公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
MAN500P2-107(経営学 / Management 500)サステイナビリティ・レポーティングSustainability Reporting
八木 裕之Hiroyuki YAGI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9554 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
サステイナビリティ学専攻 (修士課程)サステイナビリティ学専攻専門科目 |
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Outline (in English)
Basic theory and practices of sustainability reporting and utilization of sustainability information.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
企業のサステナビリティ情報は、さまざまな方法によって開示されています。サステナビリティ・レポーティングでは、企業によるサステナビリティ情報の開示方法、内示内容、実践について学び、開示されたサステナビリティ情報の利用方法について考えます。
到達目標Goal
企業のサステナビリティ情報を開示する方法とサステナビリティ開示情報を経営的視点から分析する能力を獲得します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
サステナビリティ社会における企業経営のためには、企業活動のサステナビリティに関わる戦略を経営戦略に組み込み、その状況をステークホルダーに情報開示し、ステークホルダーとのエンゲージメントを図っていくことが必要不可欠です。本講義では、世界的に大きな変動期にある企業のサステナビリティ・レポーティングについて解説すると同時に、今後のサステナビリティマネジメント、サステナビリティレポーティング、サステナビティ情報を使ったESG投資のあり方などについて議論します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:サステナビリティ・レポーティングの系譜
講義の進め方とサステナビリティ・レポーティングの歴史的発展の経緯を解説する。
2:サステナビリティ・レポーティングの発展
サステナビリティ社会におけるレポーティングの役割について考える。
3:環境マネジメントとレポーティング
環境マネジメントの仕組みとレポーティングについてガイドラインなどにしたがって考える。
4:サステナビリティ・マネジメントとレポーティング
サステナビリティ・マネジメントの仕組みとレポーティングについてガイドラインなどにしたがって考える。
5:サステイナビリティ・レポーティングとESG投資
サステイナビリティ情報の利用についてESG投資を中心に考える。
6:SDGsと企業戦略
企業のサステイナビリティ戦略とSDGsの関係について解説する。
7:環境戦略と環境会計
環境会計情報のレポーティングについてガイドラインを中心に考える。
8:サステナビリティ・レポーティングと財務報告
財務報告におけるサステナビリティ情報について国際的な動向を解説する。
9:サステナビリティ・レポーティングと土壌汚染
土壌汚染に関する法体系と情報開示の状況を解説する。
10:サステナビリティ・レポーティングと気候変動
気候変動に関する経営戦略と情報開示の状況を解説する。
11:サステナビリティ・レポーティングと統合報告
統合報告におけるサステナビリティ情報について考える。
12:サステナビリティ・レポーティングと自然資本
サステナビリティ・レポーティングにおける自然資本情報について考える。
13:自治体サステナビリティ・レポーティング
自治体のためのサステナビリティ・レポーティングの仕組みと機能について考える。
14:サステナビリティ・レポーティング分析プレゼン
履修者が行ったサステナビリティ・レポーティング分析の結果を発表し、ディスカッションする。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
サステナビリティ・レポート、環境レポート、統合報告などに基づく企業活動のサステナビリティに関する情報の分析を準備学習および宿題として行います。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは特に使用しません。読む必要がある文献は講義時に適宜指示します。
参考書References
八木他『サステナビリティ社会のための会計 生態会計入門』森山書店、2013年
環境省『環境報告ガイドライン2018年版』環境省、2018年
環境省『環境会計ガイドライン2005年版』環境省、2005年
TCFD,Recommendations of the Task Force on Climate-related Financial Disclosures,TCFD,2017
IIRC,The International Integrated Reporting Framework,IIRC,2013
GRI,The G4 Sustainability Reporting Guidelines,GRI,2013
成績評価の方法と基準Grading criteria
プレゼン(30%)・ディスカッション(40%)・レポート(30%)に基づいて評価します。講義回数の3分の2以上の出席が必要です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
講義の教材、ケーススタディの対象企業などについては、できるだけ履修者の要望に応えますので、積極的に発言してください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありません。
その他の重要事項Others
特にありません。
担当教員の専門分野等
サステナビリティ会計、サステナビリティ情報開示、環境会計、カーボン会計、自然資本会計、バイオマス環境会計
サステナビリティ会計
八木裕之「非財務情報と統合報告」『會計』199巻第1号、森山書店、2021年
八木裕之「環境戦略と自然資本会計」『會計』196巻4号、森山書店、2019年
八木裕之「気候変動情報開示とカーボン会計」『會計』194巻4号,森山書店、2018年