経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1-0058(経営学 / Management 500)国際人事International Personnel Management
戎谷 梓Azusa EBISUYA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X7140 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
修士課程(夜間)授業科目 国際経営コース&人材・組織マネジメントコース |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course is designed to provide with the opportunities to discuss the international human resource management practices by multinational enterprises through various perspectives. The attendees will be able to deepen their own knowledge on human resource management by applying the knowledge to the international or multicultural managerial environment.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では、多国籍企業や海外進出を目指す企業が検討・実践する必要のある人的資源管理について様々な視点から考えます。本授業を通して受講者は、人的資源管理に関する既存の知識を土台とし、国際的・多文化的な観点から人的資源の活用について深い考察を得ることができます。
到達目標Goal
本授業を通して受講者は、国際人的資源管理に関する最先端の研究に触れ、「採用」「育成」「評価」「報酬」など人事の面で多国籍企業が直面する様々な課題について考察することができます。また受講者は、ドメスティックな環境と国際的な環境における人的資源管理上の相違点を理解し、異文化環境ならではの問題および問題への対処方法について深い理解を得ることができます。これにより、特定の国際的・多文化的コンテクストにおけるふさわしい人的資源管理方法について自分自身で有意義な検討を行えるようになります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本授業は、国際人的資源管理に関して多角的・包括的に扱った書籍"International Human Resource Management" (Reiche et al., 2019)を教科書として輪読形式で進めます。受講者は当該教科書を各自で購入し、毎回授業前までに授業で扱う章を熟読の上、内容に基づくディスカッションに参加できるよう準備しておく必要があります。また受講者は学期中、教科書のいずれかの章に基づくプレゼンテーションを1度か2度、行うことが求められます。加えて学期末には、多国籍企業における多様性管理または多国籍企業の社会的責任に関するテーマでレポートを提出することが求められます。
なお本授業は、新型コロナウイルス・変異型ウイルスの感染リスクへ配慮し、学期を通してZoom会議システムによるオンライン形式で授業を実施します。初回授業のZoom ID・パスコードは、学習支援システムに登録されているメールアドレス宛にご連絡します。本科目の履修を希望される方は 、4月7日までに学習支援システムで授業の仮登録をしてください。
授業の受講にあたって不明な点がある場合は、以下までご連絡ください:
azusa.ebisuya.56@hosei.ac.jp
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:授業イントロダクションとクラスビルディング
授業コンセプトを説明した後、教科書を外観します。教員および受講者同士で自己紹介を行い、プレゼンテーションの担当章を決めます。
第2回:第1章:文化および異文化間マネジメント
経営における多文化の現状に対する肯定的・否定的・中間的な立場それぞれに基づいた研究を外観します。
第3回:第2章:人的資源管理における様々な比較
人的資源管理のグローバル化およびコンテクストへの配慮の重要性について議論します。
第4回:第3章:多国籍企業における国際的な雇用の実践
国境を越えた転職や、多国籍企業における効果的な多文化人材の雇用について議論します。
第5回:第4章:国際人的資源管理の様々なアプローチ
一般的な人的資源管理と国際人的資源管理を比較しながら議論し、相違点について考察します。
第6回:第5章:多国籍企業における海外派遣や出向の実践
国際的な人事や人材のモチベーション管理、海外赴任者の様々な役割について議論します。
第7回:第6章:多国籍企業と現地国要因
現地国要因を多角的に議論し、多国籍企業の現地国における効果的な振る舞いについて考察します。
第8回:第7章:グローバルな文脈における国家間の規制や政策
経営上の関係国における政策への理解の重要性と、多国籍企業経営への影響について議論します。
第9回:第8章:国際的M&Aにおける人的資源管理
文化的な相違がM&Aパフォーマンスへ与える影響や、効果的なインテグレーションについて議論します。
第10回:第9章:国際人的資源管理のポリシーと実践
多国籍企業におけるナレッジ共有に影響を与える要因や、効果的なナレッジ管理の方法について議論します。
第11回:第10章:国際人材の育成と開発
グローバルな環境における人材トレーニングやリーダーの育成、人材開発のための海外派遣について議論します。
第12回:第11章:グローバルかつローカルな資源管理
外部労働市場の活用と内部での人事戦略について、日本、台湾、中国、ベトナムの事例から考察します。
第13回:第12章:国際的な人事評価
効果的な人材パフォーマンス管理について、中国、ドイツ、インド、日本、韓国、イギリス、アメリカの事例をもとに議論します。
第14回:第13章:国際的な文脈におけるトータルリワード
本国人材、第三国人材、現地人材へのトータルリワードの仕組みの導入やその上での障害、対処方法について議論します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業は輪読形式で行われるため、各授業でプレゼンテーションを行う受講者はそのための準備、それ以外の受講者は章の内容に基づいたクラスディスカッションに参加できるよう、毎回事前に章全体を熟読しておく必要があります。そのため受講者には、授業の準備と復習を合わせて、毎週平均3時間程度の学習時間が授業外で必要となります(教科書は英語で執筆された書籍であるため、受講者の英語読解力によって必要な準備時間にばらつきが生じるものと思います)。加えて学期末には、レポート提出のため10時間程度の執筆時間が必要となります。
テキスト(教科書)Textbooks
B. Sebastian Reiche, Anne-Wil Harzing, & Helene Tenzer (2019) "International Human Resource Management (5th Edition)", SAGE Publications Ltd.
参考書References
必要に応じて適宜指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点:14%
ディスカッションへの参加:28%
プレゼンテーション:28%
期末レポート:30%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
本授業はオンラインで実施するため、受講者には、授業への参加や課題の提出のため学期を通して各自のパソコンとネットワーク環境が必要となります。また使用するパソコンには、Zoom会議システムのアプリをインストールしておく必要があります。
その他の重要事項Others
オフィスアワーで研究相談を希望する受講者は、指定の手続き(事務より別途連絡)で事前に申し込みをしてください。なお、オフィスアワーもオンラインでの対応となります。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
国際人的資源管理
<研究テーマ>
多文化チーム管理、国際バーチャルチーム管理
<主要研究業績>
(1)Ebisuya, A., & Hettiarachchi, G. P. (2020). Role of the process model in aligning mental models in global virtual teams. The Hosei Journal of Business, 57(3): 37-46.
(2)Sekiguchi, T., Takeuchi, N., Takeuchi, T., Nakamura, S., & Ebisuya, A. (2019). How Inpatriates Internalize Corporate Values at Headquarters: The Role of Developmental Job Assignments and Psychosocial Mentoring, Management International Review, 59(5): 825-853.
(3)Liu, T., Ebisuya, A., & Sekiguchi, T. (2019). Liability or asset? Multifaceted bridging functions in HQ-subsidiary relationships: Transfer, adaption, and within-subsidiary relationships from a multilevel perspective. Proceedings of Academy of International Business 2019.