人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies

テーマ：「文化的景観」とエコツーリズム
「文化的景観」という考え方をベースに、地域固有の自然・文化資産を活かしたエコな地域形成・人間形成の可能性について、日本型のエコツーリズムや観光文化、エコミュージアムなどの視点と結びつけながら、各自の現地調査を通じて事例研究を行う。現地調査（各自の関心によりフィールドを決め、ヒアリング調査を必ず含んで自主的に企画する）で選ぶフィールドについては、特定の一か所に限らないテーマ設定のしかたもある。

「環境表象論Ⅰ、Ⅱ」の内容を、自主的な現地調査の体験によって実感的に理解すること。また、前年度の沖縄離島ゼミ合宿の体験や、他のゼミ生の研究発表など様々なフィールドの話から、自己の現地体験とのつながりを見つけられ、研究成果を「共有」できるようになること。

ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」「DP4」「DP5」に関連

日本語 / Japanese

「授業計画」の通り、参加者個々の研究発表とその後の質疑応答・ディスカッションが中心となります。（ただし、「到達目標」に記した通り、他のゼミ生の研究とのつながりを見つけられ、「共有」できることが大切です。）
大学の行動方針がレベル１の場合は毎週、教室での対面授業を予定していますが、感染状況によっては変更の可能性もあります。事前の学習支援システム等を通じたお知らせで確認してください。
　なお「授業計画」に記した発表テーマ例は、一昨年までの事例に基いた一例であり、昨年度はコロナ禍によりゼミ合宿をはじめ、宿泊型の個人フィールド調査は出来なかったため、昨年度に各自が実施した日帰り型の近場のフィールド調査研究に基くテーマになります。課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。

あり / Yes

あり / Yes

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：年間オリエンテーション、参加者自己紹介

年間スケジュールの説明等

第2回：個人研究発表①

発表は1人30分以内程度、題材は主として昨年度の研究成果に基づき、発表後にグループワークを含む質疑応答や教員のレクチャー等

第3回：個人研究発表②

(例）竹富島の「住」と景観　その１

第4回：個人研究発表③

（例）竹富島の「住」と景観　その２

第5回：個人研究発表④

（例）竹富島の「住」と景観　その３

第6回：個人研究発表⑤

（例）竹富島の「衣」（伝統的な染織の文化）その１

第7回：個人研究発表⑥

（例）竹富島の「衣」（伝統的な染織の文化）その２

第8回：今年度の個人研究テーマ、現地訪問構想①

各自、現段階の構想を簡潔に発表

第9回：個人研究発表⑦

（例）竹富島の「食」の文化　その１

第10回：個人研究発表⑧

（例）竹富島の「食」の文化　その２

第11回：個人研究発表⑨

（例）竹富島の祭事・行事と「うつぐみ」精神

第12回：個人研究発表⑩

（例）竹富島の「観光文化」の歩みと将来

第13回：今年度の個人研究テーマ、現地訪問構想②

夏休み前の中間報告

第14回：個別指導

個別に提出する現地訪問計画書に基づく

第15回：秋学期オリエンテーション

スケジュール説明、夏休み中の個人研究の各自ふりかえり等

第16回：個人研究発表⑪

題材は昨年度または今年度（夏休み等）の研究成果に基づく。発表後にグループワークを含む質疑応答や教員のレクチャー等

第17回：個人研究発表⑫

（例）離島のエコツーリズムと環境保全

第18回：個人研究発表⑬

（例）離島の伝統芸能・祭事とアイデンティティー

第19回：個人研究発表⑭

（例）港町の産業遺産（倉庫）を活用したツーリズム

第20回：個人研究発表⑮

（例）宿場町の景観保全とツーリズム

第21回：個人研究発表⑯

（例）農家民泊とグリーンツーリズム

第22回：個人研究発表⑰

（例）里山における五感の環境教育（体験プログラム）

第23回：個人研究発表⑱

（例）文芸の名作を活かしたツーリズム

第24回：個人研究発表⑲

（例）アニメツーリズム（フィルムツーリズム）の試み

第25回：個人研究発表⑳

（例）アート・ツーリズム（アートを活かした地域づくり、感性価値創造）

第26回：グループワーク①

個々の成果の共有につながるテーマを学生が自主設定

第27回：グループワーク②

前回の続きとまとめ（学生の自主作業）

第28回：学年末論文の構想発表（タイトル・要旨・仮目次等）と個別指導

論文に使用する参考文献リストも合わせて提出。

毎回の講義で紹介される資料等を使用して必ず予習・復習をすること。
各自、現地調査の準備にあたる予備知識や現地情報の収集（主に春学期）。授業内（教室）以外でのゼミ生相互の有益な情報交換。近場の自主的訪問等。なお、３・４年生は先輩として2年生（４限参加）の指導も行うことが求められます。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。

特に指定なし。

授業のなかで紹介します。

発表内容および学年末論文65％、参加姿勢やゼミという組織の中での協調性・貢献度等35％

・好評の「教員と学生個々との近さ、親しみやすさ」という特色を今後も活かしていきます。
・「好きこそものの上手なれ」の信条に沿って、各自の趣味嗜好・資質に適った研究テーマを設定できることは、自律的な自己管理の意思が必要なものの、モチベーションを良好に持続できれば、多様性ゆたかな研究成果を共有できる面白さと刺激があるという声が、定評としてあります。
・学部のフィールドスタディほどの質は伴わないにせよ、自主的にヒアリングを必ず含む現地調査を企画し実行する経験は、コミュニケーション力の向上につながっているようです。

特になし

・この金曜５限研究会は、前年度からの継続参加者（３・４年生）が履修登録対象となります。

ローカル・サステイナビリティコース、人間文化コース

本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。