法学部Faculty of Law
POL200AC(政治学 / Politics 200)協同組合論協同組合論
杉崎 和久Kazuhisa SUGISAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A0900 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
【授業の概要(Course outline)】
This lecture will learn about the history, current situation, future prospects and possibilities of cooperatives or nonprofit projects.
【到達目標(Learning Objectives)】
By the end of the course, students should be able to do the followings:
A.Learning about the status of activities in Japan and its significance and issues today, based on history of cooperatives and social enterprises around the world.
B.Recognizing the contemporary problems of urban space
C.Acquiring the basic ability to think about the theory and practice of new public policy in which consumers and citizens are the main actors.
【授業時間外の学習(Learning activities outside of classroom)】
Your required study time is at least two hours for each class meeting.
【成績評価の方法と基準(Grading Criteria /Policy)】
Grading will be decided based on reports at each class.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
政治学科科目の中で「政策」の分野に属する科目である。
一人ひとりが尊重され、生き活きと暮らし続ける社会を実現していくため、協同組合やNPO等の非営利市民事業による様々な取り組みが行なわれています。グローバリズムが加速する中で、貧困根絶や仕事の創出等に関する協同組合の貢献は国際的に評価されており、国連は2012年を「国際協同組合年」とし、2013年に社会的連帯経済タスクフォースを立ち上げました。一方、日本では人口が減少し、超高齢社会に突入し、働く者の数が減少する中、経済ばかりでなく社会システムの停滞・行き詰まりが表面化していますが、こうした問題に市場や行政だけでは十分に対応できない状況下においても、諸外国のように生協等の協同組合による実践の価値や可能性が広く認識されているとはいえません。このような中で2020年12月労働者協同組合法が成立しました。協同組合運動は新しい段階を迎えます。なぜ今、「非営利・協同」の運動と事業に期待がよせられているのか。「もう一つの世界は可能か-協同組合と社会的連帯経済」この点を本講座の中心テーマとし、協同組合あるいは非営利市民事業の歴史的社会的背景、現状、そして今後の展望や可能性について、第一線の学者および実践者による講義を行ないます。
到達目標Goal
① 世界における協同組合および社会的企業の歴史・沿革を踏まえ、日本における活動状況や今日的な意義や課題について知ること。
② 非営利市民事業及び協同組合が展開する事業・活動が、市民生活に及ぼす役割について知ること。
③ 協同組合をはじめ非営利市民事業の今後の展望や可能性等について考えることなどを通じて、生活者・市民が主体者である新しい公共政策の理論と実践について考える基礎力を身につけること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は原則「対面」で行う予定であるが、講師等の都合によりオンデマンド教材などを併用することがある。
この講座では、①世界の協同組合をはじめとした非営利・協同セクターが切り開いてきた歴史を学ぶとともに、②生協を中心にした日本の協同組合やNPO等の非営利市民事業の活動を広く検証し、③協同組合やNPO等を中心とする非営利・協同セクターが今日の日本の地域の課題解決にどのような可能性を持っているか、④生活者・市民が主体者である公共政策をどのように実践し、担っていくのか、など協同組合・非営利市民事業の現代的意義について、テーマ毎にゲストスピーカーによる実践報告を交えながら検討する。
小レポート等から提出された質問について、講義時間等に回答する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第01回[対面/face to face]:①開催あいさつ
