国際文化研究科Graduate School of Intercultural Communications
CUA500G1－204（文化人類学・民俗学 / Cultural anthropology 500）マイノリティ社会論ＢPerspectives on Minority Communities B
欧米社会における難民
曽 士才ZENG Shicai
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化研究科Graduate School of Intercultural Communications |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X2017 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
This course deals with the actual situation of Hmong people as a refugee from Laos in the United States,France and Australia. It also deals with their networking beyond time and space.
At the end of the course, participants are expected to (1)obtain basic knowledge about asian minority groups in Western countries, (2) enhance the concept of diaspora and ethnicity.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
①国民国家と少数民族、②マイノリティの文化とアイデンティティ、以上2点について分析し、理解を深めていく。
到達目標Goal
現代世界とエスニシティを読み解く知見と力を身に着ける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち，「DP2」の達成のために特に重要であり，「DP3」と「DP4」の達成のために重要である
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
フランス革命後に誕生した国民国家がその後世界中に広まるなか、国家権力を握った強大な民族へ従属する地位に追いやられた少数民族集団は、不平等な状況下で、差別や偏見にさらされながらも、自らの文化の維持継承を図り、アイデンティティを追求してきた。今学期は、アメリカ、フランス、オーストラリアに難民として移住したラオスのモン族に関するモノグラフを読み、彼らが移住先の欧米社会で、古来から伝わる文化や社会を維持し、「時空を超える絆」を保ちえている様子を考察したい。
課題などに対する応答はHoppiiの掲示板を通じて行う。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：イントロダクション
自己紹介（志望動機）、授業説明、分担決め
第2回：講義
ディアスポラ概念、モン族の概況
第3回：講読と議論1
第1章インドシナ戦争・ベトナム戦争
第4回：講読と議論2
第2章モン族
第5回：講読と議論3
第3章Hmongness
第6回：講読と議論4
第4章時空を超える絆
第7回：講読と議論5
第5章第1節アメリカ合衆国のモン族
第8回：講読と議論6
第5章第2節フランスのモン族
第9回：講読と議論7
第5章第3節オーストラリアのモン族
第10回：講読と議論8
第5章第4節モン族社会の比較考察
第11回：講読と議論9
第6章モン族社会の現状と変化
第12回：講読と議論10
第7章還流するモンのアイデンティティ、終章
第13回：特別授業
テキストの著者本人との対話
第14回：まとめの議論
マイノリティの文化とアイデンティティについて
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業ではテキストの講読と討論を行うが、受講者は分担部分を事前に読み込み、レジュメを作成する。。本授業の準備時間は、各2～3時間を標準とします。授業日程と分担講読する箇所は初回の授業で決める。
テキスト（教科書）Textbooks
吉川太恵子『ディアスポラの民モン―時空を超える絆』めこん2013年
参考書References
綾部恒雄『現代世界とエスニシティ』弘文堂1993年
綾部恒雄編『アメリカの民族 : ルツボからサラダボウルへ』弘文堂1992年
その他、授業内で随時紹介する
成績評価の方法と基準Grading criteria
発表と討論への参加70％、期末レポート30％。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞文化人類学、中国民族学
＜研究テーマ＞華南少数民族のエスニシティ、日本華僑の文化の再構築とアイデンティティ
＜主要研究業績＞
「聖なる時空の現出とその観光資源化」長谷川清・河合洋尚編『資源化される「歴史」－
中国南部諸民族の分析から』風響社2019年
「中国貴州省における生態博物館の二〇年」塚田誠之編『民族文化資源とポリティクス―中国南部地域の分析から』風響社2016年
「西南中国のエスニック・ツーリズム」鈴木正崇編『東アジアの民衆文化と祝祭空間』慶応義塾大学出版会、2009年
『中華民族の多元一体構造』風響社、2008年（共訳。費孝通編著）
「貴州におけるミャオ文字の創作とバイリンガル教育」塚田誠之編『民族表象のポリティクス―中国南部の人類学・歴史学的研究』風響社、2008年
『世界の先住民族―ファースト・ピープルズの現在 01東アジア』明石書店、2005年（共編著）