業を効果的にデザインしていけばよいかが問われている。本授業では、中学社会科（公民分野）及び高校公民科の歴史、学習指導要領に示された目標や内容、教材研究や学習指導の方法、ICTの活用などについての基本的な事項を理解するとともに、それらの知識・技能に基づいて、学習指導案の作成を行う。さらに、これらの基本的な知識・技能に基づいて、グループや個人で実践事例の研究、教材開発、学習指導案の作成、模擬授業の実施と振り返りなどを行う。
到達目標Goal
次の５点を本授業の到達目標として定める。
１．社会科教育・公民科教育の内容について総合的に理解し、中等社会系教科を担当する教員として必要な基礎的知識を身に付けることができる。
２．生徒の実態を踏まえた授業設計の重要性とその方法論を把握することができる。
３．中学校社会科及び高等学校公民科の特性に応じたICTの活用及び教材の効果的な方法を理解し、授業設計・実践に活かすことができる。
４．具体的な授業場面を想定して授業設計を行い、学習指導案を立案・作成することができる。
５．授業実践分析を適切に行い、より良い授業づくりのために教材や発問、板書、学習方法などの改善点について具体的に考えることができる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
各回の講義の特徴にあわせ、グループによる学習指導案の作成及び実施、対話・議論型授業、反転授業、参加型学習、プレゼンテーション等を効果的に組み合わせて実施する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：社会科教育・公民科教育の意義と課題
・社会科とは何か ・公民科とは何か ・社会科教育及び公民科教育の目標原理
第2回[対面/face to face]：中学校社会科と高等学校公民科の全体構造
・中学校社会科・高等学校公民科の分野及び科目の構成 ・各分野と科目の役割 ・小学校社会科との連携
第3回[対面/face to face]：中学校社会科・高等学校公民科の教師像
・社会科・公民科教師の働き ・社会科・公民科教師の資質・能力
第4回[対面/face to face]：中学校社会科と高等学校公民科の目標論及び学力論
・社会科と公民科の目的・方法・性質 ・社会科教育と公民科教育で達成すべきもの
第5回[対面/face to face]：社会科・公民科の評価方法
・何のための評価か
・評価規準とは ・評価の方法
第6回[対面/face to face]：中学校社会科・高等学校公民科のカリキュラムデザイン
・中学校学習指導要領（社会科）における目標と内容 ・中学校社会科公民的分野におけるカリキュラムデザイン
第7回[対面/face to face]：ICTを取入れた社会科・公民科の授業－中学校社会科（公民的分野）を中心として－
・中学校社会科でICTを活用する学習方法 ・中学校社会科でICTを活用する表現活動
＊ゲストスピーカー：教科書出版社ICT推進室担当者による講話を含む
第8回[対面/face to face]：参加型学習を取入れた社会科・公民科の授業
・「主体的・対話的で深い学び」の実現 ・参加型学習の手法
第9回[対面/face to face]：社会科・公民科における多文化教育の授業実践の分析
・社会科・公民科における多文化教育の理論と実践 ・授業分析の視点
第10回[対面/face to face]：社会科・公民科における持続可能な社会の授業実践の分析
・SDGsの達成にむけた社会科・公民科の役割 ・SDGsを題材とした授業事例 ・授業分析の視点
第11回[対面/face to face]：社会科・公民科の教材研究
・社会科・公民科の授業をつくるために ・現代社会の諸課題・地球的課題を教材にするポイント
第12回[対面/face to face]：社会科・公民科の教材開発
・現代社会の諸課題をテーマにした教材づくり
第13回[対面/face to face]：社会科・公民科の教材実践
・グループで教材発表
第14回[対面/face to face]：中等社会系教科の教師に求められる資質
・作成した教材の改善 ・社会科・公民科教師に求められる資質
第15回[オンライン/online]：中学校社会科・高等学校公民科の授業を創る
・現代社会における公民教育の役割 ・社会科・公民科の授業とは
第16回[対面/face to face]：中学校社会科・高等学校公民科のカリキュラムデザイン
・高等学校学習指導要領（公民科）における目標と内容 ・高等学校公民科におけるカリキュラムデザイン
第17回[対面/face to face]：中学校社会科（公民的分野）の学習指導
・社会科（公民的分野）の単元構想 ・社会問題学習としての公民的分野の授業づくり
第18回[対面/face to face]：高等学校公民科「公共」の学習指導
・「公共」とは何か ・「公共」の年間指導計画と授業展開