②ガイダンス
①主催者の開催あいさつ
②本講座の主旨、狙い、講座概要、成績評価方法などを説明します。
③世界の多様な協同組合、社会的連帯経済の実践例と生活クラブ運動に触れ、営利企業や行政が解決できぬ課題、公共政策への挑戦を学びます。
第02回[対面/face to face]:協同組合法制の変遷と今日的課題
1948年に制定された生活協同組合法は2008年に大きな改正がされました。しかしその後も社会の変化は急速であり現行生協法にも様々な課題が生じています。生協法を中心に協同組合運動と事業における課題認識を現行法との関連で深めます。
第03回[対面/face to face]:食を取巻く課題と協同組合の役割
生活クラブ生協の事業と運動の取組みを、具体的な食品問題(添加物、農薬、放射能、BSE等)を事例に紹介します。さらに、消費者、生産者の立場から、食の安全、農業保護などについてグローバル経済システムの視点を踏まえた問題提起を行います。
第04回[対面/face to face]:地域づくりを拓く協同組合
働く人たちがつくる協同組合であるワーカーズ・コレクティブ実践と協同組合地域協議会の連系を学びます。
第05回[対面/face to face]:地域福祉における非営利・協同の可能性
地域が主体的にまちづくりに取り組むこと目的とした、「市民版地域福祉計画」の策定を地域協議会に呼びかけ、必要なしくみづくりに自ら問題意識を持って取り組む主体を広げるために地域の活動を支援している活動を紹介します。
第06回[オンライン/online]:女性たちが担う新しい働き方の可能性―サブシステンス・ワーカーとは―
労働組合でもNPO法人でもアンペイドワークでもない、ワーカーズ・コレクティブとは何か。世界的にも、人間らしい働き方ディーセント・ワークが求められていて、いのちの維持をベースにおいて、労働の自由度をひろげながら生産と流通、そして地域の共生の関係を紡ぎ直す「サブシステンス」の概念を踏まえ、その理論と意義を学びます。
第07回[対面/face to face]:食を中心とした生活提案とまちづくり
日本の協同組合が日本の食文化を守り伝えていくことに果たした役割は大きい。日本の風土に沿った食のあり方や添加物などの問題をとおした生活提案やまちづくりを学びます。
第08回[対面/face to face]:貧困とまちづくりへの挑戦~空き室調査から
貧困と福祉課題を背景とした空室調査とまちづくり課題を紹介します。
第09回[オンライン/online]:市民によりエネルギー自給の可能性を探る~エネルギーの共同購入
生活クラブのエネルギー自給の取り組みの背景と課題を研究者の立場から論じます。
第10回[対面/face to face]:市民金融によるコミュ二ティ・エンパワーメント
お金に意志と意思をもたせるために市民がつくった市民のための非営利市民金融による、公正な暮らしや働き方、持続可能な社会づくりをすすめる取組みを紹介します。
第11回[対面/face to face]:協同組合と若者――韓国の事例から
韓国では、2012年に「協同組合基本法」を施行し、また2013年度に「ソウル市特別協同組合活性化支援条例」が制定されて以来、3,000に及ぶ協同組合が設立しています。特に若者の協同組合への参加に焦点をあてて、その現状を紹介します。
第12回[オンライン/online]:市民の政治参加とインターネット選挙
生活クラブ・生活者ネットの政治運動の経験と実践、インターネット選挙の実際を学びます。
第13回[対面/face to face]:市民による公共政策実現のプロセス~食品安全条例の直接請求と制定過程
1人の市民・生活者として石けん運動や地下水の保全運動を進めているなかで、生協活動の仲間によるボランテイア選挙で都議に当選し、都議会で「食品安全条例」制定などを経験し、現在市民参加型の社会を創るための福祉、環境、自治の分野における調査研究活動に取り組むなど、生活者運動と政策実現に向けた政治参加の経験と実践を紹介します。
第14回[対面/face to face]:全体まとめワークショップ
13回の諸座を踏まえ、協同組合のビジョンおよび問題提起を受け、非営利・協同セクターへの理解、見識を深めることを目的に、グループに分かれてワークショップを行います。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
予定されたテーマについて自分なりに調べてみてください。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
授業内で適宜資料を配布します。
参考書References
適宜、案内します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
①各講義時の小レポートによる評価の合計:講座の感想、意見をもとにミニレポート(100字~200字程度)の作成を毎回、講座終了前に行い、評価を行う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
なし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講師によって、パワーポイント、映像を活用します。