公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
SOC500P2-057(社会学 / Sociology 500)社会調査法4Social Research Method 4
見田 朱子Akiko MITA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X9523 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6,水7/Wed.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
サステイナビリティ学専攻 (修士課程)研究科共通科目 |
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Outline (in English)
This course introduces the skill of quantitative research data.
At the end of the course, participants are expected to analyze statistical data using R.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
既存の、あるいはオリジナルに収集されたデータセットについて、基礎的な統計処理を経てレポートを作成するまでのスキルを身につけることを目的とする。
主な内容は、既存の統計調査の検討、学術的調査と実務的調査の違い、統計の理論的背景、Rの使用法などである。あわせて、数値データの解釈に必要となる現代社会の諸相についての知識も得る。
到達目標Goal
本講義の到達目標は以下の4点である。
①定量的社会調査の基礎知識を得る
②定量的社会調査をともなう学術論文を理解できるようになる
③自身の論文作成において定量的社会調査を活用できるようになる
④行政、ビジネス等の実務において定量的社会調査を活用できるようになる
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP2」「DP4」に関連している。ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻政策研究コースにおいては「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP1」は特に強く関連している。ディプロマポリシーのうち、サステイナビリティ学専攻においては「DP2」「DP4」に関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は、対面での講義と演習をとりまぜて進める。PC操作の可能な学習室を利用予定。
2コマ連続のクラスだが、1コマずつ別の単元で区切る場合と、連続して1つの単元に取り組む場合、あるいは前半と後半を講義と実習に振り分けることなどがある。講義もだが、特に実習は遅刻や欠席によって進行についていけなくなるので留意されたい。
リアクションペーパーを兼ねた小課題、期末にはレポートと発表を兼ねた課題を出す予定である。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期前半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:序論
社会調査、統計学の歴史
第2回:確率論の基礎
フィッシャー以後の統計学の基礎となる確率論
第3回:確率分布とは
前講を受けて、確率分布の考え方について学ぶ
第4回:正規分布の意味と性質
標本誤差の定理を素材に正規分布について学ぶ
第5回:統計的検定の基礎
帰無仮説の考え方
第6回:カイ二乗検定
独立性の検定の考え方
第7回:t検定
二群間の平均値の差の検定方法について
第8回:相関関係の分析法1
回帰分析について
第9回:相関関係の分析法2
重回帰分析について
第10回:Rの使用法1-1
データセットの取扱法とデータクリーニング
第11回:Rの使用法1-2
単純集計表の作成とその解読
第12回:Rの使用法2-1
クロス集計表の作成とその解読
第13回:Rの使用法2-2
基礎的な因子分析とその解読
第14回:報告書の作成
社会調査データを文章化するテクニック(参加者への個別的レポート作成指導)
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
実習はWindowsパソコンで無料の統計ソフトRを使用して行う。このため、特別なスキルは必要ないが、エクセルやワードをごく一般的なレベルで使える程度のスキルが必要である。できればRを予めダウンロードしておくこと。またパソコンスキルに自信のない受講者は事前にWindowsパソコンに十分に慣れておく必要がある。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は特に使用しないが、下記の書籍を適宜参照すると理解の助けとなる。この書籍の公開データなどを利用させてもらう予定である。
また、Rの操作方法についてはWeb上に公開されているページなどを紹介する。
杉野勇『入門・社会統計学: 2ステップで基礎から[Rで]学ぶ』法律文化社,2017年.
参考書References
石川淳志他編1998,『見えないものを見る力──社会調査という認識』八千代出版
G.W.ボーンシュテット/D.ノーキ著,海野道郎・中村隆監訳,1992,『社会統計学―社会調査のためのデータ分析入門』ハーベスト社.
成績評価の方法と基準Grading criteria
実習的な小課題30%
授業中の理解・貢献状況10%
期末レポート・発表60%
で評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・実習の進行について、パソコンに慣れていないと「早すぎる」と感じられるかもしれない。不安を感じる場合は、受講までにパソコンにできるだけ慣れておくことが望ましい。エクセルが一応使えるというレベルを念頭においている。
・本講義参加者は、学生である以外に仕事を持っていることが多い。授業の進行速度や課題提出、遅刻や早退などについては初回授業で相談のうえクラス運営をする予定である。
・社会調査法1~3(特に3)は、必須ではないが既習であることが望ましい。例年、「3」より先に本講「4」を履修したいという相談がある。履修予定等さまざまな事情はあるだろうから、できる限り対応したいと思うが、理解度としてはやはり難しいところがあると感じている。「3」からは積み重ねの関連性が非常に高い科目なので、非常な努力の覚悟が必要になる。履修相談に来るのは構わない。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコン(Windows)および周辺機器。MacやLinaxでも履修可能だが、授業はWindowsを前提として行う。iPad等のタブレット端末は使用できない。
Excelもしくはこれと同等に使用できる表計算ソフト。ただしExcel以外のソフトを使用する場合、それに合わせた特別な指導や補助はできない。
できればRをインストールしておくこと。
担当教員の専門分野等
<専門領域> 社会意識、比較社会学
<研究テーマ> 「幸福」の社会学
<主要研究業績>
「『幸福の基準』及びその設定における『近代化』の影響」『SSJDA Research Paper Series―World Values Survey(世界価値観調査)を用いた実証研究:労働・幸福・リスク』SSJDA-40,東京大学社会科学研究所,pp.96-117,2009年.