第19回[対面/face to face]：高等学校公民科「倫理」の学習指導
・「倫理」の特質 ・「倫理」の年間指導計画と授業展開
第20回[対面/face to face]：高等学校公民科「政治・経済」の学習指導
・「政治・経済」の特質 ・「政治・経済」の年間指導計画と授業展開
第21回[対面/face to face]：社会科・公民科の学習指導案の作成方法
・学習指導案の構成
・板書計画
第22回[対面/face to face]：社会科・公民科の学習指導案の作成
・グループによる模擬授業指導案の協働作成
第23回[対面/face to face]：ICTを取入れた社会科・公民科の授業－高等学校公民科を中心として－
・高等学校公民科でICTを活用する学習方法
・高等学校公民科でICTを活用する表現活動
＊ゲストスピーカー：教科書出版社ICT推進室担当者による講話を含む
第24回[対面/face to face]：社会科・公民科の模擬授業の実施と相互批評①（中学校社会科公民的分野：私たちと現代社会、私たちと経済）
・グループによる模擬授業 ・学習指導案の検討と改善
第25回[対面/face to face]：社会科・公民科の模擬授業の実施と相互批評②（中学校社会科公民的分野：私たちと政治、私たちと国際社会の諸課題）
・グループによる模擬授業 ・学習指導案の検討と改善
第26回[対面/face to face]：社会科・公民科の模擬授業の実施と相互批評③（高等学校公民科「公共」：公共の扉、自立した主体としてよりよい社会の形成に参画する私たち）
・グループによる模擬授業 ・学習指導案の検討と改善
第27回[対面/face to face]：社会科・公民科の模擬授業の実施と相互批評④（高等学校公民科「公共」：持続可能な社会づくりの主体となる私たち）
・グループによる模擬授業 ・学習指導案の検討と改善
第28回[対面/face to face]：これからの中等社会系教科の課題と展望
・社会の変化と社会科・公民科の課題 ・社会の変化に共通する社会科・公民科教育の課題と展望
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前学習（準備学習）・事後学習（復習・宿題）として、次の５つに留意すること。１．事前学習として、教科書の指定箇所を熟読しワークシートの予習部分を解いたり、教材作成及び準備に熱心に取り組むこと。２．事後学習として、各回の課題に取り組み、次の授業までに課題レポートを提出したり、中間・期末課題（各自による教材開発及び学習指導案の作成）を着実に提出すること。３．日頃から、政治や経済に関係する時事的な報道等に関心をもって理解しておくこと。４．中学校社会科公民的分野及び高等学校公民科の教科書を読んでおくこと。５．事前学習２時間、事後学習２時間30分を目標として学習に取り組むこと。
テキスト（教科書）Textbooks
・社会認識教育学会編（2020）『中学校社会科教育・高等学校公民科教育』学術図書出版
・江口勇治、吉川洋監修（2020）『社会科中学生の公民－よりよい社会を目指して－』帝国書院
・苅部直、川﨑誠司ほか（2022）『高等学校 公共』帝国書院
参考書References
・文部科学省（2018）『中学校学習指導要領（平成29年告示）解説 社会編』東洋館出版社
・文部科学省（2019）『高等学校学習指導要領（平成30年告示）解説 公民編』東京書籍
・森茂岳雄・大友秀明・桐谷正信編著（2014）『新社会科教育の世界－歴史・理論・実践－（第２版）』梓出版社
・日本公民教育学会編（2019）『新版テキストブック公民教育』第一学習社
・森茂岳雄、川﨑誠司、桐谷正信、青木香代子編著（2019）『社会科における多文化教育‐多様性・社会正義・公正を学ぶ‐』明石書店
・中澤純一（2023）『多文化教育の授業開発と実践‐多様性の尊重と社会正義の実現をめざして‐』明石書店
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への参加及び貢献（15％）第１回～第27回における事後学習課題（リフレクションシートを含む）（25％）、グループによる教材開発と実践及び学習指導案の作成と実施（30％）、中間・期末課題（各自による教材開発及び学習指導案の作成）（30％）等に基づいて総合的に評価を行う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
提出されたリフレクションシートやレポートにコメントをつけて返却する。また、事前課題の内容について、授業内に解説を行う。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
社会科・公民科の学習指導案の作成及び模擬授業の実施においては、PC等の持参が必要な場合がある。
その他の重要事項Others
授業の進行状況や社会情勢によって、適宜変更する場合がある。