経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1-0048(経営学 / Management 500)イノベーション・マネジメント概論Innovation Management
近能 善範Yoshinori KONNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X7118 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6,木7/Thu.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
修士課程(夜間)授業科目 企業家養成コース |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The main objective of this class is to learn basic knowledge, concepts and ideas on “Innovation management” through reading of introductory textbooks, business cases and discussions, etc.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
イノベーションとは、「顧客に価値をもたらすような、新しい製品やサービス、新しい生産手段、新しいビジネスの仕組みなど。及び、そうしたものを創出し、経済的利益を獲得していくプロセスのこと」を意味しています。もっと単純には、「顧客に新しい価値をもたらすようなモノやサービス、仕組みを実現し、新規需要を創出すること」と考えて差し支えありません。例えば、携帯電話やパソコン、インターネットや宅配サービスの登場などは、身近なイノベーションの事例です。イノベーションは、われわれの生活を一変するインパクトを有するばかりでなく、企業や経済が持続的に成長していくために必要不可欠な役割を果たします。
こうしたイノベーションを実現していく上では、一般に、研究・技術開発の成果を製品化し、市場に投入し、それが幅広い顧客に受け入れられるまで育て上げ、なおかつ、続々と参入してくる競合他社との激烈な競争に勝ち残っていくためのマネジメントが必要不可欠となります。ここでは、単なる技術マネジメントを超えた、組織や戦略に対する深い理解と実践が問われることになります。
そこで本講義では、こうしたイノベーション・マネジメントを実践していく上で重要となる組織論・戦略論の考え方や概念などを、基礎から最新の理論まで含めて幅広く身につけて、実践できるようになっていただきたいと考えています。
到達目標Goal
イノベーション・マネジメントを実践していく上で重要となる考え方や概念などを身につけて、実践できるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本年度は、前半の講義部分(概論部分)をYouTube等で動画にて配信し、これを予め視聴したことを前提に、後半の応用部分の説明(講義)と質疑応答、受講生全員参加のディスカッションを、教室での対面方式か、Zoomでのリアルタイム・オンライン方式にて行う予定です。
なお、配信動画やZoomのURLについては、学習支援システム内の「課題」の箇所でお知らせする予定です。学習支援システムに登録されているメールアドレス宛にもご連絡する予定ですが、念のため、授業期間中は毎回必ず、上記箇所を確認するようにしてください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:イントロダクション
イノベーション・マネジメントとは何か、なぜ重要なのかについて学ぶ
2:企業とは何か/組織とは何か、グループとチームのマネジメント
企業とは何か/組織とは何か、グループとチームのマネジメントについて学ぶ
3:モティベーションとインセンティブのマネジメント
モティベーションとインセンティブのマネジメントについて学ぶ
4:人的ネットワークのマネジメント
人的ネットワークのマネジメントについて学ぶ
5:リーダーシップ(ミドルクラス)のマネジメント
リーダーシップ(ミドルクラス)のマネジメントについて学ぶ
6:組織構造と組織デザインのマネジメント
組織構造と組織デザインのマネジメントについて学ぶ
7:組織学習と知識創造のマネジメント
組織学習と知識創造のマネジメントについて学ぶ
8:組織文化と組織変革のマネジメント
組織文化と組織変革のマネジメントについて学ぶ
9:競争戦略のマネジメント
ポジショニング戦略と資源・能力ベースの戦略について学ぶ
10:新製品開発のマネジメント
新製品開発のマネジメントについて学ぶ
11:企業間関係のマネジメント
企業間関係のマネジメントについて学ぶ
12:イノベーションのプロセス/パターン
イノベーションが、どのようなプロセスを経て、どのようなパターンを描きながら発展していくのかを学ぶ
13:イノベーションと企業の競争力
さまざまなタイプのイノベーションと企業の競争力について学ぶ
14:ビジネスモデルのマネジメント
ビジネスモデルのイノベーションについて学ぶ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の授業に際し、テキストの該当箇所や配布資料を事前に読み込み、課題のレポートを作成しておくことが求められます。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
近能善範・高井文子 著『コア・テキスト イノベーション・マネジメント』, 新世社, 2010年。
その他に、パワーポイントのレジュメ(毎回)、補助テキスト(適宜)、ケース(適宜)を配布します。
参考書References
参考書は特にありません。必要があれば、講義の中で適宜指定します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
(1)下記の合計で、成績を評価する予定です。
①出席+毎回のレポート提出(A4で1~2枚程度の簡潔なもの)が70%
②授業内でのディスカッション参加(毎回)が30%
(2)3分の2以上の出席を最低ラインとします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
タイムコントロールに注意します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
インターネットを介して、Youtube等で動画を視聴し、また授業支援システムを利用して課題を提出することのできる情報機器をご準備ください。
課題提出の際にはA4一枚(1200~1500字)程度の文字入力を伴う場合がありますので、スマートフォンよりも、PCやタブレット端末の方が望ましいと思います。
その他の重要事項Others
配信動画やZoomのURLについては、学習支援システム内の「課題」の箇所でお知らせする予定です。学習支援システムに登録されているメールアドレス宛にもご連絡する予定ですが、念のため、授業期間中は毎回必ず、上記箇所を確認するようにしてください。
また、上記「授業計画」に記載したスケジュールは2020年度のものであり、授業の詳細なシラバスは第1回目の講義の際に配布します。
加えて、本年度も、実施形態・計画・内容等が新型コロナ感染状況に応じて直前になって変更される可能性もありますので、予めご了承ください。
担当教員の専門分野等
<専門分野>
イノベーション・マネジメント、経営戦略論、企業間関係論
<研究テーマ>
イノベーションと企業間関係
担当教員の主要研究業績
1.『コア・テキスト イノベーション・マネジメント』(高井文子との共著), 新世社, 2010年。
2.「サプライヤーの顧客範囲と製品範囲の拡大が取引継続に及ぼす影響」,『日本経営学会誌』, 41号, 2018年10月。
3.「顧客との取引関係とサプライヤーの成果:日本自動車部品産業の事例」, 『一橋ビジネスレビュー』, 65巻1号, 2017年6月。
4.「日本自動車産業における関係的技能の高度化と先端技術開発の深化」, 『一橋ビジネスレビュー』, 54巻4号, 2007年3月。
5.「自動車部品取引のネットワーク構造とサプライヤーのパフォーマンス」,『組織科学』,Vol.35(3), pp. 83-100, 2002年3月。