公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
SOC500P2-101(社会学 / Sociology 500)環境社会論Environmental Sociology
舩戸 修一Shuichi FUNATO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9545 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期前半/Spring(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 金6/Fri.6,金7/Fri.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
サステイナビリティ学専攻 (修士課程)サステイナビリティ学専攻専門科目 |
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Outline (in English)
Through various concrete examples in Japan, we will grasp the structure of depopulated areas and agricultural and mountain village areas, and learn about the ideal social mechanism and system to ensure the sustainability of the environment and local communities.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
国内の様々な具体例を通じて過疎地域や農山村地域の構造を把握し、「環境」と「地域社会」の持続性(サステイナビリティ)を担保するための社会的な仕組みや制度のあり方について学ぶ。
到達目標Goal
公害と地域社会・地域資源の管理・公共事業と地域社会・有機農業の地域的展開・自然資源と観光・地域社会と野生動物などの具体例を学ぶことによって「環境」と「地域社会」の持続性(サステイナビリティ)を担保にするための方策を構想する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義では単元ごとに映像を事前に視聴し、その内容理解のためのリアクションペーパーを課す。また単元ごとに論文を事前に読了したうえで、それぞれの論点について討論する。最終的には「環境」と「地域社会」の持続性に関するレポートの提出を課す。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期前半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:「環境」と「地域社会」の持続性を考える視点
「環境」と「地域社会」の持続性を考えるための論点を提示する。
第2回:公害(水俣病)と地域社会
水俣病がもたらした地域社会の分断ならびにその対応について考える。
第3回:ヒ素公害と地域社会
ヒ素公害がもたらした地域社会の分断ならびにその対応について考える。
第4回:公共事業(ダム建設)と地域社会
ダム建設による地域社会の変容について考える。
第5回:公共事業(原子力発電所)と地域社会
原子力発電所がもたらした地域社会の分断ならびにその対応について考える。
第6回:公共事業(原子燃料サイクル施設)と地域社会
原子燃料サイクルがもたらした地域社会の分断ならびにその対応について考える。
第7回:農山村にみる地域資源の利用と管理
地域資源をコモンズとして持続的に利用してきた仕組みと今後の環境ガバナンスのあり方について考える。
第8回:有機農業と地域社会
無農薬による農業を推進するにあたって地域社会で生じる分断とその対応について考える。
第9回:グリーン・ツーリズムと地域社会
都市農村交流事業によって地域社会で生じる問題とその対応について考える。
第10回:観光(世界遺産)と地域社会
世界遺産によって生じる地域社会の問題とその対応について考える。
第11回:野生動物と地域社会
地域住民の野生動物への関係性から獣害とその対応について考える。
第12回:縮小社会と田園回帰
人口減少や高齢化を抱える地域社会の問題とその対応について考える。
第13回:限界集落と関係人口
限界集落についての誤解を理解したうえでその対応を考える。
第14回:まとめ
これまでの内容を復習する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
それぞれの単元に関わる映像・文献(論文や書籍)の予習ならびに復習を授業時間外でしておいていただきたい。なお本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
授業時に随時指定する。
参考書References
授業時に随時紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業後のリアクションペーパーを40%、期末レポートを60%として評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2021年度より開講する講義のため、なし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配付・課題提出等のため学習支援システムの利用環境を整えておいていただきたい。
その他の重要事項Others
授業で取りあげる文献や映像は事前に紹介する。それを読了あるいは視聴したうえで授業に参加していただきたい。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
地域(農村)社会学 環境社会学
<研究テーマ>
地域資源(農業用水路や棚田など)の持続性(サステイナビリティ)に関する研究、人口減少・高齢化を抱える限界集落の実態とその持続性に関する社会学的研究、メディアにおける農業・農山村のイメージ生産と消費に関する研究
<主要研究業績>
『環境と社会』(編著、人文書院、2012年)
『環境社会学事典』(共著、丸善出版、2022年出版予定)
『農の6次産業化と地域振興』(共著、春風社、2015年)
『食と農のコミュニティ:地域活性化の戦略』(共著、創元社、2014年)
『キーワード地域社会学』(共著、ハーベスト社、2011年)
『用水のあるまち:東京都日野市・水の郷づくりのゆくえ』(共著、法政大学出版局、2010年)