教職・資格（市ヶ谷）Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)
教職入門Introduction to teaching profession
猪俣 大輝
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格（市ヶ谷）Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | C6003 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | Y606 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 教職科目 |
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Outline (in English)
The purpose of this lecture is to increase students' motivation to become teachers by considering teaching as a future option, understanding basic knowledge and ideas about the significance of teaching, the role, qualifications, and duties of teachers, what it means to be a teacher, and what they need to learn and acquire in order to become a teacher, and determining their own aptitude for the teaching profession.
Specifically, the course will be structured with the significance of the teaching profession, the role of teachers, and the duties of teachers as the main elements. In recent years, the challenges that teachers face have become more diverse and complex, such as dealing with students who have difficulties in their daily lives and learning, and dealing with parents and community issues. The profession of teaching requires more than ever an awareness of the need to face the changing times and society, and to continue learning throughout one's life. In addition, there is an increasing emphasis on cooperation with people inside and outside the school, such as in response to "team schools," and teachers are expected to understand their individual roles and to respond to various issues as an organization. The course aims to deepen each student's understanding of the teaching profession by providing an overview of the current state of school education and school teachers and the various issues they face, and by examining specific aspects of the work of teachers and their way of life.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本科目では、受講生が教職を将来の選択肢のひとつとして考え、教職の意義、教員の役割・資質能力・職務内容等について基本的な知識や考え方を理解できること、教職に就くとはどういうことか、そのためにどのようなことを学び、身につけておかなければならないのかなど、自らの適性を判断して教職への意欲を高めることを目的としている。
具体的には、教職の意義及び教員の役割、教員の職務内容を主に学習する。近年、日々の生活や学習に困難を抱える児童・生徒への対応、保護者や地域課題への対応など、教師が向き合う課題は多様性と複雑さを増している。教職という職業にはこれまで以上に教育するという行為への強い気持ちと生涯にわたって学び続けるという自覚が求められている。また「チーム学校」への対応など、学校の内外との連携も重視されてきており、教員一人ひとりの役割を理解すると同時に組織として諸課題に対応することも期待されている。受講生が本科目を通じ、今日の学校教育や学校教員の現状、教師を取り巻く諸問題についての概要をおさえながら、教員の仕事のありよう、生き方等について具体的な検討を行い、教職について理解を深めることを目指す。
到達目標Goal
本科目は、受講生が、教職の意義、教員の役割・資質能力・職務内容等について基本的な知識や考え方を理解できること、教職に就くとはどういうことか、そのためにどのようなことを学び、身につけておかなければならないのかなど、自らの適性を判断することで、将来の選択肢の一つとして教職を捉え、教職への意欲を高めることを目指す。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
レジュメ配布による講義形式を中心とするが、授業中に適宜ペアワークやディスカッションを導入し、学生の教職への理解を深める。また、毎回の授業後にコメントペーパーを作成してもらい、必要に応じて次回の授業でフィードバックする。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：導入と教職への条件：免許・養成（履修）・採用制度の概要と４年間の学びのイメージ
本講義の概要、方法、評価を説明する。また、開放性を基本とする教員養成制度の仕組みと意義、教師になるために学ぶべき内容を概観する。
第2回[対面/face to face]：教師という職業の特徴
自身の被教育体験・教師像を相対化し、家庭・学校・社会それぞれとの関係の中での教師の職業的特徴を考える。
第3回[対面/face to face]：教職の歴史
「近代学校」成立以降の教師の役割や養成制度の変遷を知る。
第4回[対面/face to face]：専門職としての教師の成長・育成：研修等の制度
教師の専門職性を巡る歴史的・国際的議論を検討し、「よい教師」の基本的資質を考える。また、特に「反省的実践家」としての教師の役割と可能性を知る。
第5回[対面/face to face]：現代の学校と教師の資質・役割
近年の教育改革における教師像について理解する。なかでも、「対話的、主体的で深い学び」の時代に改めて「教える」ことの意義を考える。
第6回[対面/face to face]：教師の権利と義務：服務規律や身分保障
教師の権利・身分保障と服務、及び教師を取り巻く行政制度の仕組みを理解する。また、部活動問題を中心とした教師の多忙化問題や、教師のメンタルヘルスなど近年の諸問題を知る。
第7回[対面/face to face]：職務の全体像
学校における教職員の構成や校務分掌とチームワーク（同僚性）を理解するとともに、1年間のスケジュールを手がかりに職務の全体像を知る。
第8回[対面/face to face]：職務内容①：教科指導
「授業」のもつ教育的・社会的意義を考えるとともに、「授業」を通じ子どもと向き合うための教師の仕事や役割を知る。
第9回[対面/face to face]：職務内容②：生徒・生活指導
生徒・生活指導をめぐる教師の役割の歴史や、多忙化・ブラック校則・いじめ問題など今日的課題を知る。また、戦後生活指導論を手がかりに、子どもの自主性と教師の指導性との関係を考える。
第10回[対面/face to face]：職務内容③：進路指導・キャリア教育
学校教育と労働世界・企業社会との接続について考える。また、特に歴史的観点から検討し、進路指導・キャリア教育の特徴とその展開について理解する。
第11回[対面/face to face]：職務内容④：学級経営
「学級」の歴史や「学級づくり」を巡る戦後の議論を手がかりに、「よい学級」の基本的資質と教師の役割を考える。
第12回[対面/face to face]：「チームとしての学校」：学校組織のなかの教師
「チームとしての学校」をめぐる今日的議論の展開を理解する。また、子どもの貧困、学力格差、不登校など今日的課題に向かう教師の役割を考える。
第13回[対面/face to face]：地域・家庭・多様な専門家との連携
「コミュニティ・スクール」や保護者・地域の学校参加による「開かれた学校」をめぐる今日的議論を理解するとともに、その意義と課題を考える。
第14回[対面/face to face]：試験・まとめと解説：変わる学校、学び続ける教師
試験を実施し、講評として知識基盤社会において「学び続ける教師」の意義と可能性、教師の公共的使命について考察する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【事前学習】
授業中に提示された参考書等を適宜確認し、授業内容を予習する（各2時間）。
【事後学習】
各回で講義内容を整理しリアクション・ペーパーを作成するとともに、課題として与えられたレポート等に取り組む（各2時間）。
テキスト（教科書）Textbooks
特に指定しない
参考書References
・中学校学習指導要領（平成29年3月公示 文部科学省）
・高等学校学習指導要領（平成30年3月公示、文部科学省）
・生徒指導提要（令和4年12月、文部科学省）
※PDFでダウンロード可能
・その他、授業中に適宜紹介する
成績評価の方法と基準Grading criteria
基本的な知識や考え方を理解できること、４年間の教職課程の学びに主体的に取り組む意思があることを下記をもとに総合的に評価する。
・毎授業ごとのリアクション・ペーパー：30％
・授業内で指示する課題：20％
・定期試験（授業内試験）：50％
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業中に適宜指示する