人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies
PSY500J2（心理学 / Psychology 500）心の健康教育に関する理論と実践Theory and Practice for Mental Health Education
小高 佐友里
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | S1027 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | サマーセッション/Summer Session |
| 曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 多現福‐203 |
| 配当年次Grade | 1・2 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 2024年度の授業実施日は、8月1日（木）、2日（金）、5日（月） |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
| カテゴリーCategory |
臨床心理学専攻 専門展開科目（専門技能科目） |
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Outline (in English)
The focus of this course is on the concepts, theory, principles and procedures appropriate to mental health education. This course will provide training in psychological education, relaxation techniques, social skills training, and cognitive therapy. Your study time will be more than four hours for a class. Grading will be decided based on term-end report (40%), and in-class contribution (60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
心理専門職の専門業務として、心の健康教育の実践の重要性が高まってきています。本講義では、心の健康教育としての心理教育やグループアプローチを重視し、その理論（主に認知行動療法の理論）を学びます。その上で、体験を通した学びや気づきを通して、心の健康教育の実践のためのスキルの獲得を目的とします。
到達目標Goal
①心の健康教育の現代的意義を理解することができる。
②予防としての心の健康教育のあり方を理解し，具体的な支援の方策を検討することができる。
③心理教育の意義をふまえ、指導者として実践のためのスキルを獲得することができる。
④グループで協働することの重要性について理解し、実践場面においても積極的に活用していくことができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP3」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
心の健康教育に関する理論を学ぶだけでなく、体験を通した実感を伴った理解を促します。その上で、受講者自身が実践を主導することができるよう、練習と振り返りを繰り返し行うことで、実践のためのスキルの獲得を目指します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション
心の健康教育の現代的意義
講義内容、目的、目標、心構え、手続等について説明を行います。
心の健康教育の現代的意義、予防としての心の健康教育としての心理教育について解説します。
第2回[対面/face to face]：保健医療分野における心の健康教育
ストレスマネジメント等、保健医療分野における心の健康教育実践について学びます。
第3回[対面/face to face]：産業・労働分野，司法・犯罪分野における心の健康教育
リワークプログラム、再販防止プログラム等、産業・労働，司法・犯罪分野における心の健康教育実践について学びます。
第4回[対面/face to face]：福祉分野における心の健康教育
産後うつ予防プログラム（乳幼児発達相談）等、福祉分野における心の健康教育実践について学びます。
第5回[対面/face to face]：教育分野における心の健康教育
ソーシャルスキル・トレーニング、構成的グループエンカウンター等、教育分野における心の健康教育実践について学びます。
第6回[対面/face to face]：ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの理論と実践－体験編－①
スクールカウンセラーによる心理教育として、ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの理論について学びます。
第7回[対面/face to face]：ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの理論と実践－体験編－②
ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの授業を生徒の立場で体験します。
第8回[対面/face to face]：ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの理論と実践－体験編－③
ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの授業を生徒の立場で体験します。
第9回[対面/face to face]：ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの理論と実践－体験編－④
ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの視点を用いた研修を教師の立場で体験します。
第10回[対面/face to face]：ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの理論と実践－体験編－⑤
スクールカウンセラーによる心理教育のあり方について、体験を通した学びや気づきを元に振り返りを行います。
第11回[対面/face to face]：ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの理論と実践－実践編－①
スクールカウンセラーの立場での心理教育実践つなげる指導案を作成し、模擬授業のための練習を行います。
第12回[対面/face to face]：ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの理論と実践－実践編－②
作成した指導案に基づき、模擬授業の実践と振り返りを行います。
第13回[対面/face to face]：ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの理論と実践－実践編－③
作成した指導案に基づき、模擬授業の実践と振り返りを行います。
第14回[対面/face to face]：ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの理論と実践－実践編－④
スクールカウンセラーによる心理教育のあり方について、模擬授業の実践を通した学びや気づきを元に振り返りを行います。
最後に、心の健康教育の意義と課題についてまとめます。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
5分野における心の健康教育としての心理教育の現状と課題について、自身の関心のある分野を中心に、最新の実践や臨床現場の動向をふまえ，自分なりにまとめてみましょう。授業中に理解が不十分であった内容については、授業中に紹介した参考文献や配布資料に目を通し、知識を整理しておくとよいでしょう。わからないことや疑問点などは積極的に質問してください。本授業の準備学習および復習時間は各2時間を想定しています。
テキスト（教科書）Textbooks
特定のテキストは使用しません。適宜，資料を配布します。
参考書References
小高佐友里(2022).スクールカウンセラーによる学校危機予防を目指したソーシャル・エモーショナル・ラーニングの導入と効果 風間書房
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価は平常点60%と最終試験40%により決定します。平常点は授業への参加の意欲（他者との協働や発表への積極的な関与；全ての学生が平等に機会を持つことを前提とします），授業中に出題する小レポートやリアクションペーパーへの記入の内容（思考力や文章構成力を見ます）について，あらかじめ設定した評価基準に基づき得点化します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
体験的な学びを通した理解の機会を積極的に持つようにしたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
はさみや色鉛筆，カラーペン等お持ちの方はご持参ください。
改めて購入する必要はありません。
その他の重要事項Others
特にありません。
担当教員の専門分野等
主に教育・福祉領域において、認知行動療法の視点から実践と研究を行っています。