教職・資格（多摩）Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama)

社会科学に視点をおきつつ、地理学独自の視点を大切にします。世界的な課題である環境・人口・食糧問題の原因を説き、その解決方法を探ります。身につけた内容を教育実践できることを目標とします。

地図・統計の読み方、利用についての知識を身につけて、地理学の基本的知識を理解する。

日本語 / Japanese

講義を中心に、一部映像資料やプリント作業で構成します。
毎回リアクションペーパーの提出。次の回でリアクションペーパーの内容を中心に前回授業の「振り返り」を行い、参加者と共有します。

あり / Yes

なし / No

秋学期

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：現代世界と地理
～地域から世界を眺める視点

講義の方針と
世界的課題を地理学の視点で学ぶ意義について

第2回：地球の大きさと地図(１)
～地球の成り立ちを知る

経度・緯度、時差などについて
グローバル化する世界を考える

第3回：地球の大きさと地図(２)
～球体を平面化する

メルカトル図法と正距方位図法の違いと利用について

第4回：災害と人間
～東日本大震災から学ぶ　　　

震災被害の実態と復興過程について
ハザードマップの活用

第5回：地域からの断絶

人権侵害である「ハンセン病」を地域からの隔絶という観点で考える

第6回：環境問題
～世界遺産について

世界自然遺産登録と保護のあり方について考える

第7回：沖縄と現代
～沖縄からみえる日本

米軍基地と戦後沖縄の経済と現代の沖縄について考える

第8回：アジアと日本
～多文化共生について

地域にねざす在日コリアンとの共生を、大阪から学ぶ

第9回：世界のエネルギー政策と日本

エネルギー資源の分布・利用
原発の「安全神話」の背景とこれからのエネルギーについて

第10回：領土と国境

国境の島に生きる人々を中心に、領土問題を考える

第11回：世界の食糧問題
～食糧バランス

世界の食糧生産、食料自給率、セカンドハーベストについて

第12回：森は海の恋人
～漁師とともに山に木を植える

山の植林と海の環境に関わる気仙沼の漁師の取り組みを中心に、林業・水産業の将来を考える

第13回：武器ではなく命の水を

乾燥地域に緑の耕地を蘇らせた故中村哲医師の仕事

第14回：まとめと試験

レポート、課題の講評と試験

都市と農村の地域をテーマとして歩く。地図帳を繰り返し読み、判読できる態勢を作る。地理・歴史・公民など社会科関連の学習会への積極的参加を求める。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。

高校地図帳を必ず持参してほしい。
毎回テーマに関するプリントを配布します。

『新版　地理授業で使いたい教材資料』（地教研編・清水書院）
『第５版　授業のための世界地理』（地教研編・古今書院）
『第５版　授業のための日本地理』（地教研編・古今書院）
『地理を楽しく！子どもを引きつける60のポイント』（地教研編・高文研）
『知るほど面白くなる日本地理』（地教研編・日本実業出版社）

学期末試験５０％
小テスト・レポート課題・平常点（毎回の出席確認と授業への取り組みを重視します）５０％

学期末に試験を実施します。
教育（介護）実習以外への出席配慮はしません。
１４講中１０講以上の出席が必要条件です。

◎オンライン授業となり、継続する場合は、学期末試験は実施しません。

特になし。

ＤＶＤとＶＴＲを使用します。

授業計画はあくまでも予定であり、変更もあります。
教育実習、介護実習の予定を事前に知らせてください。