イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN510F2(経営学 / Management 500)コンテンツビジネス論Multi-use Content Business Strategy
岩崎 達也Tatsuya IWASAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | W0117 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期集中/Intensive(Fall) |
曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3, 月4/Mon.4, 水3/Wed.3, 水4/Wed.4, 金3/Fri.3, 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 専門科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
カテゴリーCategory | 専門科目 |
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Outline (in English)
In the current business environment where digital transformation is advancing, the way of developing the content business is also changing drastically. Consumers, who are the recipients of media, receive content on various devices, create it, and send it out, functioning as a single medium. The big hit of "Kimetsu no Yaiba" is also largely due to the background of this era and the good use of media. In the era of content consumption with consumer participation, we will give lectures on what kind of communication strategy and marketing strategy should be taken, how to grasp the era, marketing theory, media and content every time. Furthermore, by explaining the current state of diversifying content businesses such as animation, movies, sports, and TV, and teaching academic theory and practical methods, we will use it as knowledge that can be used. In addition, lectures will be given on regional attraction and regional branding through content tourism such as pilgrimage to anime sacred sites.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
DX化が進む現在のビジネス環境下では、コンテンツビジネスの展開も大きく変わってきている。メディアの受け手である生活者は、コンテンツをさまざまなデバイスで受け取り、さらに創作して発信するなど一つのメディアとして機能している。近年のアニメコンテンツの大ヒットも、戦略的なメディアミックスによるところが大きい。生活者参加のコンテンツ消費の時代には、どのようなコミュニケーション戦略、マーケティング戦略をとればよいのか、時代の捉え方やマーケティング理論、さらにメディアとコンテンツについて、毎回テーマを決め講義を行う。さらに、アニメ、映画、スポーツ、TVなどの様々なコンテンツビジネスの現状を説明し、学術的な理論と実務的な手法を教授することで、使える知識としていく。また、アニメ聖地巡礼などコンテンツによる地域誘客や地域ブランディングなどについても講義する。
到達目標Goal
代表的なメディアの思想やメディアの受け手について学ぶ。また、ドラマ、アニメ、映画、音楽など、コンテンツビジネスの現状を把握し、変化が著しい市場を分析するために、マーケティングやブランディングの基本についても理解する。コンテンツビジネスにおいては、各ジャンルの特性を学び、広告、PR、SPなどを活用したコミュニケーションデザインができるところまでを到達目標とする。
また、コンテンツを通じた地域振興やコンテンツツーリズムについての現状を理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義全体を通して、第1部から第3部まで、以下のような流れになる。
第1部:「メディアを理解する」新たなものを生みだす発想(1・2回)、メディアの思想とメディアの受け手(3・4回)、コンテンツビジネスの実際について外部講師による講義(5・6回)、第2部:「マーケティング理論とコンテンツ、マーケティング・コミュニケーション」マーケティング1.0から5.0、コンテンツ・マーケティングと物語論(7・8回)、マーケティング・コミュニケーション(9・10回)、スポーツマーケティング(11・12回)、第3部:「地域とコンテンツ」コンテンツによる地域誘客と地域ブランディング(13・14回)
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:・ガイダンス(授業の進め方)
・自己紹介
授業への臨み方。授業の進め方。採点方法。
2[対面/face to face]:・企画立案手法、コンセプトワークの手法。
企画立案の際にもっとも重要である新たな切り口や発想の仕方などを学ぶ。
3[対面/face to face]:メディアとは。その歴史と思想
メディアコミュニケーションの歴史と基本的なメディアの思想を学ぶ。ベンヤミン、マクルーハン、ブーアスティンなどを理解する。
4[対面/face to face]:メディアとコミュニケーション
メディアとコンテンツの実際をより具体的に感じ、身に着けてもらう。
5[対面/face to face]:テレビの歴史と今後の展開(1)ゲスト講師による講義。
テレビ局員によるテレビの過去、現在、未来。
6[対面/face to face]:テレビの歴史と今後の展開(2)ゲスト講師による講義の後、岩崎解題。
テレビビジネスと多角的展開。テレビは、どう生きるべきか。
7[対面/face to face]:コトラーのマーケティング1.0から5.0までを学ぶ。
時代とともに、マーケティング理論も変化してきたが、コトラーのマーケティング理論の概要を1.0から5.0までを理解する。
8[対面/face to face]:コンテンツ・マーケティング
コンテンツの解釈と生成を学ぶ。また、コンテンツにおけるメディアミックスなど、マネジメント手法を学ぶ。
9[対面/face to face]:広告概論(時代と広告の変容)
広告の考え方。実際の広告事例をあげて仕組みを説明する。
10[対面/face to face]:マーケティング・コミュニケーション(広告、SP、PR、OOH)
新しい広告の傾向から刺さるマーケティング・コミュニケーションを学ぶ。
受賞広告を分析して新たな広告の方向を探る。
11[対面/face to face]:スポーツのスポンサード
スポーツコンテンツをビジネスの視点で理解し、マネジメントを学ぶ。
12[対面/face to face]:オリンピックとFIFAワールドカップ
オリンピックとFIFAワールドカップの変遷をビジネス視点で捉え、今後のあり方についても探索する。
13[対面/face to face]:地域ブランドの概念とブランドストーリーのつくり方
地域も資源の伝達だけではその魅力は伝わらない。物生成生成と、地域のブランド力を上げる方法をを学ぶ。
14[対面/face to face]:コンテンツツーリズム
ドラマ、アニメ、映画の舞台へのツーリズムが盛んである。アニメ聖地巡礼を事例として、巡礼者の分析と地域施策について学ぶ。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
最近の企業の情報伝播の手法や新たなコンテンツビジネスの台頭などを注視しておいてください。また、地域はコンテンツを活用したツーリズム(アニメ聖地巡礼やドラマツーリズムなど)やメタバースを活用した地域体験など、さまざまな施策を実施しているが、各地域の施策など事前の情報を得ておいてください。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用しないが、講義によっては、下記【参考書】の内容を用いて説明する。
参考書References
岩崎達也『実践メディア・コンテンツ論入門』慶応義塾大学出版会
岩崎達也・小川孔輔編著『メディアの循環 伝えるメカニズム』(生産性出版)
岩崎達也・高田朝子『本気で地域を変える-地域づくり3.0の発想とマネジメント』(晃洋書房)
岩崎達也『日本テレビの1秒戦略』(小学館新書)
成績評価の方法と基準Grading criteria
最終レポート(50%)、出席とクラスでの議論(50%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
座学を中心とした講義であるが、毎回の講義テーマにおけるディスカッションをしたい。受講生たちも、社会人としてそれぞれの道のプロである。特に、デジタルメディア関しては、多くの知見をもつ受講者もおり、それが講義をより豊穣なものとしてくれるはずである。活発な意見交換によって、授業を双方向の議論の場としたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
メディアおよびコンテンツの状況は、社会の変化とともに日々変化しており、最新の情報を加味していくため、内容を変更する可能性がある。また、講義のテーマが授業の流れによって前後、追加、省略する場合がある。
・外部講師による、メディアおよびコンテンツマネジメントの講義を予定している。