イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN510F2(経営学 / Management 500)DXとデジタルガバナンスDigital Transformation and Digital Governance
大久保 光伸、石島 隆Mitsunobu OKUBO , Takashi ISHIJIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | W0135 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6,水7/Wed.7 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 専門科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 専門科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
To learn digital governance and frameworks for upgrading operations and creating added value through digital transformation (DX) utilizing new technologies such as AI, and to be able to plan application to corporate management while properly grasping changes in the social environment.
This class will be offered as a donated course by the Financial Data Utilizing Association (FDUA).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
AI等の新技術を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)による業務の高度化、付加価値を創出するためのフレームワーク及びデジタルガバナンスについて学び、環境変化を適切に把握しながら企業経営への適用について立案できるようにする。
金融機関の事例を中心に取り上げるが、中小企業のDXにも応用できる内容を学ぶ。
なお、この授業は、一般社団法人金融データ活用推進協会(FDUA)の寄付講座として開講する。
到達目標Goal
・DXとデジタルガバナンスの基礎概念と原則の理解
・環境変化の分析や戦略立案に用いるフレームワークの理解
・デジタルリーダーシップと変革のマネジメントスキルの習得
・デジタルガバナンスにおける法的・倫理的な問題に対する認識と対応力
・実際の事例を通じた具体的なアプローチと課題解決能力
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、
「DP2」「DP3」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・各回の授業は、講義とディスカッションの組み合わせで進行する。講義では基本的な理論やフレームワークを説明し、ディスカッションではそれらの概念を実際の事例に適用して考察する。
・次回の授業の内容に関連する書籍やケーススタディの課題を提示する。それらの資料を事前に読んで準備し、授業でのディスカッションに参加する。
・企業や組織におけるデジタルガバナンス課題に取り組む。与えられた課題に対して解決策を提案し、プレゼンテーションを行う。
・ディスカッションやロールプレイを通じ、実践的なスキルを開発し、現実社会の課題に対処する能力を向上させる。
・各自が設定した個人課題プロジェクト(自社のDX戦略策定や改善提案、新商品・新サービスの企画等)に取り組み、発表を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:デジタルトランスフォーメーションの概要
・デジタルトランスフォーメーション(DX)の定義
・DXの効果と社会的意義
・DXの主要技術とトレンドの紹介
第2回[対面/face to face]:FDUAの取り組み紹介と金融機関の事例研究
ゲスト講師(FDUA幹部)による協会の取り組み紹介と金融機関におけるDX事例紹介
第3回[対面/face to face]:PEST分析による環境変化の捕捉
・分析フレームワークの紹介(PEST/5Forces/SWOT/3C分析/STP/4P)
・2030年までのマクロ環境要因
・環境変化に適応したビジネスモデルの必要性
第4回[対面/face to face]:事例研究(DXに関するフレームワーク)
ゲスト講師(FDUA法人会員)によるDXに関するフレームワークの事例紹介
第5回[対面/face to face]:デジタルガバナンスの重要性
・デジタル化のリスクとセキュリティの基礎知識(ISO31000 / NIST / COBIT / FAIR / OCTAVE)、
・デジタルリスク管理とセキュリティマネジメントの戦略的アプローチ
・デジタル時代におけるリスクコミュニケーション
第6回[対面/face to face]:事例研究(デジタルガバナンス、セキュリティ)
ゲスト講師(FUDA法人会員)によるデジタルガバナンスやセキュリティに関する事例紹介
第7回[対面/face to face]:データマネジメントとプライバシー保護
・データマネジメントとデータガバナンスの重要性の理解(GDPR)
・プライバシー保護とデータセキュリティの法的枠組みの解説
・データ利活用による新規ビジネス創出
・ファイナンスにおけるAI、データ利活用成功パターン紹介
第8回[対面/face to face]:事例研究(AIとデータマネジメント)
ゲスト講師(FDUA理事)によるAIやデータ利活用の事例紹介
第9回[対面/face to face]:現代社会に求められるデジタルエシックス(デジタル倫理)
・デジタルガバナンスにおける倫理的な課題
・AIと自律システムのガバナンス
・各エンティティにおける生成AIとの付き合い方
第10回[対面/face to face]:事例研究(デジタル倫理、生成AI)
ゲスト講師(弁護士)によるデジタル倫理や生成AIの事例紹介
第11回[対面/face to face]:リーダーシップとDXのマネジメント
・フューチャーレディに向けた企業のアプローチ(顧客志向先行/産業化先行/段階的/新組織創設)
・フォアキャストとバックキャストによる戦略策定(社会課題解決型プロジェクト)
・日本政府の掲げるDFFTが目指す世界の紹介
第12回[対面/face to face]:事例研究(リーダーシップの実践とDXマネジメント)
ゲスト講師(金融機関幹部)によるリーダーシップの実践とDXマネジメントの事例紹介
第13回[対面/face to face]:個人課題プロジェクト最終発表と総括
・各自が設定した個人課題プロジェクトに関するDX戦略とデジタルガバナンスについて発表
・個人課題プロジェクト最終発表に関するフィードバック
第14回[対面/face to face]:DXとデジタルガバナンスの実践事例と将来展望
ゲスト講師(FDUA幹部)による事例紹介と総括
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各自が設定した個人課題プロジェクト(自社のDX戦略策定や改善提案、新商品・新サービスの企画等)についてのプレゼンテーション資料の作成などの発表の準備を含め、本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
一般社団法人 金融データ活用推進協会『金融AI成功パターン』日経BP、2023(税込¥2,420)
参考書References
特になし
成績評価の方法と基準Grading criteria
70% DXとデジタルガバナンスに関する個人課題プロジェクトの発表とその成果物
30% 講義への貢献度(発言、質疑等の参加度合い)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料のダウンロードや発表のため、ノートPCを持参のこと。
その他の重要事項Others
大久保光伸:米国での起業を経て電通総研(ISID)で金融ソリューションアーキテクトに従事。ソニー銀行では日本初となるパブリッククラウドの導入を主導し、当局への提言を行ってきた。みずほフィナンシャルグループでは海外VCとBlueLabを創設しCTOに着任。内閣官房政府CIO補佐官制度にて外務省CIO補佐官、財務省CIO補佐官を歴任。元金融庁参与。これらの実務経験をもとにして、学生がAIやクラウド等の先端技術を活用したDXによる業務の高度化や付加価値を創出するためのフレームワークとデジタルガバナンスを学び、産官学連携を通じて社会環境の変化を適切に把握しながら企業経営への適用について立案できるようになることを目的とする。
石島 隆:20年余りにわたり、金融機関を含む上場企業等の財務諸表監査、システム監査、IT利用監査、システム構築のコンサルティング業務等に従事した後に大学教員となった。現在、巣鴨信用金庫非常勤理事、金融情報システム監査等協議会副会長を兼務している。これらの経験を生かして、学生が客観的な立場から施策を評価できるように指導する。