市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
SOW100LA（社会福祉学 / Social Welfare 100）課題解決型フィールドワークFieldwork for SDGs
大規模自然災害発生時の大学キャンパスでの避難生活のデザインワークⅢ 〜豊かさと包摂性を追求した避難生活〜
水野 雅男Masao MIZUNO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | Q0708 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | スプリングセッション/Spring Session |
| 曜日・時限Day/Period | 集中・その他 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 選択基盤科目 0群（自校教育、基礎ゼミ、情報、キャリア教育関連科目等） |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
2016年度以前入学者 市ヶ谷基礎科目・総合科目 0群 |
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Outline (in English)
Living in a shelter in a disaster-stricken area in Japan is said to be inferior to refugee camps in the gymnasium of elementary and junior high schools, in light of the Sphere standards for humanitarian assistance activities. Many people, such as the elderly, people with disabilities, and mothers with infants, are unfamiliar with group life, and drastic improvement measures are required. Meals distributed at evacuation shelters are also being served daily with bread and instant foods.
On the other hand, overseas, as in Italy, an earthquake-prone country, there are cases where tents, toilets, and kitchen cars arrive in the disaster area immediately after the disaster, and each family lives an evacuation life while preparing hot meals, which is one reference.
In the first year (2019), we shared the issues of the current evacuation center and focused on designing a human-like evacuation life. In the second year (2020), we focused on designing and producing furniture and furnishings that would add richness to the evacuation life (complementing camping equipment) and use them in demonstration experiments. In the third year (2021),
(1) reconfirmation of university campus resources (fieldwork on campus)
(2) understanding of evacuation shelter management points (hearing to the national disaster volunteer support organization network)
(3) evacuation shelter management team Conduct building training (off-campus fieldwork) and compile policy recommendations for the realization of evacuation centers on university campuses.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
我が国における被災地での避難所生活は、小中学校の体育館に雑魚寝というもので、人道支援活動のスフィア基準に照らし合わせて、難民キャンプよりも劣るとも言われています。高齢者や障害者、乳幼児を抱えた母親など、集団生活に馴染まない方が多くおり、抜本的な改善策が求められています。一方、海外では地震国イタリアのように、発災直後にテントとトイレ、キッチンカーが被災地に届き、家族ごとに、温かい食事をとりながら避難生活を送るという事例があり、一つの参考となります。
1年目（2019年度）には、現況の避難所の課題を共有し、人間らしい避難生活をデザインすることに主眼を置いて取り組みました。
2年目（2020年度）は、避難生活に豊かさを添える（キャンプ用品を補完する）家具や調度品などをデザインし制作し、実証実験に用いることに重点を置きました。
3年目（2021年度）は、
①大学キャンパスの資源の再確認（キャンパス内フィールドワーク）、
②避難所運営のポイントの把握（全国災害ボランティア支援団体ネットワーク等へのヒアリング）
③避難所運営のチームビルディング研修（学外フィールドワーク）を行い、大学キャンパスでの避難拠点実現化に向けた政策提言をとりまとめます。
到達目標Goal
授業を通じて学生は以下のことが得られます。
1）他学部学生らとの毎日のグループワークを通じて、協働作業の素晴らしさを体験する
2）まちづくり活動に必要となる「コーディネート能力」「デザイン能力」の大切さに気づく
3）自分達のフィールドワークを記録し報告することで「プレゼンテーション能力」を身につける
4）最終的に政策提言や事業化計画まで取り組むことで、まちづくり分野の楽しさを知る
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP1、国際文化学部：DP2、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
避難所生活に関する基本的な知見や、コミュニケーションとチームビルディングの基礎については、外部講師も交えてレクチャーを行います。それを踏まえて、ディスカッション、キャンパス外フィールドワーク、大学生の専門性の活用方法の検討と検証、成果報告まですべて5名前後のグループワークを基本とします。
レクチャーは多摩キャンパス現代福祉学部棟教室で行います。
なお、事前学習のレポートを提出してもらいます。それに対するフィードバックは授業内で行います。
3月9日（水）2限目〜4限目 第1回〜第5回（多摩キャンパス）
3月10日（木）2限目〜3限目 第6回〜第7回（学外と市ヶ谷キャンパス）
3月11日（金）2限目〜4限目 第8回〜第9回（多摩キャンパス）
3月12日（土）2限目〜4限目 第10回〜第12回（学外）
3月13日（日）2限目〜4限目 第13回〜第15回（多摩キャンパス）
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：レクチャー①
本授業のガイダンス（目的とスケジュール）
第2回：レクチャー②
2019・2020年度の活動成果の紹介
第3回：レクチャー③
国内外の避難生活実態調査報告
第4回：レクチャー④
チームビルディングの要点
第5回：グループワーク①
グループ結成とヒアリング準備
第6回：学外フィールドワーク①
避難所運営のポイントと課題
（関連団体へのインタビュー調査）
第7回：学外フィールドワーク②
自主的なキャンプ村の運営実態（市ヶ谷キャンパスでオンライン調査）
第8回：グループワーク②
前日のヒアリング調査結果まとめ
第9回：グループワーク③
キャンパス内の滞在資源実態調査
第10回：学外フィールドワーク③
ダイアログ・イン・ザ・ダーク・プログラム体験
第11回：レクチャー⑤
コミュニケーションとチームビルディング
第12回：グループワーク④
避難所におけるチームビルディング
第13回：学内フィールドワーク①
避難生活模擬体験とプロボノ学生による運営について実証実験
第14回：グループワーク⑤＋全体ディスカッション
実現化に向けた行動計画検討、政策提言とりまとめ
授業全体の振り返り
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に、被災地の避難所や復興まちづくりに関する報告書や書籍に目を通して、発災から避難生活、復興まちづくりまでの大まかな流れを理解して授業に参加してください。
初日までに可能な範囲で予習を終わらせておいてください。復習も全日程が終了した後に行うなど各自で工夫をしてください。
テキスト（教科書）Textbooks
特にありません。
参考書References
必要に応じて資料を配付します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
グループワークやデザインワーク、ワークショップへの参加態度 80％
プレゼンテーション内容 20％
上記を合計して総合的に評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度の学生からの感想や授業前・中の要望などを参考に改善していきます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありません。
その他の重要事項Others
プログラム体験参加費用（代金は今後交渉予定）は個人負担でお願いします。
本授業では、以下の外部講師を招きます。
佐川 久美子氏
一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ マネージャー
経 歴：東京外国語大学卒業／ベネッセコーポレーション／現職／本学人間社会研究科で講義
［一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ］
我が国の社会、地域、企業、学校、家庭においてコミュニケーションロスにより社会資本である人の可能性が低下しており、それぞれの文化や立場の違いを相互理解する対話がいま最も必要とされていることにかんがみ、誰もが対等に対話することで協力し信頼し安心して社会参加ができるようにし、もっとより豊かで多様性のある社会の形成及び発展に寄与することを目的とする。
エンターテイメントを通し、個の成長において以下のSDGs目標に貢献する。
「コミュニケーション力・関係性を構築する力」「固定観念から抜け出し、イノベーションする力」「ダイバーシティやハンディキャップへの理解力」を養成し、住み続けられるまちづくりを目指す。
この授業の開講期間に新型コロナ感染症の状況がどのように変化しているのかについては予想がつきません。しかし、現状の政府や本学の対応に鑑みて、念のための「感染症対策」や「万が一の発熱などが生じた場合への対応」を確認し、それを遵守してください。