人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies

テーマ：海・離島の「文化的景観」とエコツーリズム
「文化的景観」という考え方をベースに、離島・海辺固有の自然・文化資産を活かしたエコな地域形成・人間形成の可能性について、日本型のエコツーリズムや観光文化、エコミュージアムなどの視点と結びつけながら、夏休みに企画・実施する「沖縄離島ゼミ合宿」（訪問先＝八重山諸島）での調査・体験を活かして事例研究をおこなう。

「環境表象論ⅠⅡ」の内容を、ゼミ合宿時の現地調査・体験によって実感的に理解すること。また、この刺激で自主的にフィールドワークを計画する意欲を高めると同時に、沖縄に限らず様々なフィールドの話から、自己の現地体験とのつながりを見つけられ、個々の研究成果を共有できるようになること。

ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」「DP4」「DP5」に関連

日本語 / Japanese

「授業計画」に示すように、教室では同学年の共同作業（共同研究発表の準備）や個人研究発表とその後の質疑応答、意見交換など、グループワークが中心となります。春学期は主として、夏休みに実施する沖縄離島ゼミ合宿の事前学習、秋学期は主として、合宿の成果をまとめる共同作業を行います。
　なお、大学の行動方針「レベル１」の場合は毎週、教室で対面授業を行う予定ですが、感染状況によって変更になる場合もあります。事前の学習支援システム等を通じたのお知らせにより確認してください。
　また、沖縄離島合宿は、感染状況によっては21年度春休み（22年3月）に延期する可能性があり、その場合の春学期・秋学期の計画については、授業開始時に説明します。課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。

あり / Yes

あり / Yes

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：オリエンテーション、参加者自己紹介

年間スケジュールの説明等

第2回：沖縄・八重山離島についてのガイダンス

合宿で訪問する地域について概観的な予備学習

第3回：導入課題の小発表（グループワーク）

竹富島を訪ねる旅を想定した自主企画（日帰り／1泊）

第4回：講義とグループワーク①

竹富島の集落景観（有形部分）の価値Ⅰ

第5回：講義とグループワーク②

伝統文化継承と「観光」の両立　その経緯

第6回：講義とグループワーク③

島の針路選択の成功

第7回：講義とグループワーク④

集落景観の価値Ⅱ（無形部分）　祭事・行事の意義など

第8回：講義とグループワーク⑤

「うつぐみの心」と観光文化（第2回からのまとめ）

第9回：講義とグループワーク⑥

竹富島の「循環する自然」に即した生活文化

第10回：個別小発表

現地で調べたいテーマについて／合宿のグループ分け

第11回：講義とグループワーク⑦

石垣島白保集落について　概観

第12回：講義とグループワーク⑧

白保の「サンゴ礁文化継承」の地域活動について―竹富島との共通点・相違

第13回：夏合宿の打ち合わせ①

島の方々と交流するにあたっての留意事項等

第14回：夏合宿の打ち合わせ②

各自のヒアリングの質問候補の紹介・共有のグループワーク

第15回：秋学期オリエンテーション

合宿を振り返り、その成果をまとめたポスター作成（ゼミ相談会用）と共同発表に向けた打ち合わせ

第16回：共同作業①
（ポスター作成）

構成（コンテンツ）、見出し、解説文、写真選定等

第17回：共同作業②
（ポスター作成）

小グループ毎に、前回の細部をつめる

第18回：共同作業③
（ポスター完成）

ゼミ相談会のポイント打ち合わせ

第19回：共同作業④
（共同プレゼンの準備）

ポスター作業の収穫をもとに、年末に発表する内容の準備を始める

第20回：共同作業⑤
（共同プレゼンの準備）

前回に続いてポスター作業の収穫をもとに、年末に発表する内容の準備を始める

第21回：共同作業⑥
（共同プレゼンの準備）

レジュメ完成

第22回：共同作業⑦
（共同プレゼンの準備）

プレゼン予行練習

第23回：個人研究発表①（学年末論文作成の準備）

個別に合宿の成果を発表。１人20以内で１回２～３人程度。第１グループ
（例）伝統的な食文化と健康

第24回：個人研究発表②（学年末論文作成の準備）

第２グループ
（例）「住」の景観と連帯感・共同規範

第25回：個人研究発表③（学年末論文作成の準備）

第３グループ
（例）祭事・芸能と共同体の規範、絆

第26回：個人研究発表④（学年末論文作成の準備）

第４グループ
（例）伝統を活かすツーリズムと、破壊する観光開発（リゾート問題）

第27回：２年生共同発表

３・４年生も参加、聴講

第28回：個別論文指導

グループワークを行う中で、一人一人を呼んで教員がアドバイス

毎回の講義で紹介される資料等を使用して必ず予習・復習をすること。
各自、合宿の準備にあたる予備知識や現地情報の収集（主に春学期）。授業内（教室）以外でのゼミ生相互の有益な情報交換。近場の自主的訪問等。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。

特に指定しない。

授業のなかで紹介します。

発表内容および学年末論文65％、参加姿勢やゼミという組織の中での協調性・貢献度等35％。

・好評の「教員と学生個々との近さ、親しみやすさ」という特色を今後も活かしていきます。
・「好きこそものの上手なれ」の信条に沿って、各自の趣味嗜好・資質に適った研究テーマを設定できることは、自律的な自己管理の意思が必要なものの、モチベーションを良好に持続できれば、多様性ゆたかな研究成果を共有できる面白さと刺激があるという声が、定評としてあります。
・学部のフィールドスタディほどの質は伴わないにせよ、自主的にヒアリングを必ず含む現地調査を企画し実行する経験は、コミュニケーション力の向上につながっているようです。

特になし。

・「環境表象論ⅠⅡ」を未履修の人は、今年度休講のため、次年度に受講してください。
・この金曜４限研究会は２年の新規参加者が履修登録対象になります.

ローカル・サステイナビリティコース、人間文化コース

本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。