通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning)
LIT100TC(文学 / Literature 100)日本文芸研究特講・中世Special Study of Japanese Literary Arts(Medieval)
教科担当責任者 / Instructor in charge of class:伊海 孝充Takamitsu IKAI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当者Instructor name | 中司 由起子 |
科目種別Class Type | 通信学習(リポート・試験) |
履修学年Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 文学部 日本文学科 専門教育科目 |
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Outline (in English)
This course deals with the medieval Japanese literature. We organize basic matters such as author, creation time, contents of the text of the work, and interpret the work.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
【学習の到達目標】Goal
中世に成立した文学作品の作者・成立時期・特徴などの基本的な知識を獲得するとともに、個々の作品の時代背景や影響関係を通して、中世の文学の特質を考えることを目標とする。
【この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)】Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
中世に成立した文学作品の作者・成立時期・特徴などの基本的な知識を獲得するとともに、個々の作品の時代背景や影響関係を通して、中世の文学の特質を考えることを目標とする。
【授業で使用する言語】Default language used in class
日本語 / Japanese
【科目の概要】Method(s)
中世に成立した著名な文学作品をとりあげ、作品の作者・成立時期・内容等の基本的事項を整理し、作品の解釈をおこなう。作品本文をていねいに読むことを大切にしたい。テキストの脚注だけでなく、辞書・注釈書を参照し、正確な解釈をする。そのうえで先行研究もふまえて自分なりの論を展開する。
【成績評価基準】Grading criteria
・リポート評価
課題が的確に論じられているかという点を評価したい。作品の梗概や参考文献の論をそのまま記すのではなく、作品を精読したかどうかに注目する。基本的な作文技術、形式(引用や注の仕方等)についても評価に入れる。
・筆記試験
中世の著名な文学の基礎的事項や特徴と中世文学の特質を問う。
【テキスト名および詳細】Textbooks
指定市販本『編年中世の文学』、新典社、浅見和彦・天野文雄・小島孝之・田村柳壹著、1990年、¥2,000+税
本テキストは、作品を和歌、説話、軍記物語といったジャンルごとにまとめて扱うのではなく、編年体によって中世文学史を体系的にとらえることを目的としている。時代、歴史の流れに沿って、各ジャンルの変遷の実態を的確におさえてほしい。
本書の構成は、50 年ごとに年代を区切り、その各期で作品の年表と解説がまとめられ、続いて各期を代表する作品本文を掲載するというかたちをとっている。また掲載作品に関連する文学歴史作品も載っている場合があり、巻末に「中世文学小事典」を付す。
本書の各期で示された解説は簡略であるので、必ず以下の方法で学習にとりくんでほしい。
① 解説にとり上げられている作品名を、巻末の「中世文学小事典」や文学辞典などで調べ、その内容、作者、成立等の作品の基本的事項を整理し把握する。
② 本文を解釈するには、本文の脚注、辞書類のほか、新日本古典文学大系(岩波書店)・新編日本古典文学全集(小学館)・新潮日本古典集成(新潮社)等の注釈書を参照する。
③ 下記にあげた参考文献の概説書を参照して、作品の特質を考察する。
概説書で指摘されている文学作品の特質を、本文から読みとり、中世文学史への理解を深めていくことを期待する。
なお単位修得試験では、作品本文の口語訳を出題することはない。
【学習指導、注意点等】Work to be done outside of class (preparation, etc.)
通信学習のリポートに添削・講評でフィードバックする。
リポート作成にあたっては、作文の基本的な事項(誤字脱字・文法・段落等)に加え、論の構成や注の付け方、引用の仕方、参考文献のあげ方などにも注意する。作品のあらすじは長々と記すのではなく、論の展開上必要な場合において簡潔にまとめる。課題は感想文やエッセイではないので、客観的、論理的な視点で取り組むことが必要である。
作品本文をじっくりと読み、諸注釈書や辞書類を活用しながら解釈をし、理解したうえで課題にのぞんでほしい。本文を読まずに、はじめから注釈書や先行研究論文等の論に従って課題にとりくむのではなく、まずは作品本文を精読すること。